2022ファジアーノ岡山にフォーカス2 「木山 隆之新監督についての情報まとめ」
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1、 前置き
今回のフォーカスでは、データや記事という客観的視点と、JFL以降の岡山を見てきた私の私見を交えつつ、木山 隆之監督にフォーカスを当てて行きます。前任の有馬 賢二監督についても触れつつ、木山 隆之新監督に期待したい点と、不安に感じる点、そして、率直な現段階の心情や意見、アンケートを交えつつ、新監督について、まとめていきたいと思います。
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2、 木山 隆之監督の通算成績
J2の水戸以外での指揮チームでは勝ち越していて、チーム指揮通算成績でも、勝ち越すことができている監督。指揮チームも千葉以外は、強豪クラブ(資金規模やリーグでの立ち位置で総合的に判断)ではなく、どちらかと言えば、着実なチーム作りを進めるチームが多い。その中で、J1で指揮した仙台でのシーズンと、監督としてのキャリアをスタートさせた水戸での2クラブ以外では、トータルで勝ち越せている所を見ても手堅いチーム作りができる監督である事が理解できる。
そして、千葉、愛媛、山形の3チームで、プレーオフに進出している所を見ても、少なくとも3年以内に昇格に一度は絡むことができるだけの、確かな手腕をもった実績のある監督である。特に、愛媛と山形は、サッカーが、岡山に近く、堅守とハードワークといった岡山の良さであるスタイルを、継続路線で、更なる高みに導いてくれるという期待は大きい。
3、 就任前後の各チーム年度別順位
就任前後の順位(チーム別)
大体のチームで、前年度に比べて就任後の初年度からしっかり順位を上げる事ができている。特に愛媛での順位は、際立っていい。チームのベースとなる部分が、岡山に近いクラブでの、一年目からの成績が安定しているように見えるので、1年目から結果に、繋げてくれる可能性も大いにある。また、監督への依存度も高くなりがちで、木山 隆之監督の退任後に成績を下げているチームが多く、監督としての力量の高さを証明してくれるデータと言える。
4、 採用フォーメーション統計
水戸(J2:2008~2010)
未確認
木山 隆之氏が率いていた時期の多くは、3バックが主流で合った時期が長かったことから、結果的に3バックこそ多くなっていたが、仙台では、4バックを採用している。そう考えると、木山 隆之監督になると、3バックが好きな監督という訳では必ずしもなく、シーズンによっては、4バックでも4-2-3-1を採用する事や、3バックでも3-3-2-2といった形を採用するなど、チームの状況や、選手の特性、対戦相手に応じて、戦い方を変える監督と考えても良いかもしれない。
その継続路線で、有馬ファジの4-4-2や勝利の方程式3バック(5バック)以外の戦術の引き出しが増える事や、戦術の幅が広がることも期待できる。有馬ファジの終盤に固定化されがちであったことを考えると、4-4-2をベースとして欲しいと考える一方で、今季であれば磐田や甲府、千葉なども3バックを採用しており、基本戦術としても3バックの基本戦術としての再採用も模索して欲しいところではある。この辺り、3バックと4バックの両立にも期待できる監督と言える。
5、 木山 隆之という監督像
※:紹介している記事の特別版が順次配信されているようなので、後日リンクを変更します。※
この部分が一番気になる方が多いのではないでしょうか?今年2月に無料公開されていた記事の無料部分を読んだ感想として、どういった監督であるのかが、見えてきた。個人的に、抱いていた木山 隆之 新監督像の重なっていて安心した部分と、有馬 賢二監督に重なる部分も感じた。そして、違う発見もあった。まずは、その記事を読んで頂きたい。
まず、この記事で、注目したい点は、木山 隆之監督は、指導者として、有馬 賢二監督の様に着実に、前進してきた点にある。仙台の事が中心となるが、冒頭にあった自身を叩き上げという表現する辺り、監督として、高い理想を抱きつつも、自身を冷静に分析して、しっかり監督として、成長していくという前を向いている監督であるという点である。
そして、監督としても前監督と交流があったという事もあるが、前任者である渡邉 晋監督の目指していたサッカーの方向性を理解した上で、自身が就任したチームでは、どういったチームを作って行くのか。一部の選手に拘るのではなく、サッカーも自分のしたいサッカーを押し付ける訳でもない。全体を見た上で、総合的な判断を行えていることが窺える。
