乙女の聖水の少年
絵日記というのは見たものを描写して、それに関係するコメントを書くものだと考えている。
だがいつでも絵が描ける状況にあるか、と言われると中々厳しい。特に自転車に乗りながら見た光景ともなると、腕が二本ほど足らない。
腕が二本ほど足らない。
だから今日の光景は文章で残すしかない。
自転車に乗って学校から帰る時、これまた自転車に跨がったサッカーユニフォームの青年を抜かそうとした時に気付いた。
見間違えてなければ、その背中、背番号の上(の名前の上)に「乙女の聖水」と書かれていたのだ。
他にも色々なステッカーが貼られていて、それはプーマだったり、ともかくマトモな感じの横・英文字だらけだったが故に余計に目立っていた。
え?
もしかして、スポンサー?
とすると、こういうのはやはり、出資が大きい程に見栄え良くなっていくものなんだろうか。一時期流行っていたし、結構儲かっているのかもしれない。
既に記憶があやふやなので、うなる右手は手近なものでガマンしておく。
紙くずとのりだ。
ところで、今日人生で初めて女性に舌打ちされた。