イメコンで得られる経験値は服1000万円分(体感)くらいだった その②
パーソナルコンサルティングにはいくつか種類がある。
最も有名なのがパーソナルカラー診断、ほかにはパーソナルデザイン診断、骨格診断、顔タイプ診断などがある。このうち、ranさんのサロンでは16タイプのパーソナルカラー診断と骨格診断、顔タイプ診断の3種類をしていただけた。
ranさんの診断の特徴は、複数の診断結果から似合う服の傾向を分析してくださるということ。3つの診断を一気にしてくださるため、一人ひとりに割く時間がとても長いことも、サロンの予約を困難にしている理由のひとつだ。今回は3人の同僚とグループ診断をお願いした。
診断は、まずパーソナルカラー診断からはじまり、骨格診断、顔タイプ診断と続く。パーソナルカラー診断と骨格診断は、アナリストの技量によるところが大きいようだけれど、顔タイプ診断は、顔写真を撮ってその割合を独自のデータにあてはめて結果を出す、という方法で、個人的には最も面白かった。
今回3人で行ったメンバーはみんなタイプがバラバラだったのだけれど、一度答えを導き出してもらったあと、襟や装飾の異なる白いシャツを8着顔に当ててみると、ranさんの診断してくださった結果どおりに、見事に似合うものが違った。
そしてもう一つ面白かったのが、顔タイプには自分の似合う属性と自分の好きな属性が異なる場合にも、きちんと寄せる正攻法がある、ということだった。例えば私は、アクティブキュートと呼ばれる属性だが、かっこいい服を着たい時はクールカジュアルに寄せるのは可能、というアドバイスをいただいた。いっぽうでタイプが近くても決して似合わないのがキュート属性と聞き、首がもげるくらいうなずいてしまう。
そうなのである。3つの診断を経てranさんにすすめてもらった服の色と形とデザインの傾向は、恐ろしいことに私が十数年のファッション散財人生を経て失敗を滅多にしなくなったいま、選び取っているものとみごとに合致したのだった。願わくば1000万円以上服に使う前に、ここに来たかった。しかし人生は一本道であることの方が稀。失敗の数々も自分の財産と思うことにしよう。
ちなみに多くの方にとってはどうでもいいことだが、私の結果は以下だ。
パーソナルカラーの1stがストロングオータム、2ndがビビッドスプリング。少し前に行ったサロンとは1stと2stが逆の診断になったが、両方似合うので、季節によって探しやすい色を着ればいいのでは、というアドバイスをいただく。骨格診断は自分の予想どおりのウェーブ。そして顔タイプは前述したとおりアクティブキュート。
しかしここで疑問が生まれる。もし診断によって似合う・似合わないが食い違うアイテムが出てきたらどうすればいいのか…(続く)