この監督としての冷静さは、自身が監督してどうであったかという分析だけではなく、チームの状態に対しての分析も非常に冷静で、仙台での失敗(下位に低迷)に対して、さまざまな原因や要因がある中で、しっかり情報を整理した上で、「どうすべきであったのか。」、「こうしたかった。」、「こうすべきであった。」など、客観的に、過去の自己分析をしっかりした上で、その経験や状況で何をするべきかという方向性をしっかり出せる監督であると感じた。
また、大分戦に関しては、チームとしての理想のスタイル構築と、結果を出す事の双方を天秤に掛けての試合への入り方を決めている。これは、前述した自己分析と、対戦相手を分析する力。双方に長けている上で、その判断の際立って良く実際に勝利できている。ただ、その勝利の意味も考えていて、物事の優先度への考え方も、柔軟かつ明瞭な監督であるように感じた。
ここまでも見ても上を目指すという情熱と理想を持ちながらも、しっかり状況を見極める冷静さを合わせ持っている。そして、物事の優劣の判断基準も明確。無料分を読んだだけでも、結果を出す事、チームを成長させることのできる監督であることは間違いない。メンバーを固定しがちであった有馬 賢二監督の数少ない課題であった若手やベテラン、主軸などのバランスの良い起用にも期待したいと感じたインタビューでした。
無料公開部分でも、上記の私の感じた感想部分について、具体的に書かれています。この前編の続きで、J1とJ2の違いなど、仙台での経験について、より深く語られていると思われますので、続きが気になる方は、タグマ!様のサイトの記事を購読されることをお勧めします。それでは、私は、中編の無料公開部分の感想に行きたいと思います。
次は、中編で見える目指すサッカーの方向性に触れられているので、その感想を書いていきたい。
サッカーへの理想の高さと、現実的な視点と、魅力的なサッカーへの憧れ。こういったサッカーへ向き合う方向性というのが、岡山の手塚監督、影山監督、長澤監督、有馬監督の延長線上にあり、有馬監督のサッカーも継承した上で、そこに木山監督のしたいサッカーや、工夫が入る事で、よりアップデートできる監督であると感じ、より期待感が大きくなった。
攻撃的や守備的といったサッカーに限らず、攻守を大事にする。攻守で積極的にチャレンジするという方向性も有馬監督に近いものもあり、有馬ファジに足りなかった、主導権を握るという点や、ゴール前に入っていくという点、前からより奪って行くといった点も可能であれば、取り組んでいくという理想の高さを持っているようにも感じた。ここから生まれる躍動感のある魅力的サッカーを展開してくれるのではないかと、期待の持てる監督であると、記事から読み取ることもできた。
「ベンゲル」のサッカーに憧れ、「人とボールが動く」、そして、攻守であらゆるプレーの質を高めて行くことで、「攻守でアグレッシブ」に戦うというのもファジのサッカー観に近いものがある。こういったサッカーを岡山で、どう体現していくのかという期待が高まる記事であった。有馬ファジのサッカーが、どう進化するのか、期待の大きいシーズンになりそうである。
これは、記事の無料部分の一部分を読んだ感想であるが、その中で、「ベンゲル」のサッカーへの憧れや「人とボールが動く」、「攻守でアグレッシブ」という部分に対して、レビューで、どう語られていて、どういった流れで出てくるのかを含めて、木山監督のサッカーの方向性が読むことで理解に繋がると思いますので、是非読んで頂きたい。
その上で購読することで、より深い部分まで、語られていると思いますので、気になる方は、タグマ!様のサイトで、購読されてみて下さい。では、最後に後編の人物像に迫る無料部分の感想に行きたいと思います。
恐らく、歴代の監督は、勝負に対して、非情に、そして鬼に、なり切れていない部分が、どうしてもあった。優しさが、起用などを見ても、どこかにあったのも事実であると思います。ただ、どの監督も勝負事であるので、厳しく要求していくなかで、熱くなってという部分もあったと思いますが、無料部分だけでも木山監督は、どうやら、勝負師に通ずる部分があるように感じた。
ただ、最終節に岡山が敗れた千葉のようにかなりの厳しさを練習から選手に求める尹 晶煥監督と、今季昇格した一度パワハラ問題(現在は指導方針を変更し改めた)になったことがあるほど厳しい曺 貴裁監督のように、精神面で熱く厳しくというよりは、木山 隆之監督は、この部分を冷静に判断する監督ではないかと予想しているが、勝負師である木山監督が、岡山に気持ちの部分で、何をもたらすのか、不安と期待の半々が、率直な感想です。
しかし、木山 隆之監督は、本質の部分では、そこまで怖い人ではないのではないかとも感じている。厳しい事を言うのは、練習とサッカーに対してで、プライベートと仕事で、別人になるタイプではないかと。ただ、歴代の監督違って試合中は寄り難いオーラ―とか、そういった怖さというのは、どうしても出てくるかもしれないですね。
