
わかりやすさとは
昨日は「わかりやすさ」について、考えた1日。
昼は、フリーペーパーを製作中の友人から
デザインで迷っている所の相談にのって欲しいとの連絡。
夜は、岡大医学部キャンパス内にある、Jホールで行われている
「宵のサロン」へ。
宵のサロン。
「入場無料」「文化芸術系の話を聞ける」程度の情報で行ったのだけれど
引くほど満足度の高い会で驚いた!
会場はご存知SANNA設計のJunko Fukutake Hall。
入ると、アップテンポで心地いいビートと映像。
ウェルカムドリンクはエディブルフラワーが入った
上品な紅茶orワインのように濃いブドウジュース。
グラスも持ち帰り可能。
そしてなにより、登壇されている
東京芸大 須賀みほ先生のお話が素晴らしい。
今回のテーマ「服飾」について
須賀先生のご専門である日本美術を軸に
日本古来の服の在り方と、その歴史的背景、髪型との関係性
また和服の中でも「小袖」にポイントを絞った
流行と普遍について、考察をお話をされた。
内容はもちろんのこと
プレゼンテーションの勉強になったという感じが強い。
日本美術という専門的な内容で、専門用語を使いながらも
僕が過去に見た、動画なども含め
全プレゼンの中で一番わかりやすかった。
*
時間は戻りお昼。
友人が勤める会社にて、エディトリアルの作戦会議。
(こんなのご用意してくれていました。気遣いが素敵!)
「ページの統一感をもたせたい」という相談に、次のような話をした。
【大原則:形や色にルールを持たせる】
人は、形や色、または模様や動きが同じだと
関連性を感じるもの。
同じ余白の取り方、同じコントラストの色使い、同じデザイン処理...
それによって、同じ種類であると感じ取ることができる。
【応用:ルールの一部を崩す】
例えば、同じ色で“塗り”と“線”の関係を入れ変えてみたり、
同じ色・形で、一つだけ大きさにメリハリをつけてみたり。
ページでいうと、
本文の読み物ページは背景白で文字を青。
目立たせたい目次的ページは背景青で文字を白にしたり
特に目立たせたい箇所は極端に大きくしたりと
人の性質を利用して、決めたルールに則って表現することが
「わかりやすい」に繋がる。
また、以前twitterでこんな記事がまわってきた。
僕も、言葉を綴るのが好きなので言葉で説明しがちだが
視覚的に一瞬で理解できるにこしたことはないのだ。
*
須賀先生のお話は
これらの観点からも、とてもわかりやすかったように思う。
●プレゼンシートに関しても
同じ話題はフェードアウトして移り変わり
話題が転換するときはブラックアウトする
●着物自体を見せる → 着物の柄を見せる 時の動きの統一
背景色は、それぞれの着物の色味にあわせた同じトーンのグラデ
●話し方も、トークテーマが変わるときに
ブレイクとしてゲストを招いたり、実演を行う
実際には省いてしまいがちな細やかな緩急が
大きな効果を生み出すことを目の当たりにした。
今後資料作成等の時、参考にしたい。
ーーーーーーー
● 宵のサロン (https://www.facebook.com/yoinosalon/)
次回:11/13(火)
入場無料。予約不要(会によるかもしれないので要確認)。
岡山市周辺にお住いの方は、ぜひ行ってみて欲しい。
ーーーーーーー