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わかりやすさとは

昨日は「わかりやすさ」について、考えた1日。


昼は、フリーペーパーを製作中の友人から
デザインで迷っている所の相談にのって欲しいとの連絡。
夜は、岡大医学部キャンパス内にある、Jホールで行われている
宵のサロン」へ。


宵のサロン。
「入場無料」「文化芸術系の話を聞ける」程度の情報で行ったのだけれど
引くほど満足度の高い会で驚いた!


会場はご存知SANNA設計のJunko Fukutake Hall
入ると、アップテンポで心地いいビートと映像。
ウェルカムドリンクはエディブルフラワーが入った
上品な紅茶orワインのように濃いブドウジュース。
グラスも持ち帰り可能。

そしてなにより、登壇されている
東京芸大 須賀みほ先生のお話が素晴らしい。

今回のテーマ「服飾」について
須賀先生のご専門である日本美術を軸に
日本古来の服の在り方と、その歴史的背景、髪型との関係性
また和服の中でも「小袖」にポイントを絞った
流行と普遍について、考察をお話をされた。


内容はもちろんのこと
プレゼンテーションの勉強になったという感じが強い。


日本美術という専門的な内容で、専門用語を使いながらも
僕が過去に見た、動画なども含め
全プレゼンの中で一番わかりやすかった。



時間は戻りお昼。
友人が勤める会社にて、エディトリアルの作戦会議。

(こんなのご用意してくれていました。気遣いが素敵!)


「ページの統一感をもたせたい」という相談に、次のような話をした。


【大原則:形や色にルールを持たせる】

人は、形や色、または模様や動きが同じだと
関連性を感じるもの。

同じ余白の取り方、同じコントラストの色使い、同じデザイン処理...
それによって、同じ種類であると感じ取ることができる。


【応用:ルールの一部を崩す】

例えば、同じ色で“塗り”と“線”の関係を入れ変えてみたり、

同じ色・形で、一つだけ大きさにメリハリをつけてみたり。


ページでいうと、
本文の読み物ページは背景白で文字を青。
目立たせたい目次的ページは背景青で文字を白にしたり
特に目立たせたい箇所は極端に大きくしたりと


人の性質を利用して、決めたルールに則って表現することが
「わかりやすい」に繋がる。


また、以前twitterでこんな記事がまわってきた。

僕も、言葉を綴るのが好きなので言葉で説明しがちだが
視覚的に一瞬で理解できるにこしたことはないのだ。



須賀先生のお話は
これらの観点からも、とてもわかりやすかったように思う。

●プレゼンシートに関しても
 同じ話題はフェードアウトして移り変わり
 話題が転換するときはブラックアウトする

●着物自体を見せる → 着物の柄を見せる 時の動きの統一
 背景色は、それぞれの着物の色味にあわせた同じトーンのグラデ

●話し方も、トークテーマが変わるときに
 ブレイクとしてゲストを招いたり、実演を行う


実際には省いてしまいがちな細やかな緩急が
大きな効果を生み出すことを目の当たりにした。

今後資料作成等の時、参考にしたい。


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● 宵のサロン (https://www.facebook.com/yoinosalon/
次回:11/13(火)
入場無料。予約不要(会によるかもしれないので要確認)。
岡山市周辺にお住いの方は、ぜひ行ってみて欲しい。
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