勝負の世界の厳しさを知っているから厳しくできる。怖くなれる。そういった人ではないかと。そういったイメージを抱きつつも、木山監督自身への表現にもユーモラスを感じますし、愛されて慕われるというよりは、後々になって感謝されるような監督ではないかと。選手が、「そういえば、昔木山監督に、こう教えてもらった」と、感謝される監督にも感じた。熱が伝染して頭と体を突き動かせるではなく、理に訴える事で、頭が自然と動けるチームを作られる監督ではないかと。
一方で、メディアの方への話の中で、同じ監督の立場もしっかり理解し、盾となるような発信をしたエピソードなどを聞くと、勝負師であるが、根底には、選手やサポーター、対戦チーム、サッカー関係者への深いリスペクトがあると感じる。本当に、謎に包まれた監督いうか、読むことで逆に分からなくなった部分もある。
この続きである有料部分では、そういった面も含めて、購読することで、より深く理解できると思いますし、気になる方は、タグマ!様のサイトの記事を購読されて、読んでみては如何でしょうか?
そして、ここまで、木山 隆之監督が、どういった人物、どういったサッカー観をもった監督であるのかに関して、参考にさせて頂いた記事を、無料で公開して下さっている。タグマ!様のメディア関係者の方には、感謝しかありません。有難うございます。続きが、気になる方は、是非タグマ!様の記事の購読を!
6、 慕われて求められる監督
また、珍しい事ではないが、監督が違うチームで始める時に、前所属チームから選手が一緒に移籍するケースがある点である。有馬 賢二監督のように、選手に愛される監督であると予想される。14上門 知樹は、「来季もいてくれると思っていた。」この言葉が意味する事は、オファーがあっても有馬 賢二監督がいれば、14上門 知樹は、残ってくれた可能性は高かったということである。
つまり、良い監督の1つの条件として、相思相愛の関係を築ける監督である。その点を、考えると長く慕ってくれる選手がいるということで、期待度は自然と高くなる。選手とともにチームとして戦える。そういった監督の1人でもあり、戦力を最大限活用し、チームで戦うことのできる監督。愛媛では、成績を残せただけではなく、選手に慕われて、選手も山形についていく選手もいたというのは、ポイントが高く、この点については、期待度は高い。
抜けてしまう立場だと痛手ではあるが、岡山も有馬ショックが起きないと信じたいが、そういった選択をした選手も、来季も個人的には応援したいと思っています。
そして、指導者としてのキャリアでの空白の少なさ。慕ってくれる選手がいることに加えて、キャリアの切れ目も少なく、声がかかっていること。時代が過ぎて行く中で、オファーが減って来る監督もいる中で、Jリーグクラブが増えているとはいえ、着実にステップアップ出来ている点を考えても、監督として資質や人柄というのが、高く評価されていることが窺える。
空白が、今季のみとか凄すぎませんか?そして、地元新聞に書かれていたコーチ(軍師的な立ち位置)の存在。アシスタントコーチとして、着実にキャリアを積み重ねて、山形と仙台で、木山 隆之新監督と共に戦ってきている。
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バルサの小6から受けた「衝撃」。小坂雄樹が語る、分析官の本音
URL:https://mainichi.jp/articles/20210316/azn/00m/050/000000c
この記事を読んでも、自己分析能力が高いだけではなく、データに基づいた対策もしっかり行う。これまでのファジもそういった分析を行ってきたが、長年コンビを組んで来た2人であることで、より客観的に相手を分析し、具体的に対策をできる。この点も岡山の武器の1つであったので、ここも継続できるのも大きい。
選手からの信頼も厚く、指導者としても評価が高く、信頼をおける相方と言えるコーチの存在もある。実績と経験と共に、チームとなって戦うというスタイルも申し分なく、進化と成長を続けて、挑戦を続ける木山 隆之新監督と、ファジアーノ岡山というクラブの色が、どういった化学変化を起こし、どういったシーズンにしてくれるのか、楽しみに感じる。
7、 有馬 賢二監督の後任という十字架
チームが、良い状態での退任であったために、かなり厳しい目で見られることとなる。仮に、プレーオフを勝ち抜いて昇格や自動昇格を成し遂げたとしても、有馬 賢二監督の作ったベースがあるからという声が出てきても不思議ではない。ただ、ここまでをまとめてきたが、そういった重圧を力に変える事ができる監督であるのではないかと期待している。
