20歳の時「双極性障害」診断を受けました。
大学を卒業後、
親も喜ぶ大企業になんとか就職を勝ち取り、晴ればれと入社したものの…
そこは息をするのにやっとの場所でした。
高校から勉強してきた「簿記」が活きると思われたのか【経理部】へ配属され、四半期決算&通常業務の多さに、入社3ヶ月でヘトヘトの毎日。
そして、恐喝に近い班長のパワハラ(モラハラ )に、とうとう私は家の玄関から出られなくなりました。
あれよあれよと、父の紹介で心療内科へ行くことになったのですが、そこで幼少期からの性格やエピソードを話しているうちに主治医から、
「貴女は、躁鬱だね。
今は双極性障害って言うんだけど。Ⅱ型だね。」
と診断されました。
・・・そうきょく?・・障害???え?そうなの??
と思う反面、
小さい頃から感じていた「生き辛さ」の合点が行き
とてもスッキリしたのを覚えています。
とはいえ、
・医学的に完治は無い
・人によっては一生服薬
・Ⅰ型になると、入院や障がい者手帳の対象に
といった情報はすぐに受け止められませんでした。そこからは主治医の言われるがまま、様々な薬を試すことになり、
診断から2〜3年は多種に渡る薬と量のせいで身体がキツかった覚えがあります。
また家が裕福ではなかった為、正社員が難しくとも仕事には出ないとならず(奨学金など借金がありました)学生時代お世話になっていた職場へパートとして戻りました。
薬が変わる度に、朝はとことん起きられず…
慣れるまでは感情の起伏に自制が利かず
「泣きながら」自転車を漕いで出勤することも多々ありました。(本当は休んだ方が良かったと主治医に怒られる始末。笑)
職場では理解して下さる方と、そうでない方との差が激しかったので、
その日のメンバーによって出勤出来ない日もありました。(これは今も闘っている項目でもあります)
自分に一番合う薬と量が分かり、規則正しい生活であれば体調に大きな変化が見られる事がなくなったのは、診断から5年近く経ってからでした。
最終的には
・セロクエル
・デパケン
・リスペリドン(リスパダール)頓服薬
でまとまり、今日まですこーしづつ、すこーしづつ量を減らしていきました。※主治医と相談しつつ
「完治」はないものの、服薬せずとも生活していける「寛解状態」にはもっていきたかったのです。
そしてやっとここ2〜3年は服薬せずとも暮らしていけています(診断より10年)。
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この10年間で起きた、職場やプライベート(恋愛など)でのエピソードは、
その一つひとつが辛く苦しいものではあったのですが
同じように前が見えず悶え苦しんでいる方の手助けになればと思うので
今後、少しづつ書いていきたいと思います。
病院(先生)によって、かかる治療期間や体調の波が大きく変わってくるのは、
とても辛いですよね。
私も最初の総合病院では目すら見ていただけず、ひたすらカタカタとpcに向かわれている先生でしたので、2回目からは通院しませんでした。
現在は、町の小さな個人院にお世話になっております。
薬、これで合っているの?とか、
実は病気じゃなくて性格なんじゃないの?とか、
こんな苦しい思い…周りは絶対してないやろ…
とか、、、
よく分かります。
最近はテレビやネットニュースでも「双極性障害」という言葉を耳にしますし、
有名な著書「スマホ脳」でも、開幕「双極性障害」という文字が出てきますよね。
原因は不明と言われていますが、確実にその患者数は増えていると感じます。(似た症状の疾患も多数ありますよね)
私の診断は20歳の時でしたが、主治医曰く
「話を聞いていると、おそらく小学生くらいから発症していたのでは?」とのことでした。
その時話したエピソードは、
「小学生の頃、家でとにかくイライラする事が多く(両親の事で)親にバレないよう、静かに鉛筆を折っていました。」というものでした。
同じ患者さんで、「静かにお茶碗を割る」方や「とにかく何か殴る(音がしないように)」という方が多いみたいです。
話が少し長くなりましたが、前述したように今は服薬せずとも暮らしていけています。
もちろん人間なのでイライラしたり、どうしようもなく怒る時や無限に悲しい時もありますが
病気の症状とは違うものでおさまっています。(自身の身体だから違いが分かる、といった感じでしょうか)
実は訳があり実家には住めない為、しばらくシェアハウスや一人暮らしでやり過ごしていたのですが、この度結婚させて頂きました。
そこに至るまでも、忘れそうな程色々なエピソードがありますが
今回私が読者の方に伝えたい事は
【その辛さは、無限には続かないよ】ということです。
暗い落とし穴の奥底に居ても
手を差し伸べてくれる人は必ず居ます。
もう出逢っているかもしれないし、実はまだ少し先に出逢う方かもしれません。
恋人かもしれないし、友人になる方かもしれないし、先輩や後輩かもしれません。
あまり自分を痛めつけないで、大丈夫。
薬も、「手段」のひとつなのです。
大丈夫、貴女は貴女だし
貴方は貴方なんです。
大丈夫。
どうか、深く深呼吸をして下さいね◎
ご一読、ありがとうございます。