惨めな男inクリスマスイブイブ
いつまでも「プリケツのクマ」が描かれた手帳を使い続ける訳にもいくまい※。
そういう理由があって、「無印良品」製のメモ帳を購入した次第だ。190円であった。
今は帰り道だ…。
さて、記しておくと今日はクリスマス・イブ・イブということで世間は中々どうして浮かれている。帰りのバスには女子高生だか女子大生だか、とにかく若い女性達が大量に乗り合わせた。
華々しい香りがすると思ったら大間違いだ。
何日も放置した服に「イカ」の香水をかけた感じだ。紙面に匂いを付けられないのが残念でならない。
結構、的を射ていると思うのだが。
P.S.
と思ったら「なんか魚臭い」という声が聞こえてきた。
これってどういうことだ?
匂いの原因は僕か?
おぉ、くそ。
運転手もなんだか上機嫌だし。
どすけべが。減給されろ!
(※当時これが書かれたノートブックの一つ前の絵日記ノートが「東京ガス」のキャラクターが描かれた茶色のノートだった。今は紛失してしまい、どこにもない)
これがクリスマスイブイブに独り身だった男の日記かと思うと、自分の事なのに酷く面白い。実際は街も運転手も何も変わっていなかったのだから。
僕は絵日記を描く際、見開きの左ページを絵、右ページを文としていたのだが、これは絵日記の見開き最初の1ページ目に書かれた日記のため、唯一「絵のない絵日記」になっている。
ただし、あの生臭さ。
あれは本物だった。
そして、今も恋人はいない。