それでも、有馬 賢二監督と契約を更新しなかったリスクとして、主軸の流出の可能性が、飛躍的に高くなるということ、そう考えた時に、強化部として、有馬 賢二監督と更新せずに、木山 隆之監督を無理してまで、監督として招き入れるべきであったのか。そこが、問われ続けるシーズンになることは間違いないだろう。
繰り返しになるが、昇格という目標が達成できたとしても、強化部の判断を肯定できないサポーターがでてくる可能性すらある。それだけ有馬 賢二監督の完成させたスタイルとは、細部までオーガナイズされており、油絵のように、サッカーの試合内容や結果だけでは推し測ることができない表面の裏に隠れた所まで、心の通った芸術の域に達していた。2022シーズンに有馬ファジを見えなかった衝撃は、深いほど理解でき、反論の余地もない。
ただ、それでも有馬ファジ最終盤の成績以外は、厳しいものであり、3年間という期間で、昇格争いにしっかり絡んでいく。これを1回だけではなく、2回以上を絡めるクラブになるためにも、クラブ規模を考えた時に、クラブ規模にあった中での実績のある監督を招聘するのは、理解できるので、この判断が間違っていなかったという結果と内容に期待したい。
ここを超えて行く事で、有馬ファジのベストに近いチーム状態を超える事ができると言える。果たして、木山 隆之監督は、この険しい壁を超える事ができるのだろうか?開幕戦から、厳しく見ていくが、もし超える事ができれば、J1という道が開ける可能性は、飛躍的に高くなる。むしろ、この対戦相手と内容を考えると、ここを超えることができた時は、プレーオフ以上は確実と言えるだろう。
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8、2022編成を含めた注目ポイント
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① 有馬サッカーの継続と進化
これは、絶対条件である。例えば、失点数だけ維持する守備組織や運動量だけでは、サポーターは納得しない。奪った後のマイボールにする巧さ、前線までボールを運ぶ速度の速さ、ビルトアップのほぼ100%近い安定感の3原則を維持できるかどうかが、木山 隆之新監督へ求められる所である。メンバーが変わってもこのベースがあれば戦える。
そして、そのサッカーにどういったエッセンスを加えて、サッカーをアップデートしていくのか。メンバーの大幅な変更が予想される中で、上記のベースをしっかりと引き継いだ上で、木山 隆之監督らしさというのを出していくのか。現実的な選択と、高い目標に向けて、課題をクリアしていく監督の手腕を発揮してくれることに期待したい。
② チームの軸となる選手の見極め
上記の有馬サッカーの継続させるために、補強すべき選手を一年目からしっかり見極めた上で、強化部としっかりコミュケーションを図り、しっかり細部まで詰めていく事で、補強した選手を活かすことができるかどうか。例えば、ボール奪取後にマイボールにする維持するためには、DFラインの判断の早くするインテリジェンスと基礎技術の2点が求められる。
そして、縦に速く付けるためには、CHのポジションの判断を速くする緻密な打ち合わせ及び選手の組み合わせの工夫が求められる。それが可能な選手の見極め及び、そこからアップデートできる組み合わせのトライをしていかなければ、研究されてしまう。前線の判断を的確にするためには、個で持てる選手や違いの出せる選手を、どう組み合わせて行くのか。
③ 育成と結果を両立できる選手起用
有馬ファジでは、42試合全て全力で勝ちに行くという方針で、高い理想を持って、チーム作りを進めてきた。しかし、一方で、27木村 太哉のようにスペシャルな新人選手以外への若手のチャンス機会は、怪我というアクシデント以外では、なかなか出場機会が掴めなかった。そして、同じ選手を起用し続けた事で、怪我が多発、特にCHが酷かった。
この辺り、主軸を休ませつつ、若手を巧く起用し、状態の維持+育成+熟成でのチーム状態の向上。怪我というアクシデントは、どうしても防げない時はあるが、巧く起用することで、この辺りは、疲労による怪我は減らすことができるかもしれない。昇格候補との試合で、ベストメンバーで臨むためにも、そういったリスクマネージメントに期待したい。
④ 戦術的な幅を広げること
有馬ファジは、4-4-2をベースに3年間戦って来たと見ても良い。一方で、3バックは、試合をクローズするための手段として用いたが、スタートから採用されることはなかった。確かに、どちらかに集中した方が、チームとしての対応力や、熟成度は高くなり易い。一方で、システム上の嚙み合わせの部分で、既存メンバーで対応できない試合も出てくる。
この辺りの部分で、4-4-2と3-4-2-1といった主流の形だけではなく、4-3-3や3-3-2-2といった選手と戦術での幅の広さの面で、対戦チームを翻弄し、勝ち点を上積みとチームとしての戦術理解度の構築を高める事により、判断の優れた組織的な守備と攻撃に更なる上積みと、成長をもって、昇格争いに名乗り上げて欲しい。
