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なながつ

you make me SMILE と書かれたパーカーを着ている、スラブ系の男性。日本人は往々にして英語の意味も分からず服を着ちゃってたりするが…やはり英語は必修だ。

自分の服装が「こりゃあ格好悪いな」と明らかに分かってはいたのだが、それを分かっていながら外に出た。制服でもないのに思い切りシャツをズボン(今はズボンて言わないらしい。ズポン?)にぶち込んでやった。
かえって一層気分が良い。

お洒落にキメて外を出た時と、こりゃ酷いと思って外に出歩いた時の一日はさほど大した違いが無いことが人生経験上わかっているのだ。

でも家から出るまでは、だいぶ違う。
なんかお洒落選んでる時はワクワクしちゃうのだ。

外に出て行く為に着込んでるのに、それが自分に一番影響する瞬間は外に出る前、てのは何だか面白い。

ただ風呂にだけは入っておけ。
マジで嫌な顔されるから、これは覚えておくといい。

学校生活が色々とルーズになった最近は、朝の電車に乗る機会も少なくなってきたが、やはり朝の電車は好きだ。

異様な匂いを漂わせるお兄さんが好きだ。

どこか微笑んでるように見える寝顔の学生が好きだ。

誰の香水だか知らないが、その桃の香りは嫌いだ。

こういうのは、趣味のゲームとはまた違った日常的な非日常感として好意的に感じられる。

で、今日の「朝一番」はホームで後ろに並んでいた女子高生のグループだ。

「7月を『なながつ』っていう奴は馬鹿っぽいよな」

「そうだな、ははは」

って会話を昨日友達としてたのだ。

言ってた。なながつ。

誰かの誕生日らしい。

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