すが家しのぶ

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マガジン

  • 同人誌制作日記(仮)

    いつか何処かに出すかもしれない同人誌が完成するまでの記録です。多分。

  • 「神宮前四丁目視聴覚室」の思い出

  • 菅家しのぶの令和日報

    日々の記録を連なるままに

  • 「お楽しみはこれなのかよ!」芸人の名セリフ

    芸人のパフォーマンス(漫才、コント、ピン芸などなど)における名台詞を取り上げる。

最近の記事

ニュースアカウントに「田舎者」呼ばわりされた件

(今回の記事は『爆笑問題カーボーイ』の名物コーナー「おこりんぼ田中裕二」のようにお読みください) 先日、X(旧Twitter)において、ニュースを称したアカウントがとある歌人の方からブロックされたことをスクショしてポストし、その上で「信者にチヤホヤされながら狭い狭い短歌ムラの姫になっていればいい」と悪態をついているのを見かけました。その歌人の方が読む短歌が以前から好きだったことと、それがニュースアカウントにしては感情的な物言いであったことが引っかかり、その経緯について追って

    • 興味のないものの話。

      • 僕は静かに消えていく。

        ◆週末になると酒を飲む。◆最初に缶チューハイを空ける。500ミリリットル缶を三本、速やかに空ける。色々な種類を楽しめる350ミリリットル缶でも良いのだが、量が多い方が豊かな気持ちになっている感覚が残る。ラインナップは当日の気持ちによって変化する。レモン、グレープフルーツ、ぶどう、桃、オレンジ……なんでもアリだ。三本ともレモンサワーを選んでいる場合もある。ただ、まったく同じ種類のレモンサワーを選ぶことはない。近年、レモンサワーの種類は爆発的に増加していて、同じカテゴリーの中でも

        • Twitterでフォローしている人が多すぎて、過度に回ってくる情報に心を狂わされているのかもしれないと思うようになった。一度、整理する必要があるかもしれない。

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        記事

          みんな~アップデートやってるか!

          ◆クリス松村がパーソナリティを務めているラジオの音楽番組を毎週聴いている。◆ゼロ年代において、クリス松村はいわゆる“おネエキャラ”としてテレビに登場した。西洋風の顔立ちと女性的な語り口のアンバランスがもたらすインパクトに加え、周りから茶々を入れられているときのリアクションの激しさが受け入れられて、コミカルなキャラクターとして世間に認知されていた。正直、コンプライアンスが強化されている今の時代から思うと、ちょっと信じられないような扱いを受けていたように記憶している。◆そのイメー

          みんな~アップデートやってるか!

          他人に迷惑さえかけなければ、つべこべ言われることはないだろうと思っていたのだけれど、気に入らねえな、生意気だな、と多数派が思うようなことを口走れば、それだけで絨毯爆撃を食らわないといけないのだから、昨今のインターネットはまるで戦時下の愛国民のように他人が他人を見張っている世界だ。

          他人に迷惑さえかけなければ、つべこべ言われることはないだろうと思っていたのだけれど、気に入らねえな、生意気だな、と多数派が思うようなことを口走れば、それだけで絨毯爆撃を食らわないといけないのだから、昨今のインターネットはまるで戦時下の愛国民のように他人が他人を見張っている世界だ。

          出てくんなよ老婆心

          ◆少し前に、質問箱で「まだシロウトのつもりなんでしょうか?」という文言を頂戴した。私がTwitterで他のアカウントからブロックされたことについて、いちいちツイートしていることが気に入らないらしい。「ブロックの火種があなたにないわけではないのでは?」という旨のコメントも書かれていた。◆ブロックの火種云々に関しては、私も否定するつもりはない。私は品行方正な人間ではないし、下衆でみっともないツイートも日常的に吐き出している。そういう姿勢を嫌っている人もいるだろう。だから、私のこと

          出てくんなよ老婆心

          なんだかんだで文章を書く人生を選んでしまったのであった

          ◆「小説家」という職業に憧れを抱くようになったのは、中学生のころだったように記憶している。とはいえ、特に小説が好きだった、というわけではない。『スレイヤーズ』や『ラグナロク』のようなラノベを読んではいたけれど、それは物語の世界に没頭したかっただけで、いわば漫画の代用品のようなものだった。◆それでも、漫画家になろうとは考えずに、真っ先に小説家を目指そうとしたのは、ちゃんとした理由がある。そちらの方が努力せずともなれそうな気がしたからだ。当時の私は、漫画家になるには多かれ少なかれ

          なんだかんだで文章を書く人生を選んでしまったのであった

          「キングオブコントの日」直前までの記録

          とある理由で『キングオブコント2022』の感想文を日記形式で書いていたのですが、ちょっと内容量が規定の文字数を大幅に超えてしまうため、前半の日記部分を削ることになりそうなんですね。でも、それをそのまま削除してしまうのも勿体無いので、ここで公開して供養しようと思います。ただ、後で思い直して、やっぱり使おうということになるかもしれませんけれど。……使わないかな、コレだけで1500字あるもんな。 ◆午前九時半、目が覚める。◆そのまま起き上がらずに、布団の上で寝そべりながらスマホチ

