ブレバタ・パーティー~ブレッド&バターの編集盤。
ブレッド&バターこそがシティ・ポップの元祖というわけでもありませんが、日本のポップス&ロックで重要な位置にあることは間違いないと思います。
ブレッド&バターのベスト盤は本当に大量に発売されているので、今回は私の所有分から簡単に説明してみることにしました。
ついでに以前書いたブレッド&バターの歴史にリンクを貼れば、ちょっとわかりやすくなるかなと判断したわけです。
とりあえずやってみましょう。
ブレッド&バターの編集盤で最初に発売されたのはまだアナログ時代の1980年、コロムビア・レコードからの『Breakfast』でした。
ジャケットや内容をヴァージョン・アップした形で発売されているのが、『ザ・ベスト・オブ・ブレッド&バター』(コロムビア)です。
これはコロムビア時代のアルバム『IMAGES』、『Barbecue』、『MAHAE』にライヴ盤『BREAD & BUTTER』からの曲(アルバム未収録のシングル曲も含む)という編集盤です。
ライヴ盤にはフィリップス、ポリドール時代の曲も収録されていたので、不完全な形ではありますが、初期の彼らの歴史を振り返るのにはかなり便利な編集盤ですね。
アルファ・レコードからの編集盤というのはアナログ時代の『ブレバタ・パーティー』と『サンディ・アフタヌーン』が挙げられます。
まず『ブレバタ・パーティー』は当時の最新シングル「トゥナイト愛して」と「ピンク・シャドウ」の新録音、新曲の「哀しみのソーニャ」、「キープ・イット・アライブ」に既発表曲が収録されてしました。が、なぜか当時の代表曲「あの頃のまま」や「Hotel Pacific」などは未収録でした。
『サンディ・アフタヌーン』はアルファ・レコードを離れる時期に発売されたアルバムで、コロムビア時代の「ともしび」と「夕暮れ(つらい夜)」の再録音や、「ザ・ラスト・レター」のロング・ヴァージョンが収録されました。こちらはオフィシャルなベスト盤と呼べるかどうかは微妙な感じです。
・ブレッド&バター『ブレバタ・パーティー』(ALCA-352/アルファ)
ブレッド&バター『サンディ・アフタヌーン』(ALCA-353/アルファ)
画像をタップすると彼らの歴史(vol.1)について書いた記事へ行くことができます。
アルファ時代には編集盤が多数発売されていますが、1992年12月に発売された『ブレッド&バター コレクション』は2枚組のベストと10曲入りのカラオケ1枚という3枚組です。カラオケはオリジナル・カラオケ(コーラス入り)でかなり貴重なアルバムだと思います。
・ブレッド&バター『ブレッド&バター コレクション』(ALCA-433~5/アルファ)
画像をタップすると彼らの歴史(vol.2)について書いた記事へ行くことができます。
アルファ時代の編集盤で特筆すべきは『ツインズ~スーパー・ベスト・オブ・ブレッド&バター』というベスト盤です。
TDK時代のシングル「冬のハイビスカス」やティンパンアレーのアルバムにゲスト参加した際の「ろっかばいまいべいびい」、ファンハウス時代の「特別な気持ちで」(ミニ・アルバム・ヴァージョン)などが収録された、ライセンスで収録された曲は少ないもののレコード会社横断の形ですね。
TDK時代にもアナログ時代のベスト盤『SURF CITY』が存在します。TDK時代はアルバム2枚とシングル3枚しか発売していないので、かなり苦しい編集ですが、「I STILL LOVE YOU」はヴォコーダーでのエンディングがカットされたショート・ヴァージョンと1995年9月25日発売のCDのみ、アルバム未収録のシングル「冬のハイビスカス」が収録されました。
・ブレッド&バター『SURF CITY』(TDCD-1112/TDKコア)
画像をタップすると彼らの歴史(vol.3)について書いた記事へ行くことができます。
ファンハウス時代もベスト盤は移籍した直後から色々と出ています。
まずは1986年11月29日発売の『MIRACLE TOUCH』には近い時期に発売されたシングルやミニ・アルバムに移籍第一弾のアルバム『セカンド・セレナーデ』やミニ・アルバム『remember my love』からの曲で構成されてます。(ちなみに「I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU~特別な気持ちで」はミニ・アルバム・ヴァージョン)
1989年11月25日発売のリメイク・ベスト・アルバム『マリエ』はフィフス・アベニュー・バンドのピーター・ゴールウェイがプロデュースを担当し、アルファとTDK時代の作品を中心に再録音したアルバムです。唯一コロムビア時代の作品「SAILING ON BOARD」の演奏はNRBQでした。
1992年9月2日にはCM曲「奇蹟のヴィーナス」をフィーチュアしたアルバム『ブレッド&バターベスト '92/奇蹟のヴィーナス』が発売されました。ちなみに『MIRACLE TOUCH』との重複は「ばらけたイニシャル」と「夢がとぶ」の2曲だけでした。
・ブレッド&バター『MIRACLE TOUCH』(32FD-1045/ファンハウス)
ブレッド&バター『マリエ』(FHCF-1002/ファンハウス)
ブレッド&バター『ブレッド&バターベスト '92/奇蹟のヴィーナス』(FHCF-2028/ファンハウス)
画像をタップすると彼らの歴史(vol.4)を書いた記事へ行くことができます。
そして、1996年8月21日にはついにレコード会社横断のベスト盤『アライブ』が発売されました。フィリップス、ポリドール、コロムビア、アルファ、TDK時代の楽曲をオリジナルの形で収録した上に、デビュー曲と同じソングライターつまり作詞橋本淳さん、作曲筒美京平さんによる新曲2曲も収録という充実した内容です。
今のところ、これ以上のベスト盤はないですね。
・ブレッド&バター『アライブ』(FHCF-2307/ファンハウス)
画像をタップすると彼らのアルバム未収録曲について書いた記事へ行くことができます。
その後、ソニー・レコードから2008年5月8日に『Silver Bread & Golden Butter』(2枚組)が発売されました。
コロムビア、ポリドールにアルファ時代の楽曲がオリジナルで収録されたり、当時未発売の曲が収録されたりとかなり頑張った選曲ですが、予告されていたTDK時代の作品が収録されなかったこともあって、惜しい!と思ってしまうアルバムになってしまったかもしれませんね。
・ブレッド&バター『Silver Bread &Golden Butter』(MHCL-10090・10091/ソニー)
このところブレッド&バターの編集盤がなかなか出ないと思っていたら、2020年10月7日に音楽ライター金澤寿和さん監修のシリーズLight Mellowからブレッド&バターが発売されました。
コロムビア時代を中心に、アルファ、ビクター、TDK時代の作品も収録した充実した内容ですね。間違いなくこれが一番入手しやすくて、失敗しない内容だと思います。
・ブレッド&バター『Light Mellow ブレッド&バター』(COCP-41249/コロムビア)
この他にも4枚組の『幸矢と二弓 Essential B&B』がありますが、まだ未購入なので、今回は略させていただきます。
それに文章だけあって、画像がないCDについては入手するように努力しますね。
で、ブレッド&バターについてはかなり奥深いので、興味ある方は是非リンク先の歴史を読んでみてください。
実はライヴ盤とかまた機会があれば書いてみたいと考えております。って、まだ続くのかよ!と自分で突っ込みます。
ここまで読んでくださった方々にはひたすらありがとうございます!気軽にフォローやスキしちゃってください。
ではまたー。
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