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アンデス音楽との出会い2

チャランゴってなんだ?

そうこうしているうちに高校時代も最後の夏が終わり卒業に向けて準備をしている秋のある日兄が『友人と同じ大学の友達がチャランゴ弾いているんだって』と言い出した。
 
『チャランゴってなんだ?』

その不思議な名前に興味を持ってしまったのが、この世界入る2つ目の出来事だった。当時、スマホも何もなくアナログな時代。頭の中を『チャランゴ』という名前がぐるぐる回っている。休みの日にレコード屋さんに入り、南米、アンデスの文字を探す。『ラテン』の文字や『アルゼンチン・タンゴ』は見つけられたが『チャランゴ』は見つけられず店を出た。
 兄が青山学院大学のラテン音楽研究会の演奏を聴いてきて『椰子の実みたいな裏に毛が生えてる楽器だ』と言うのだ。アンデスには椰子の実はない。一体、その楽器はなんなんだろう、と悶々と考えていた。
 
今思うとその時チャランゴを演奏していたのは、村越さんであるという事が後に判明。また、そのグループは『チュキャーゴ』だったのではないか、上野さんや草薙さんもいたのではないかと思う。

 時は経ち、大学に入学しサークルの勧誘の季節がやってきた。そこでキャンパスで1人寂しくチャラチャラと小さいウクレレの様な楽器を弾いている人がいたのだ!

思わずその人のところに行ってベンチに座り『それ、チャランゴっていう楽器ですか?』と聞いてしまったのだ。
『そうだよ、珍しいなチャランゴ知ってるなんて。まぁ、そこに名前を書きなさい。』と勧誘され思わず名前を書いてしまった…

これが『フォルクローレ』という名前を知った瞬間であり、アンデス音楽には『ケーナ』と『チャランゴ』が存在する事が結びついた最初の出来事であった。(続)


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