栗拾い

ススキが風にそよそよと揺れています。

セイタカアワダチソウも思いっきり背を伸ばし
空を背中に 気持ち良さそうです。

生い茂った草木の
密林の中に埋もれながら

冬到来間近の 寒さへ備えての
準備の時が来た。と

知らせる風が
吹いています。

刈入れ 収穫 加工に保存と
忙しさも追いかけて来ます。

溜息も二つ三つ。

重い腰を上げながら、

まずは 恒例の栗拾いから。

いそいそと 冷たくなり始めた風の中を、
挫けもせず歩き回ります。

狸の残しておいてくれた
幾つかの栗を

2~3日ためた後
茹で上げてほくほくを戴きます。

面倒この上ない栗の皮むきも

あの最初の一口の
ホクホク感の為ならなんのその

単純すぎる私の
恒例行事の一つになってしまいました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?