          「キングオブコントの日」直前までの記録

          君はもういないのに。

          ◆先日、高松市の書店で『フジモトマサル傑作集』を購入した。◆フジモトマサル氏は1968年生まれの漫画家だ。93年からフリーのイラストレーターとして活動を開始、94年に回文をテーマにした『キネマへまねき』で作家としてデビューを果たしている。一般的には挿絵が知られており、穂村弘『にょっ記』、ブルボン小林『ゲームホニャララ』、森見登美彦『聖なる怠け者の冒険』、村上春樹『村上さんのところ』などの作品で装画を担当している。2015年、慢性骨髄性白血病のため、46歳の若さで亡くなっている

          君はもういないのに。

          【小説】ワンルーム野襖

           壁がある。ないはずのところに壁がある。  仕事を終えて、疲れ切った身体を引きずるようにしながら帰路について、アパートの自室の前までたどり着き、背広のポケットから鍵を取り出し、ドアを手前に引く。すると、そこに壁が出来ていたのである。それも、ただの壁ではない。ただの壁が立っていたのであれば、私もテレビバラエティ的なドッキリを疑うことが出来るのだが、それは明らかに異様な姿かたちをしている。自室の玄関に立ち塞がっている壁には、一面に白い毛が生えている。これがもしもドッキリだとしたら

          【小説】ワンルーム野襖

          目から血が出るほど試行錯誤すんだよ

          ◆シティボーイズのコントが好きだ。すべてのお笑い好きを自称している人たちは、全員が彼らのコントを観るべきだと思っている。いや、もっといってしまうと、彼らのコントを観ずに芸人のネタを語ることなんてするべきではないとすら考えている。「お笑いが好きなのに、どうしてシティボーイズのコントを観ないの?」と問いただしたいほどである。◆だが、この気持ちをそのままに、シティボーイズのコントを観たことがない人たちにぶつけたところで、何の意味もない。その高圧的な私の態度を見て、シティボーイズのコ

          目から血が出るほど試行錯誤すんだよ

          サプライズ雑感。

          ◆今から数年前、東京03の単独公演を観に行ったときのことだ。◆全てのコントを終えて、役から下りた三人が単独公演の物販用に作られたグッズを紹介するときに、ある事件が起こった。飯塚が「(グッズの一つである)Tシャツのモデルに登場してもらいましょう」と言い出したのである。その口ぶりから、どうやら芸人仲間が今回の公演を観に来ているらしいことが窺い知れた。◆一体、誰が来ているのだろう……と思いながら舞台の様子を眺めていると、袖に引っ込んだ飯塚が連れてきたのは、なんとバナナマンの日村勇紀

          サプライズ雑感。

          ブロックの傷を舐め合うよ

          ◆随分と前から、芸人KにTwitterでブロックされている。◆理由は分からない。ただ、その事実を知った当時、私は彼のコンビの漫才についてブログなどでかなり厳しいことを書いていたので、それが理由なのだろうと思っていた。自らの漫才に対してプライドを持っている人は、そういった文章を読みたくないものだろうと理解したのである。◆だが、後に芸人Kがかなり多くのお笑いファンをブロックしていると知って、考えを改めた。どうやらKは、自分に対する意見を単純にノイズとして捉えてしまう人なのだ。だか

          ブロックの傷を舐め合うよ

          尊敬の解像度の話。

          ◆「尊敬する人はいますか?」◆それなりに生きていると、このような質問を受けることがある。で、その度に答えに窮する。いつだったか、どういう話の流れだったかも忘れてしまったが、母から同じような内容の質問をされたときに、やはり答えられずに戸惑っていると、「そこは父親と断言できないのか」と説教されてしまった。理不尽である。◆確かに、父の仕事に対するスタンスに関しては、尊敬すべきところも多い。だが、身近な存在であるからこそ、彼の不快な側面を目にしたことも少なくない。時には、その言動につ

          尊敬の解像度の話。

          カレーラーメンの侵略、カレーうどんの共存

          ◆子どものころ、よく親に連れて行かれた近所のショッピングモールのフードコートのメニューに、カレーラーメンがあった。文字通り「カレー味のラーメン」である。子どもにとっての大好物の代名詞である「カレー」と「ラーメン」を合体させるという安直なアイディアは、しかしながら、子どもの目にはとても魅力的なもののように見えた。◆実際、親にねだって、注文して食べた記憶もある。ところが、これが、なんともビミョーな味だったのである。決して不味いわけではない。フードコートで販売しているだけのことはあ

          カレーラーメンの侵略、カレーうどんの共存