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9、 最後に
戦術や個の力とは違った結束力のあった有馬ファジから木山ファジへの移行。強化部も相当な決意を持って決断であるだろう。サッカーを戦術やシステム、選手起用、采配といった部分から基本的に見て行く、私からすると、ある程度、納得できる退任であったと考えている。ただ、勝敗を超えた人望や気持ちを力に変えるという点に関しては、素晴らしい監督であった。
勝つことだけではなく、監督として、ファジらしさを発揮できるのか。その部分まで、問われていく事となる。有馬ファジの主軸は、有馬さんの情熱に感化されて、岡山でプレーすることを決めた選手もいる。木山監督であれば、秘めたる情熱を冷静に選手に説いていく中で、選手とサポーターを1つとして、有馬ファジとは違った結束力で、木山ファジとして、チームとして結束して、1つとなって欲しいと心から期待している。
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10、おまけ(木山 隆之語録)
URL:https://www.goal.com/jp/news/127/j%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0/2012/11/23/3549648/%E6%9C%A8%E5%B1%B1%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E9%80%83%E3%81%92%E5%88%87%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E9%9A%99%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%8C
ここが、point!
勝負とは個での戦いではあるが、勝負は時の運という事も理解している。結果が、感情的に悔しかったとか、冷静に、あの時は、こうすべきであったのか。そういった理由を求めがちだが、どこか曖昧な勝負の難しさの運の面にも触れる。これが、逆に冷静であることを際立たせていて、監督としての多面性というのが、より広がって見えてくる。
URL:https://www.jleague.jp/match/playoff/2015/112902/coach/
ここが、point!
愛媛の監督として、選手がベストを尽くしたから、胸を張って欲しいと健闘を称える木山 隆之監督。監督として、チームを鼓舞すると同時に、ホームタウンの県民に、この結果を誇って欲しいと言えるチームへの愛やサポーターへの愛を感じる。サポートしてくれる人への感謝の気持ちや、そのサポーターに応えようとする選手の想いを受けて、試合に臨んでいる事が良く分かる。
URL:https://www.jleague.jp/match/j1j2playoff/2019/120810/live/#coach
ここが、point!
ベスト尽くしたと言える。そして、やり切ったと満足していて、健闘した選手を労う言葉。そして、次に向かう気持ち、エールを送れる冷静さと、ベストを尽くせるそのサッカーへの情熱。そういった部分が、溢れ出していると感じる。
URL:http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473057142.html
ここが、Point!
17回という具体的な数字が出ている。監督としてオファーを受けるかどうか、自身がしっかりファジアーノ岡山というクラブをリサーチしていることが分かる。つまり、有馬ファジのサッカーから、最終戦セレモニーでファジがどういったチームで、有馬 賢二前監督が、どれだけ慕われていたかを理解した上で、監督のオファーを受諾している。監督としての強い覚悟と、強い意志を感じられる。
ファジの想いを継承して、来季こそJ1昇格に期待!
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文章・図=杉野 雅昭
text・picture=Masaaki Sugino
冷静な部分でのレビューは、まだ胸を張って紹介できるものはない。いつかそういったレビューが出来たら、ここに公開したい。
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自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。