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子の指しゃぶりが外れるまでの話

息子がいつから指をしゃぶるようになったのか写真を見返すと、生後四か月の時にはすでにしゃぶっていました。
赤ちゃんは指しゃぶりで手の存在や感覚を確認する、と見たことがあったので、特に対処はせず……。

一歳3ヶ月。
それはもう日常化。
ふとstorytime(図書館のお話会)で周囲を見渡してみると、意外にも指しゃぶりしてる子がいない……!?
家や寝る時にしてるのかもしれないけど、お外でうちの子みたいに指を口に入れてる子はほぼいなかった。
焦る私。
早くやめさせないと歯並びにも影響がでるのではと、さらに焦る。

さっそく手につける指しゃぶりガードを買って寝るとき以外につけたけど、3週間で自分で親指を器用に折り曲げて外すようになった(寝るときもつければよかったのか、ちょっと後悔)。
仕方ないので、親指に包帯を巻いて曲げられないようにしてガードをつけたら、もうこの世の終わりくらい泣いて、全く寝なくて親子ともに憔悴して挫折……。

指しゃぶりをやめるように言っても通じない年齢だと諦め、しばらく様子見することに。
と言いつつ、定期的に焦っては「指しゃぶりやめよ〜」と声かけはしていた。

一歳半。
一晩だけ、指しゃぶりなしで寝ることができた日があった。
「指しゃぶりやめたらアンパンマンうどん食べれるよ〜」と言うと、子の目の色が変わった。うちの子はアンパンマンと食べることが大好きなのである。
信じられないことに、指しゃぶりしないで静かに寝たので、感動して涙を流した(本当に)。

これで解決かと思いきや、感動のあまりさっそくアンパンマンうどんを振る舞ったがために、味を知って満足した子は次の日から再び指しゃぶりをして寝るようになった。
アンパンマンうどんのことを言っても、既に味を知ったのために「食べたいけど、指しゃぶりをやめないといけないなら、もう別にいいや」という感じである。
指しゃぶり卒業の期待が大きかっただけに悲しすぎた。
再び様子見&声かけである。

一歳8ヶ月。
既にかなりの物事を理解できるようになっていた。
指しゃぶり卒業チャレンジを始めた頃に比べ、数ヶ月でこんなに理解力が上がるものなの?ってくらい別人レベルで頭が良くなっている。

そんなある日。
インスタで歯科矯正器具をつけている子どもの動画が流れてきたので軽い気持ちでうちの子に見せた。
「指しゃぶり続けてたら、こういう器具をつけないといけなくなるかも。つけたらご飯食べにくくなるかも」みたいな感じで説明してたら、動画の子どもの歯が一本ぽろっと取れた。これには私もビックリ。
子も衝撃を受けて「歯が取れちゃった!指しゃぶりしたら、器具つけないといけないしぃ、歯が取れちゃうしぃ」(私が言ったことを反芻して理解しようとしている)と大混乱。
最終的に、指しゃぶり続けてたら器具をつけないといけなくて、つけたら歯が取れる、と理解した?のか、器具をつけたくないと、ものすごく泣いた。
私はあまりの泣きっぷりに「今すぐ器具をつけるってわけじゃないで!そや、指しゃぶりしたくなったら手を繋ごう!夜も手を繋いだら指しゃぶりしないで寝れるし!親指さん今までありがとう!」などと言いまくって必死に宥める。

そして、なんとその日から、指しゃぶりしたくなったら親と手を繋ぎ、昼寝も夜の就寝も親と手を繋いで寝るようになった。
とにかく衝撃が強かったらしい。
今まで悩んでいたのは、なんだったのだろうか。
指しゃぶりの卒業である。

指しゃぶりで悩んでいる方に伝えたいのは、子どもは理解力がどんどん上がっていくので、子どもを信じてちょっと待つのも大事だということです。
自分は第一子で子どもの成長がわからなくて本当に悩みました……。

その時の子どもを見て、「こんな様子じゃずーっとやめないよ」と焦ると思いますが(自らの体験談)、多分、歯科矯正の動画を1歳半で見ても理解できなかった。
よく言われる2歳までは様子見というのも一理あると思いました。
子どもがどれくらい理解できるようになったのか頃合いをみて、指しゃぶり卒業チャレンジをするといいかもです。

指しゃぶりで悩んでいる時に、外れるまでの体験談を書いているサイトがあまりなかったので書いてみました。



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