ガチ中華!? 中国式ベーカリーで面食【新小岩・劉記 中華面食】
新小岩駅南口を出るとすぐに見えるのが、大きなアーケードを備えた「ルミエール商店街」。そんな商店街に、日本で初めてだという中国式パンの専門店があると聞き、行ってきました。
劉記 中華面食
駅を出て、ルミエール商店街を南下すること5分。老舗の酒屋「酒喜屋」を右に曲がるとその店は見えます。どこからみても中華に違いないと確信できる店構え。
店に入ると先客がいて、店員さんが一人で対応しています。トングやトレイはなく、店員さんに欲しいものを伝えて包んでもらうスタイル。日本人には馴染みのない商品ばかりですが、1つずつ丁寧に説明してくれます。お客さんがどっと来たら大変だろうなぁ…。
待っている間に店内を物色します。中にあんこが入ったパイや肉を包んだおやき、ねじねじの揚げパン、油条(ヨウティヤオ)、肉まんと饅頭(蒸しパン)……「パン屋」というイメージとはだいぶ異なるラインナップ。
それもそのはずで、「面食」という言葉は「小麦を使った料理全般」を指すそう。日本語にちょうどいい言葉がないから「パン屋」と言わざるを得ないということかしら。
中国北部でよく食べられている面食
そうこうしているうちに、順番が回ってきました。味の想像がつかないものを中心にチョイス。一番人気は肉が入ったおやきだそう。
店員さんは本当に親切で、商品の内容や食べ方などを丁寧に教えてくれました。これら面食は、哈爾濱(ハルピン)や大連など、中国北部でよく食べられているもの。店内奥の厨房で、料理人が手作りしているそうです。
「専門店は日本で初めてです!」と自信を持って話していました。
実食!
自宅に戻って食べてみました。
一番食べたかったのがこれ! 鹹蛋(アヒル卵の塩漬け)の黄身が入った中国風パイ。小麦の香りと、練りこんでいるラードの独特な香り。あんこと塩卵の取り合わせがおいしい。
この日は緑豆、小豆、マロン、紫芋、胡麻の5種類の餡。断面を見るとパイの層がきれいに出ていますね。
お肉がぎっしり!噛みしめるとほんのり中華風味のスパイスが香ります。店員さんに教えてもらった通り、レンジで40秒加熱してアツアツを。一番人気も頷けるおいしさ。
まとめ
中国式パン屋と紹介されることの多い「劉記 中華面食」ですが、パンというより中国式のおやつ・軽食が購入できる店でした。
残念ながら売り切れていたのですが、月餅も「薔薇の花入り」や「パン暖リーフ入り」など、なかなか珍しい種類が多く気になりました。
今回購入しなかった、肉まんや饅頭などの蒸しパン系も、次は試してみたいと思います!