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「それは違うぞ」くらいは何らかの形で主張しよう。

私がUber Eatsの配達員をしていることは↑ここに前述した通りで、あれから配達回数は2,000回以上になる。

そのことで書こうと思ったのは、今朝、Uberから私宛にメールが届いたからだ。
見ると、どうやら私がピックアップ後に配達を完了させることなく「配達キャンセル」を行なったーーつまり、私が店舗で商品を受け取ってから、お客様に届けなかった、ということらしい。

アカウント停止に言及しているから心臓に悪い。
たしかに、私は昨日、「配達キャンセル」をした。
しかしそれは正当な手続きを経た上でのことだ。
ことの経過は、こうだ。

  1. いつものように店舗で商品を受け取り、いざ配達に向かおうとしたら、お届け先の住所が全く表示されておらず、アプリの地図上にピンが落ちているだけだった。

  2. 地図上のピンはズレていることが多いので、私はお客様にメッセージを送り、お届け先住所を教えてくれるようお願いした。

  3. お客様からの返信を待つ間に、私はとりあえず地図上のピンの位置に向かった。

  4. しかしピンの場所には家などの建物は存在せず、お客様からの返信もない。

  5. 私はUberのサポートに連絡して状況を説明し、待機時間(10分)が経過するまでに何度かお客様に連絡を取り続けたが、応答がなかった。

  6. 待機時間の10分が経過したので、やむなく「配達キャンセル」の操作を行なった。

一連の配達キャンセルの対応は、Uberのサポートの指示のもとで行われたのである。
(尚、お客様への連絡はUberドライバーアプリを通じて行われているので、配達員が個人情報を見ることはできない)

その上での、先の警告メッセージである。
私は、「これが、巨大プラットフォームの上で仕事をすることのリスクなのか…」と思った。
無力な個人なりに、巨大プラットフォームのアルゴリズムの中でも上手く乗りこなして生きなければならない。そして稀に理不尽な理由でアカウントが停止されかねないリスクと隣り合わせない、巨人対アリのような存在感だ。

私のような凡人より遥かに物事を考えている経営者のもと、世界に影響を与え続ける巨大企業に、かなうわけがない。

…しかし、と私は思う。

力関係があったとしても、事実に反することや、指示された通りにやったことに関しては、しっかり主張なり意義を申し立てをするべきではないか。

そうでなければ、世の中で起こるさまざまな理不尽に対して鈍感になり、立場が脅かされていくのに慣れていく一方だ。
それに、AIを導入している企業だって中に人がいるわけで、巨大な組織を動かしながら改善を繰り返しているのが現実なのだ。

というわけで私は異議を申し立てるためにUberのサポートチャットに事の経過を説明して質問した。

返信はすぐにあり、件の警告メッセージはUberから自動送信されたものだったとのこと。このようなことが無いようにシステムの改善を行なっていく、という予想通りの回答ではあったが、他に答えようがなかったと思う。

私のアカウント停止のリスクが解消されたのかは、正直言ってわからない。

だが、少なくとも、「これは違うぞ」と思うことに関しては、アリ対巨人の力関係であっても主張していかなくてはならないのだ。

流されるままでは、生きていけない、

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