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『猫のように生きる』
〇初めに
初めまして、スギモトです。
右足と右目をなくした猫から得た
”ただひたすらまっすぐ歩くには”というは話をします。
※今回は Live Like A Cat というコミュニティへ投稿する文章となります。
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『猫のように生きる』
小学生の頃に正門の前に猫が捨てられていた。
段ボールの中に、2~3匹。
どの猫も体のどこか1部が欠損していて、前足や後ろ足がなかったり、耳がちぎれていたり、とてもいたたまれない姿をしていた。
すぐに仲良しメンツで教室まで運び、先生に相談した。
先生は、すぐに病院に掛け合ってくれて猫たちは病院へ行った。
できうる限りの手当てを受けて帰ってきた猫たちは、それでも痛々しかった。
その猫たちはクラスの仲間たちに次々引き取られ、最後の一匹は僕の家に来た。
右目がつぶれ、右足が欠損していた一匹だった。
その子を憐れんだ僕は、納屋の中に猫を閉じ込め懸命に看病をした。
ミルクと餌を与え、細心の注意を払って猫をいつくしんだ。
そんなある日、猫が脱走した。
間抜けな僕は扉をきちんと閉め損ねていたのだ。
あの体ではどんな危険があるかわからない、そう感じた僕は必死になって猫を探した。
靴底が擦り切れるまで歩き回った。
夜遅くなってしまったのに外に出ようとする僕を見かねて父が代わりに探しに行ってくれた。
翌日の昼すぎ、父が猫を見つけてくれた。
路上で車に轢かれて伸びていたらしい。
ただし、そこは僕の家からずっと離れた国道上でのことだった。
僕にはいろいろなことがショックだったが、なによりも
その猫が僕が思っていたよりもずっと遠くまで歩けていたことがショックだった。
脚がないとか、惨めとか、そんなものは関係なかったことに気づいた。
温かいミルクも、おいしいご飯も、そんなものは関係なかったことに気づいた。
ただひたすらまっすぐ歩くには、ただひたすらまっすぐ歩けばいい。
そのあと猫を埋葬して、僕は一滴も泣けなかったことを覚えている。
あの猫のように生きよう、と決めた。
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〇LLACの話
今回は、ディスコードのコミュニティ #LLAC の中の #にゃらティブ投稿 というものをやってみました。
詳しくは下記noteを読んでみてください。
色々な方のにゃらティブ投稿をみると面白いですよ。
めちゃくちゃ応援しております。