はじめまして

はじめまして。

高校生のくんちゃんです。

皆さん、LGBTって聞いたことありますか?

レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を並べた言葉で、性的少数者の総称です。

 僕はLGBTの当事者です。LGBTの文字に当てはめればG、つまりゲイに近いです。体は男性、心も男性、そして好きになる性も男性です。(詳しくはまたあとで・・・。)

 よく知る周りの人にカミングアウトしたことはありません。周りにLGBTにたいする理解がある人がいるのはわかっています。でも、自分のなかでも整理がつかないんです。このnote では自分のなかの整理がてら日々考えていることを書いてみたいと思います。お付き合いいただければ幸いです。

正直いって時々辛いです、、、。

 僕、基本的に前向きな性格なんです。自己肯定感も強くて、大抵自分が社会的少数者であることなど、気にせずに生きています。でも、時々正直辛いです。

 自分がLGBT当事者であること自体に苦しみを覚えるというよりは、周りの人に話せないことが苦しいのです。どんなに信頼している友達でも、今の関係が壊れるのが怖くてなかなか話し出せません。人と仲良くなればなるほど、話してみたいと思いますが、踏ん切りがつかず、どこかで壁を作ってしまいます。

 LGBT当事者であることは、たくさんたくさんある僕の個性の一部にすぎません。でも、その一部が心の奥底にひっかかっていて、薄いけどなかなか壊れない壁を、人との間に作ってしまいます。それが時々つらいのです。

性別はグラデーション

「性別はグラデーションだ。」LGBTをめぐってよく使われる言葉です。僕は先ほどから、ゲイ、と言わずにLGBT当事者という風に書いていますが、これは自分を「ゲイ」という一つのカテゴリーに入れるのに少し違和感があるからです。(もちろん自分のなかでそう名乗れるほど整理がついていないから、、、。ということもありますが。)

 「あなたは男性ですか?女性ですか?」と聞かれたら迷うことなく「男性です」と答えますが、男性であることにこだわりがありません。いわゆる男性らしさを求められることには違和感があります。とある舞台芸術をやっていて、この中では男性も女性も演じるのですが、女性の役をやるときに「いかに自分が美しく動けるか」に腐心するときにも喜びを感じますし、男性の役をやるときに「いかに自分がかっこよく見えるか」に腐心しているときにも同じように喜びを感じます。でも、一番好きなのは、中性的な役です。美しく、かつどこかで強さをもった役に惹かれます。女性の役ならはっきりとした意思のあるかっこいい女性。男性の役なら凛としていながらも、どこか優雅さのある男性。

 日常生活の中の僕は優雅さも何もあったもんじゃないっていうのが現状ですが、性別にとらわれることのない人に憧れます。

 皆さん、人を好きになるっていうのはどういう感覚でしょうか?人それぞれ少しずつ違うのかな、と思いますが、僕は「あー、この人といると幸せだなー。」というのと「この人と話していると面白なー」っていうのがが真っ先にきます。そのあといわゆる恋愛感情?がやってくるんです。でも最初のこの感情は男性相手だけではなくて女性に対しても感じるんです。でも性的欲求(なんかこの表現ちょっと生々しい感じがして好きじゃないですが・・・。)を感じるのは男性だけです。おまけに、誰かを好きになって、たくさん話をしていると、なんか別に恋人になりたいとかっていう感情は消えていきます。ただ「この人といると幸せだなー」と「この人と話していると面白いなー」が残って、加えて「何かあったらこの人に話してみよー」というのが出てきて、その関係に満足するということも多いです。

 人にもよるのかとは思いますが、僕の場合男性も恋愛対象ですが、全ての男性に対し、異性愛者の人が異性に感じるような感情(あくまで想像ですが・・・。)を感じるというわけではありません。おそらく多くの男性と同じように、同性である男性と一緒にいると安心感を感じますし、普通に友達だなと思うことが多いです。同性を好きになるといったって、誰でもいわけではもちろんないんです。むしろ好きになる人はごくまれ、という感じですかね。それ以外の男性とは普通に男と男の関係というか・・・。

 一方女性が恋愛対象ではないといっても、女性に対して持つ感覚と、男性に対して持つ感覚は違います。

 あ、ここまで書いて思ったんですけど、性別にとらわれない人に憧れるといいながら、自分は結構とらわれていますね・・・。

 でも、まぁ、男性女性問わずに本当に信頼できる友達は何人かいて、彼ら彼女らと関わるときはあんまり性別を考えていませんが・・・。

 こんな感じで、性別というのはグラデーションで、どこかに自分を簡単に当てはめることはできないな、ということをつくづく実感しています!(^^)!

性別が気にならない世界になったらいいな

 先ほど性別にとらわれない人に憧れる、といいながら自分は結構しばられてるなっていう話を書きましたけど、僕が縛られてるのって、社会的な性だと思うんですよね。小さいころから男性女性という二つの性に二極化された世界で生きてきて、今も生きている。だから、どうしてもどこかで頭では気にしないようにしようと考えていても、どうしてもどこかで男性女性という区分けをしてしまう・・・・。こういうことがない世界になったらどんなにいいだろうか、と思います。そしたら、男性だから女性を好きになる、女性だから男性を好きになるっていう2パターンだけじゃなくて、男性だけど男性を好きになる、女性だけど女性を好きになる、あるいは好きにならないよ、っていう人も、沢山ある人の個性の一部になって、そのことで悩む人もいなくなって、LGBTという言葉もなくなる、そんな社会ができるといいな。


 初めの方にカミングアウトはどうしても踏ん切りがつかない、という風に書きましたが、時々執筆が途切れて書き始めてから数日がたち、「あの人にカミングアウトしてみようかな・・・。」という決心が少し固まりつつあります・・・。

うまくいくでしょうか・・・・・・・・。少しずつ少しずつ・・・・。


だらだらとした話にお付き合いいただきありがとうございました!

                    くんちゃん

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