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第11回インターネットポルノ中毒 著者ゲーリーウィルソン

はじめに

食欲、睡眠と人間の絶対的欲求について解消し、人生が激変した。今回は最後の欲求性欲について取り上げる。何か強烈に依存しているわけでも何か悩みを抱えてるわけではないが、この欲求も制圧することができれば無敵になると思い読み込んだ。読みすすめていくと現在の状況についての問題点が判明、やばい、そう思うようになった。インターネットポルノは、多くの人が安易に手にすることができる悪魔的薬物ではないかと思う。

① ポルノ中毒が与える悪影響

2008年から、勃起障害を起こし焦った連中がたくさんでてきた。それ以外にも極度の社会不安症、うつ病などの精神疾患も起こり出す。2006年の高速インターネットの普及まで人類は、雑誌、ビデオなどでポルノを取得してきた。しかし、それが高速インターネットが普及し、人類はとめどなくポルノを取得できるようになる。脳の快楽物質ドーパミンをとめどなく取得することができる。コカイン、アルコール、などの中毒に比べ違法性もなくたちが悪い。しかし、ポルノ中毒に関する論文はまだ少なく、まだ広く認知もされていない。それゆえ本書ではなぜポルノ中毒がいけないのか、対処法などを詳しく記載し、証明している。ポルノは内向的にし、それに没頭させてしまう。いわゆる薬浸け状態。

②暴走する欲求

①でもとりあげたドーパミンについてこの章では特にとりあげている。ドーパミンは、快楽そのものではない。「続けろ、快楽はその先だ」と促すものである。何時間とネットサーフィンをし、疲れはてたところでフィニッシュする。ネット環境がなかった時代また、原始時代に人は、壁にかかれた絵をみて何時間も自慰行為をしただろうか。そんなことはありえない。性的興奮は、中毒ドラックと同等の効果がある。人間脳は、そういった協力な報酬(ドーパミンなど)を受けるとその報酬を受けた時に常にあるもの、例えばAVのシーンでいつも黒靴があるなどの規則性があると、ポルノがなくても黒靴だけで興奮するようになる。それはいわゆる変態モノへの移行と結び付く。そしてリアルなセックスができなくなってしまう。すなわち人間ではなくなっていく。慢性的な報酬は日々の報酬を感じることをできなくし、圧倒的な渇望を求め、不安感を抱くようになりしいては鬱賞状を引き起こす。こう鬱剤を打ったとしてもこれでは治らない。根本的な要因はそこではなかったのだ。

③ポルノを断ち人生を取り戻す

本書では、ポルノ断ちをすることを再起動と呼んでいる。ポルノを断つことはすなわち人間らしさは取り戻すこと。
具体的な方法
1 アクセス制限
まずはお気に入りのデータを完全に削除する。これをまず行うと脳に本気でやめる覚悟が伝わる。
2 家具の配置の変更
先程ものべたようにポルノを見るきっかけがそうさせてしまう。ヘッドホンや机の位置を変えるだけでも可。
3 日数カウンター
今現在何日できたのか管理する。これは、アプリで簡単にできるためすぐ実践できる。
4 日記を書く
日々の感想を書くことで、経過を確認できやる気に繋がる。
5 ストレス発散(運動など)
そういう気分になったら運動をする。ドーパミン効果を和らげ、健康的にもなれる
ポルノ断ちには、多くの壁が起こる。安易に手に入れられる報酬が急になくなる。正当化や、言い逃れなどを起こす。一ヶ月は禁断症状がある。

さいごに

紙タバコが導入されたのは、20世紀初頭。規制されるまでには、何十年と歳月がかかった。健康に関する研究は、現在進行形でありまだ人間についてわかっていない事の方が多い。この年になるまで当たり前のようにポルノがあった。それは別に同じ世代の人はみなそうであると思う。最近ではVRポルノなども開発され、よりリアルから遠ざかっている。科学的な裏付けはもちろんあるが、量としては現在ではまだ少ない。私自信タバコをやめ、お酒もやめた。やめる前はこの二つがないなら死んだ方がいいとまで思っていた。今思えば究極の自己肯定。死ぬときに、私は死ぬまでポルノを毎日見ることができた人生だったと思いたい人は恐らく私を含めていないであろう。自分の人生をどうやって歩みたいのか。それは本書を読んでポルノと距離を置くことに繋がった。幸せな人生を歩みたいただそれだけである。

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