見出し画像

東武宇都宮線の西川田駅を大変な高いテンションでリポートする話【2020とちぎ国体】

 もう二度と行かない駅ってありますよね。
 出張ついでか、はたまた流浪か。
 2022栃木国体で盛り上がる、宇都宮市南部に広がる東部宇都宮線の西川田駅に私は出張で参りました。

 「もう二度と来ない」。この言葉の重みを大変なテンションに換算して、25歳も終わりにさしかかった私が、建設中の国体ドームの近くで観覧車に乗ったり、カメラ小僧とレンズを向かい合わせたりした、怒涛のごとき一期一会を熱くリポートします。

ーーー

 彼岸過ぎ、ぶり返した陽気の中、出張先の小学校の先生との会話から始まります。

画像1

「駅から迷いませんでした?」
「いえ、一回曲がるだけだったので。それよりこの辺りは何か大きな施設とかありますか?」
「あー。あのロケットの形した建物。あれ、実は科学館なんですよ。ほかにもいろいろ施設が多いので、子供たちの総合の学習の時間なんかは困らないですね!でもなんといっても、駅の向こうの国体の競技場建設ですかね。すっごいでっかいんです。すっごい」
「すっごい!」

 町並みは開発中のベッドタウン的な住宅街で、大型トラックが行きかう狭い道をずんずん歩きました。

画像2

 不意に感じる、作為的でない歴史って、手放しで時を馳せられるね。

 そしてこちらが西川田駅ですが、

画像3

浅野いにお氏の漫画でよく口論になりそうな地下道があって、そこの広告もトガっている。

 高さのない建物に囲まれる大量の自転車、ってとても好きなロータリーですね。

画像4

 交番と地方銀行と巨大な美容院しかない、という余計をそぎ落とした美意識。地図すらねぇと困る間もなく、さっそく、見つけました。国体通りです。きっとこれだ!

画像5


画像7

 「信じよ、道は開かれん」と光も射してきたのでずんずん進みます。途中に公園や、良い用水路など。

画像6


 ただ、この

画像8


 滅んでしまった定食屋なんですが、信楽焼タヌキが入り口をふさいでいるという、小粋な最後っ屁に、終わりということが必ずしも虚無につながるわけではないと合点しました。

画像9


 透き通った一本道ですが、国体広場らしき集落に近づくと家族連れが多くなってきました。

画像10

 国体競技場自体は、まだ建設中ですが、その周りには既存の陸上トラックや野球場があるようです。それでは、自治体の財力がすごいな、と思ったのはその横のこれだ!

画像11

 だから家族連れが多かったのか。
 入場無料の門をずんずん進むと、ようやくその横に建設中の国体ドームを発見!

画像12

 ただ、廻る無人人工物体こと、観覧車が邪魔で見えませんね。手前のカメラ小僧が気になるところですが、私も同じポーズでこれを撮っているのでむべなるかなです。この後ろで建設中の何か、見えるじゃないですか。

 これがおそらく国体の競技場です。というわけで、

画像13

乗りました。もはや誰も乗らないので、どっか行って雑談していた係員を無理やり連れ戻してまで乗せてもらいました。300円。

 ただ、入場口のカウンターは65だった、結構乗ってるやん。そして、ようやく見えました。

画像14


 すげぇ、なんか道まで作ってる。多分国体通りにつながるんだろうな。この観覧車かなり高かった。

画像15

 これすごいかっこいい競技場じゃない!?気合の入りようがすごい。ただわたしは高さに怯えていましたが、

画像16

 変な船のアトラクションのすぐ横で工事が進むバイオレンス・アクション。怖くないのか、みなさま。

 そういえば、観覧車ですが、先ほど、青年がいたじゃないですか。

画像17

 こっち撮ってる。なので、こっちからも撮ってみました。深淵を撮ると

き、君も深淵に撮られている!いいアングルだね。


画像18

 遊園地での三世代の交流に、なんだかほんわかした気分になります。

画像19

(ファミリーランド全景。右が競技場で、奥に野球場)

 せっかくなので西川田の町並みも撮ろうと試みましたが、めっちゃ揺れるんで、こんななってしまいました。すいません、西川田はいい土地です。

画像20

画像21


 あれ、カメラ小僧……さぼってる。最後まで見届けてくれよ!

さらに

画像22

 さっきの船、すげーオラついた船首。目か顔かどっちかにしろ。


 というわけで降り立ちましたが、しかしもうこれで満足してしまいました。係員は談笑しているし、園内には3家族と俺とカメラ小僧しかいない。

 ただ、やるせなくとも池に行くと、カモもコイも迎えに来てくれました。

画像23

 めっちゃきた。

画像24

 人気者気分になったのですが、エサやりの自販機があって、合点した。エサをあげて虚しい気分になりました。そして、なんだか申し訳ない気持ちになったのでかえりました。ありがとう、とちぎファミリーランド。ありがとうカメラ小僧。

画像25

画像26

(隣にたつ神社)

画像27


 おそらく、取り壊されるだろう競技場。ここで数多の青春が咲いては散ったのだ。

画像28

画像29

 君の名はとちまるくんだったのね。



 三世代の親子孫、二世代の競技場、杉森は2022とちぎ国体を応援しています!

 最後に、この看板。

画像30

画像31

 かわいい。

 もう二度と来ない、というのは、そのまま帰るからであって、こうやっていろいろ散策してみると、また来たくなったとさ。家族連れにでもなったら、なのでしょうが、家族、ねぇ。。

画像32

 ごきげんよう!


 ※2022国体は、「国民体育大会」という名のつく最後の大会だそうです。それ以降は、「国民スポーツ大会」になるそうです。


画像33

PS 西川田駅の二つ隣の駅。大変気になる。

いいなと思ったら応援しよう!