有馬 賢二 前監督の後任として、J1での指揮経験のある監督という情報が出た時に、一番木山 隆之 監督に就任して欲しいと考えていた。そして、就任の発表があった時に、私は嬉しく、チームのJ1昇格への期待は大きくなった。やはり、愛媛でのプレーオフ進出の快挙が、とても印象が強い。
そして、ストーブリーグでは、23ヨルディ・バイスや7チアゴ・アウベスといった今までの岡山では、想像できない選手の多くの加入が発表される中で、私は、岡山を6位予想で、願望は2位と期待したシーズン。
シーズン途中の的確な補強もあり、自動昇格ができる2位には届かなかったものの34輪笠 祐士の獲得のように、積極的に動いたことで、3位にフィニッシュ。多くの岡山の記録を更新したシーズンとなった。
しかし、木山 隆之 監督が、プレーオフに3度も敗れている事で、プレーオフに弱いのでは?という疑問を抱きがちであると思うので、私なりに簡単な記録を整理していく中で、その印象は、正しいのか、簡単ではあるが、考察していきたいと考えて、今回のフォーカスを作成することにした。
1、J1昇格プレーオフ(千葉編)
2、J1昇格プレーオフ(愛媛編)
3、J1参入プレーオフ(山形編)
4、J1参入プレーオフ(岡山編)
5、木山監督とプレーオフの考察
プレーオフのシステム上では、4チームの内1チーム(制度変わって0チームの可能性もある)しか昇格できない条件の中であったが、その内2試合ではしっかり勝って2回戦(決勝)に進むも、そこで2度敗れて、昇格もしくは、決勝進出を逃している。特筆すべき点は、勝たないといけない状況の試合(1回戦)で、3試合の内2勝しているという点で、上位チームの心理的な隙を突いたのかもしれないが、1回戦では、愛媛での引き分けでの敗退を除いて、しっかり勝利して2回戦に進んでいる。
2回戦では、何れも0-1で、力及ばず敗れはしたもののプレーオフ進出を決めた順位は、5位か6位での挑戦であり、リーグ戦での順位が、実力であるとすれば、上位のチームに対しても互角以上に戦えていたことを示す。千葉の戦力的な充実や勝ち点を考えると、責任を取って辞任してしまった通り、昇格できる力は、あったのではないかと感じるチームであった。
今まで、木山 隆之 監督は、2回戦では何れも敗れており、1度目(千葉)は、6位の大分に0-1で敗れ、2度目(山形)は、4位の徳島に1-0で敗れている。
2022シーズンの木山 隆之 監督は、岡山が、水戸→千葉→愛媛→山形→仙台に続いて、6チーム目のクラブであり、プレーオフも4度目。そして、初めて3位で、J2クラブと対戦する1回戦と2回戦を有利な条件で、戦うことができるシーズンである。開幕前の木山 隆之 監督の調べた記事もあるが、やはり決まった形を持たない中で、そのチームに合ったチーム作りをしてきた監督であることは予想していたが、シーズンの戦い方を見てもやはりその印象は正しかった。
ただ、木山 隆之監督の挑戦の歴史はJ1昇格こそ手にできていなかったが、その経験は、木山 隆之 監督の感覚をより研ぎ澄ませて、ファジアーノ岡山に就任した一年で、個性が強いチームを、一つに束ねてきた。負けても勝利しても、チームの雰囲気の良さは感じられた。ここは、岡山らしさかもしれないが、岡山らしい強さを良い方向に導いたのは、木山 隆之監督の手腕によるところも大きかったのは、間違いない。
木山 隆之 監督とファジアーノ岡山の歴史の中で、2回戦の壁を越えるは今まで出来ていなかったかもしれないが、今季の岡山であれば、その壁は、越えてくれるのではないか?そういった期待を抱けるチームではないだろうか?
一回戦で当たる山形とは、2勝(実質3勝)こそしているが、これが2敗であれば、立場は逆であった。そう考えると、実質3位同士の試合と言っても過言ではない。引き分けでも良いという気持ちで挑めば、歴代の3位のチームのように1回戦で姿を消す事となってしまっても不思議ではない。
しかし、ここを見据えて、岡山は勝てるチームを目指した戦い方をして来た。それによって、結果的には勝ち点を取りこぼした試合もあったかもしれないが、だからこそ辿り着いた強さもあるはずである。自動昇格こそ逃したが、それによって、プレーオフの2回戦の先の決勝、そして、その先のJ1に手が届く力をファジアーノ岡山は、手にすることを出来ていると信じたい。
明日は、ファジアーノ岡山ファミリーの全ての方の力を結集して、J1に繋がるように選手を全力で応援したいですね!
勝ちましょう!そして、1つの夢の実現に向けて進み、叶えましょう!
6、今だから読み返して欲しい記事
2022ファジアーノ岡山にフォーカス2
「木山 隆之新監督についての情報まとめ」
2022ファジアーノ岡山にフォーカス31
J2:35節:岡山vs山形(H)『唯一無二の風』
2022ファジアーノ岡山にフォーカス27
J2 第32節 横浜FC vs 岡山(Away)『 無情の結末と滾る決意 』
2022ファジアーノ岡山にフォーカス23
新潟vs岡山「魂の鼓動」
2021ファジアーノ岡山にフォーカス46
J2:第42節:ファジアーノ岡山 vs ジェフユナイテッド千葉
「有難う有馬さん、有難う椎名さん、有難うファジ」
悔しい敗戦や上位チームとの激闘、42試合で得た経験、悔しさ、嬉しさ。全ての喜怒哀楽の感情が、岡山を強くし、3位へとたどり着いた。自動昇格を残念ながら無理であったが、岡山が目標として来たJ1昇格への可能性は、幸いにも残っている。
それは、険しい道で、一緒に戦った選手のいるクラブとの対戦、想い入れのあるクラブ。そういった心情的にも厳しいクラブと最後に戦う可能性もあるが、チームとしてそういったチームに対しても、心を鬼して、勝利しなければ、昇格することはできない。
ただ、挑戦できる喜びを1試合でも多く経験したい。そして、喜怒哀楽をファジアーノ岡山ファミリーと共に経験したい。どういった結果になるかは分からないが、岡山サポーターとして、今は、勝利を信じて応援したい。そういった気持ちだけである。
文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・Photo=Masaaki Sugino
アディショナルタイム(おまけ)
ファジ造語
参考
2022ファジにデータでフォーカス2
「中盤の真田丸(本山丸)」
2022 J2第2節 岡山 1-1 徳島 レビュー
は、こちら(別サイト:SPORTERIA)。
URL:https://sporteria.jp/blog/sugi8823/6905499896963403777
代表作
2021ファジアーノ岡山にフォーカス46
J2:第42節:ファジアーノ岡山 vs ジェフユナイテッド千葉
「有難う有馬さん、有難う椎名さん、有難うファジ」
は、こちら(別記事)。
URL:https://note.com/suginote/n/n511a1b501907
筆者紹介