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時間で人を拘束すると、ロクなことが起きない。

たまには真面目な話も

たまには写真以外のことも書こうと思う。

というのも、昨日今日Voicy放送を聴いて思うことがあった。

「時短勤務」のリアルを知って驚く

解雇規制の前に「時短勤務」を廃止せよ!【1/2】賃金問題とマミートラック
(2024/9/30 #1384) - 木下斉 / HITOSHI KINOSHITA

子育てをしながら「時短勤務」をする人のリアルである。
私には子どもはいないし身近に時短勤務をしている当事者はいない。だから「今の子育て世代にはそういう柔軟な働き方もあるんだねー」くらいのイメージしか持っていなかったが、これは大きな勘違いだった。

実態を簡単にまとめると、

・時短勤務だからその分基本給は下がる。なのに業務量は減らない。
・時短勤務なので他の人より早く帰るのだが、そのときに「すみません」を言わなくてはならない雰囲気にある。
・キャリアも途切れてしまう。

ということらしい。
一次情報を持っていない私は多くは語れない。だから、関心が少しでも湧いたら↑上のリンクからVoicy放送を聴いてほしい(この問題について語られているのは第3チャプターから)。
また、そこに寄せられた当事者の方たちのコメントも読んでほしい。

子育て世代の問題ではなく、日本人皆当事者

私も最初はどこか他人事に聴き流してしまっていたが、それではこの問題はなくならないことに気がついた。
当たり前だが、子育てのための制度には周囲の理解と協力が必要だ。それに、この時短勤務を機能させていない根本的な原因は、日本人全体の労働に対する意識ーー長い時間職場にいる人が「頑張っている」「偉い」とされてしまう意識である。つまり、日本人が皆当事者と言っていい。
職場にいる時間対して確実に正比例して目的が達成されるベルトコンベアの製造現場ならいざ知らずであるが、あきらかに今の日本の産業構造に合っていない。

身近に「今の子育て世代には時短勤務とかがあっていいよねー」と言っている人がいたら、私も微力ながら、それは違うよと話すようにしたい。

時間で人を拘束するとロクなことが起きない。

子育て世代に対して理解なり協力するなりすべきところを、「時短勤務はいいよね」とやっかみを入れる精神とはなんなのかと思う。
「長い時間職場にいる方が偉い」と言いながら、早く帰る人には「いいよな」と言う。そこには「働きたくない」という本音が見え隠れして…、いや、ダダ漏れだ。
成果が出ないことに関してはテキトーに言い訳をしながら、労働時間の8時間をいかに我慢して過ごすかという世界だから、まるでセンセーのつまらない授業でヒマこいている(かと言って他にすることもない)小中高生のように、ロクな考えが浮かばないから職場の愚痴や陰口、イジメまで発生してしまうのだ。

私は先日、新聞配達のバイトを辞めたが、そこでは陰湿なイジメなんか一つも発生しなかった。「アイツまた誤配したぜ」「バカだねー」という話をしているところなど一回も見たことがない。新人の私を仲間に引き込もうとする派閥も存在しなかった。(失礼な話だが、そこの配達員のモラルの平均値が高かったなんてことは、決してない。私もその一人だが)
なぜなら、配達員は皆、職場に来たらさっさと準備してさっさと配達して帰ってしまうのだ。「午前1時から5時まで定時だから職場に残らなくてはいけない」なんてルールは無く、用事が済んだら帰って寝るか、パチ屋の行列に並んじまった方がいいからだ(←どんだけ早く並んでんだよ!?)。わざわざ人を陥れるようなことに労力を割こうなんて考えもしない。

無駄に人を時間で拘束すると、ロクなことがおきないのだ。


この記事の見出し画像は、写真ACから写真素材「ビジネスマン・時間」(作者:photoBさん)をお借りしました。ありがとうございます。

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