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言葉数少ないおもしろさ。言葉数多いおもしろさ。

最近、俳句を教えてもらっている。

今日は5回目の句会。
だいぶ慣れてきて、楽しくなってきた。

俳句のおもしろさは
日本文化圏で生活していないとわからない
暗黙のルールや感覚、経験のようなものもあるが
一番興味深いのは、言葉数少なく想像させる
陰文の技術。

五・七・五の
たった17文字を基本とした言葉の列から
様々な情景や温度感、音、匂い、感情が読み取れる。

読み手との距離感が近ければなおさら
その背景や性癖と言ってもいい
日常の中のマニアックな感じが見えてくる。

日頃、無意識に五感をフル稼働させて
得ている様々な情報を
いかに少ない文字で伝えるかという
美意識と好奇心がそこにある。

一方、写真は近所にできたカフェ。
メニューにこんなページが挟まっていた。

月額3000円で、コーヒーが飲み放題になるという
おもしろい仕組みをもったカフェだ。

その他にもルールがいろいろとあり
以前ブログで書いた 東京のフズクエを思い出す
言葉数の多さだ。
(言葉数の多さとその背景の深さは、フズクエの方が断然凄すぎるが...)

どちらも、言葉数の多さ故に
「おもしろい」と思い、共感または驚きから
忘れられない店になる。

読んでもらわなければいけない、という
コミュニケーションのハードルはあるが
「これを読んでくれる人が理想のお客様です」と
開き直れば、逆に効率的なマッチングができそうでもある。

言葉数の少なさ故のおもしろさと
言葉数の多さ故のおもしろさ。

振りきることで
そこに価値が生まれる。

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