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子どもたちの居場所作りの在り方とは
10月31日(土)に、トリエ京王調布C館てつみちにて開催されたワークショップを手伝わせていただきました。その様子をレポートします。
このワークショップは、STEAM(Science , Technology , Engineering , Mathematics , Artsの頭文字)と建築をかけ合わせたプログラムで小学生が対象でした。
前半は個人で木に触れて慣れてもらい、その後レクチャーを挟みました。
後半は3つのチームに分かれて、それぞれのチームごとに決められたお題「大きい木」「太い木」「ゴツゴツした木」を元に共同で作業しました。チームの中で自然と“指示を出す人”や“木を運ぶ人”など役割分担され、見事な連携プレーを繰り広げていたことに驚きました。
最終的には3チームともそれぞれ全く異なる形態が出来上がっていて、子供たちの想像力の豊かさに感心した1日になりました。
コロナの影響により住環境や働く場所について考える機会が増えましたが、今回のワークショップをきっかけに“子供たちの居場所づくり”について改めて考えさせられました。
道路や公園といったオープンスペースの活用がコロナ禍以降、世界各国で急激に進められています。コレラの流行をきっかけにニューヨークのセントラル・パークが計画されたように、新たな空間が提案される時代の転換期であると考えられます。
今後も、地域の子供たちに日常的に使われるようなオープンスペースやコモンスペースの在り方について考えていきたいと思います。
法政大学建築専攻修士1年
西牧菜々子