余った離乳食どうするか問題…フードバンクって知ってますか?
「なるべく離乳食は手作りしようと思っていたが、むりだった。」
わたしは諦めが早い人間である。離乳食が始まって早々に市販の離乳食に頼ることになった。
もちろんつくるときは作る。でも野菜のみじん切りや裏ごしを、毎日やるのはむりだった。つくって小分けに冷凍などもしてみたけれど、そうすると今度はバリエーション不足に陥る。しかも我が子は大食いだった。とくに復職してからしばらく、わたしは市販のベビーフードにかなり助けてもらった。わたしの料理スキルの低さに理解がある夫は、「どっちかっていうと、お前が作るより衛生的に安心なくらいやな」と、至極冷静な意見を寄せつつ、せっせと週末、離乳食の買い出しをしてくれた。
ところが、子の成長は急激だ。離乳食の卒業は突然訪れた。というわけで我が家には、買い置いていた大量の瓶詰、パック詰め離乳食が余る事態となったのである。
食べ物を捨てるのは、苦痛だ。古くなったものを捨てるだけでも罪悪感があるのに、まだ食べられるものを捨てるなんて、苦しい。
それだけではない。瓶詰の離乳食を捨てるためには、中身を空けて、捨てて、洗って…という気の遠くなるような作業が必要なことは明白だった。
誰かにあげるのもはばかられた。
市販の離乳食を使う・使わないという選択は、粉ミルクを飲ませるか否かより、デリケートな問題だからだ。
悩んだ結果、ニュース番組で観た、ある活動のことを思い出した。
それは、フードバンク、という。基本的には、企業から、製造工程で発生する規格外品や消費期限の近くなった商品を引き取り、福祉施設等へ無料で提供する団体だ。福祉施設だけでなく、生活に困窮する状況にある方々へ届けているところもあるらしい。団体によって活動の幅はいろいろのようだ。
このフードバンク、団体によってはもしかして個人的な寄付も受け付けてもらえるんではないか、と考えたのである。
その見当は合っていた。検索をすると、かなりの団体が、個人的な食品の寄付を受け付けてくれているようだった。
なんとなくのご縁を感じて、送り先は住まいと同じ、東京のフードバンクに決めた。そこは前もっての連絡はいらず、未開封で1か月以上賞味期限のある食品を受け付けてくださるそうである。せっかくの機会なので、ベビーフードだけでなく、いただきもので、このさき使い切れなそうな調味料や、食べきれないお菓子なども同封した。
棚はすっきりするし、罪悪感は感じないしで、大変気持ちのいい台所の掃除ができた。ありがたいことだ。
ハードワーキングマザーのみなさん、おうちにベビーフードや粉ミルク、余って困っていませんか?
以下は、2016年4月13日現在、個人的な食品の寄付を受け付けているフードバンクのリスト(一部)です。ご興味があればご参照ください。受け付けられる食品の賞味期限や、前もっての連絡の必要の有無など、細かな手続き、決まりはそれぞれの団体によって違うので、送るときは必ず各団体の寄付についてのページを確認してくださいね!
セカンドハーベストジャパン(東京)
NPO POPOLO(静岡)