Re:5年後の自分へ
5年前の自分へ
手紙を書いてくれてありがとう。拝読しました。
読んでいてずっと笑ってしまいました。なぜならば、
「こうなっている」という事がほとんど当たっていないからです。笑
<当たっていないこと>
・地方の損サ部署を経て、本社の企業商品部で働いていること
・主任になっていること
・「これだけは負けない」という何かを持っていること
・一人で色々なものを推進出来る力を持っていること
だけど安心してください、一つだけ当たっていました。
<当たっていたこと>
・ゴキゲンに働いている
以下に、君が今から5年で心の底から学ぶことを2つ書きます。
じっくりと噛み締めて読んでください。
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1.「誰と働くか」が人生を幸せにする上で最も重要であり、「どこで働くか/何をするか」は正直何でも良い
君は今、両親の影響もあり、「大企業に入ることで人生が幸せになる」と思っていると思います。「大企業に入れなかったやつは就活失敗したやつだ」ぐらいに思っていますよね。
そんな中、納得のいく就職活動を終え、大企業への切符を手にし、間もなく入社式、そして楽しい楽しい泊まり込み研修が始まります。同期とも信じられないぐらい仲良くなります。配属も相当レアな部署に配属になり、何百人いる同期が誰も経験出来ない仕事が出来ます。みんなから羨ましがられます。バラ色の人生が始まろうとしています。
しかし配属後、残念ながら地獄が待っています。毎日「オフィスに隕石落ちないかな」って思いながら、朝5時半に家を出て、電車に乗り、ヤエチカを歩き、四面楚歌の中、全国へ出張しまくる社会人1年目を過ごすことになるでしょう。
そしてその後転職をしますが、そこからは天国です。毎日が楽しく、人生バラ色でしょう。
さて、ここで問題です。この差はどう生まれたのだと思いますか?
新卒で入った会社はインターンから含めると1年超の付き合いです。そのぐらい会社のこと、仕事の内容を完璧に理解して就職をする意思決定をしています。しかし配属後は地獄です。
ところが、次の会社では、何をしている会社なのかよくわからない中、説明会に行った日に最終面接もし、最終面接では役員に「社会なめてるでしょ?」って言われたのにも関わらず、次の日は承諾の意思決定をしています。わずか2日間の出来事です。しかし配属後は天国です。
答えはシンプルです。周囲にいる人が心地よいか、そうではないか。ただそれだけです。
転職してすぐに、君は様々な経歴・キャリア・価値観を持った人に会い、刺激を受け続け、ある時ふと気づきます。どこで働くか・何をするかという要素だけで意思決定をすることは愚かであるということを。ぶっちゃけ仕事の内容なんて何でも良いのです。東証一部上場企業でも、従業員3人のスタートアップでも、どこでも良いのです。
誰もが知っている会社で働いているのにクソみたいに仕事が出来なくて生気がない人もいます。誰も知らない会社で働いているのにギラギラしていてめちゃくちゃ優秀な人もいます。
結局、人は、一人では何も出来ないんです。自分だけで答えを出せるなんて絶対に思わないでください。常に同じコミュニティに居続けないでください。人との出会いを求め続けてください。そうすれば、きっと、ずっと、ゴキゲンに働けます。幸せになれます。
2.努力はしないといけない。なぜなら、意思決定の範囲とレベルを上げることが出来るから
君は努力が苦手ですよね。今までの人生、そんなに努力しなくても、だいたいどんなことでも平均点以上でしたよね。
しかし残念ながら、そんな君でもついに圧倒的な壁を感じる瞬間が来ます。全く勝てない相手が現れ、全く価値を発揮できない瞬間に遭遇します。全然幸せじゃないです。ゴキゲンじゃないです。
前述した通り、誰と働くかが人生を幸せにする最大の要因ですが、誰と働くかを選べる人は努力した人です。
努力しないと、周囲の状況や環境を自分の意思で変えることは出来ません。幸せの度合いが常に外的要因で変動します。それに、努力しない人に努力する人はついていきません。名ばかりの管理職より、すごい努力をしている後輩の方が「偉い」んです。
努力することで、人と情報が集まってきます。そうすると、小さい意思決定が出来ます。これを繰り返し続けると、そのうち、誰と働くかを選べるというレベルまで到達します。そこまで来たらもうほんとは大丈夫ですが、努力する大切さと喜びを知っているので、結果努力し続け、頂点(ルールメイカー)までいくことでしょう。
まとめると、
・「この人と働きたいな」って思う人と出会えるよう行動する
・出会えたら、その人が、「この人と働きたいな」と自分に対して思ってくれるよう、努力する
これをずっと意識して日常を過ごしていれば、それなりに楽しい人生が送れるんじゃないかと(5年後の私は)思っています。頑張ってください。