【婚活】公務員と結婚したいあなたへ【公務員ブランドのはなし】
公務員ブランドは「生活」と「収入」の安定感が二本柱
「生活」の安定は、市役所とか地方公務員ならともかく国家では望めない
「収入」の安定は、ある程度歳重ねてから。若年層はなかなか薄給
安定はしているけど、この安定を幸福と思えるかどうかは人の匙加減
幸福と安定を追求するなら自助努力しかなくない?
婚活市場でおける公務員って!転勤族のことじゃないんだって!!私は転勤族!!!
公務員って婚活市場とか銀行でローン組む時とか社会的にウケがいいらしい!
2位は地方公務員だそうで。公務員が好きなのか。身分保障って、大きいもんな。結婚を考えると安定感って大事だからな。金を貸すときもそうだな。
婚活とか世間における公務員の魅力を全部殴る
公務員はブランドだった!ハイスペックだって!全然うれしくないな。
とある婚活サイトをサンプルに「公務員の魅力」とされている理由についてインラインで所見を述べる。一個一個殴る。恨みを込めて殴る。
1.将来のイメージがつきやすい
→日本という国に対して将来のイメージがつきやすいと思っているのであれば、そうだろう。公務員って国の分霊だから。日本の未来は明るいか?
→自治体って潰れるんだよ。東京青山の相談所の人には見当つかないか? ひと昔前には平成の大合併があったし、地方の半分以上60代越えの自治体はあと20~30年もすれば自然に崩壊する。県単位だってそうだ。鳥取と島根は人口が少ないから2つの県で参議院選挙では1つの選挙区扱いになっている。これから他の県もそうなる可能性はある。青森と秋田とか、高知と徳島とか。もちろん合併したところでクビを切られる可能性は低いが、働き方や勤務地の望まない変更、より少ない人数でたくさんの仕事を回さなければいけなくなる可能性は高くなる。今「限界集落」は現にそうなりかけている。
今年4月に4,630万円誤送金のニュースがあったが、この阿武町役場は、新卒と上司1人のたった2人でイレギュラーで取扱注意の金を扱わなければならなかったのである。しかも1人は新人で。クビを切られない身分保障と福利厚生以外、業務的には安心感の欠片もないギリギリの職場!
基本死にはしないけど。死にはしないけど。死んでいる人もいるけど。
終身雇用が前提ではない転職が前提である職種の不安定さに比べての安定性を評価してくれているんだろうし、特に地方では公務員(と銀行)よりまともに稼げる仕事がないのは事実だけど、外野が思っているよりは一生安泰ではないし、何より「スキル」という面ではかなり汎用性が低い、潰しがきかないので死にはしないだろうが漠然とした不安を抱き続けてるのが実際。
逆に都心部であれば、もっと良い仕事はいくらでもあるのに公務員になるというのには理由ありの可能性も…(後述)
国家公務員なら確かに国だし潰れる可能性は低いけど、多分それ以外の問題がたくさん出てくると思う。次の理由以降で詳しく述べる。特に冒頭の記事にある「1位は国家公務員!」って官僚のイメージらしいんだけど。
→一部の国家公務員って言うけど、恐らく公務員に詳しくない人がイメージしやすい「国家公務員」はよその土地に転々する。官僚とか自衛官とか。
あと、地域密着型の地方公務員って、ほぼ市役所町村役場に絞られる気がするが、前述のとおり合併等で思い通りにいかない可能性はある。あと、合併等が現実的に考えられるレベルの役所だと給与が単純に安い可能性も。。
県庁とかのレベルだと自分は動かなくても相手は結構県内では動く可能性が特に若いうちは高いと思われる。特に面積の広い都道府県は。
(北海道庁とか想像したくもないな)
この時点で、割と「将来のイメージしやすさ」を考えたときに国家公務員はどちらかといえば難しい方に入るから候補からは外れると思うな。。
一番上の記事では「景気に左右されない収入や退職後の年金など、安定した生活を送れそうな点」が評価されているけど、金銭面以外の生活や住居の安定を勝ち取るには自分で自活できるくらい稼ぐか、もしくは単身赴任の二重生活を許容するかが必要で、婚活で相手に公務員的な安定を求めているるということは、(邪推だけど)それができない、そんなに社会的に強くはない可能性が高い。
すると、財政の安定した自治体の地方公務員または転勤の少ない国家公務員に絞られることになるので、思ったより婚活市場において
「公務員ブランド」をフルスペックで活かせる公務員は、少ないのである。
※1 特許庁とか経済産業局とか、そうらしいっすよ。正直自分の所管とその周辺以外、良く分からないんですよね。公務員試験受けてないんで。
2.安定感がある
→だから安定ってなんだよ!自分の力で勝ち取るのが本当の安定なんじゃないのか!(これは最後にもう一度伝えたいこと)
→これは制度的には実際にあるけど、実際問題として人員的に取れる雰囲気の環境か、そもそも必要な時に休暇を取ってくれそうなタイプの人かは確認しとこう。人によっては本当に休めないし休まない。
人が少なすぎたり仕事に忙殺されすぎてて有給とってカラ出勤しなきゃいけない人や、そもそも休暇を取るのが苦手だったり休んでいると罪悪感に苛まれる人もいる。ここは配偶者のマネジメント能力も必要なので頑張って。特に後者。
→公務員+自分の収入で満足できるかどうかは要確認。
安定した収入や退職金が強みとして出てくるのは結構年を重ねてからなので、特に若いうちは給料が思ったより安いな~ってなる。私は思ったより貯金がないという感想を述べられた。趣味やライフワークにお金を要するタイプの人は自分で貯金するなり稼ぐなりしとかないと、本当に無理になるので、お金の管理は抜かりなく。
→その反面、攻撃や批判、妬みも多い。特に田舎は。そして基本的にリストラがない分腐敗している人はとことんヤバいのも公務員。
商業主義に毒されていないから清廉というのは考えが素朴すぎると思うし、公務員も費用対便益B/Cは考える必要はある。税金や補助金を使用しているから、お前らは税金の無駄遣いとかすぐ言うじゃない。いいか、お前は支払っている税金より、それによって得ている利益の方が大きい。お前の方が得をしているんだ。どうせそうだろう。
株式会社等とは価値観が異なるなりに、別の角度でのアプローチ、「公共の利益」を追求する必要はある。ボランティアと混同していないか?
→どこを比較対象とするかだよね。
正直、真面目で堅実が評価対象になるのってかなり後ろ向きというか、そうではない人間から得た刺激に飽きたからじゃないか。。という邪推に駆られてしまう。真面目な人は多いけど、それがプライベートでも堅実かどうかは別の話。あと、地位や名誉のために人間を傷つけるタイプの奴は一定数いる。最後に余談だけど特に中年層以上だとパチンコ好きはかなり多い。
公務員との結婚生活は物事がスムーズに進む
→公務員を評価してくれるのは親だけ。田舎の親戚だけ。地元の偏差値48の高校だけ。親に褒められるだけの人生!
それだけが理由なら、結婚はやめた方がいいと思う。そんなにいいもんじゃないから。大変かもしれないけど、ご両親の許で暮らしていなさい。
→マイホームが人生の終着点だと思うなら、公務員も有りだと思うな。
ただし、繰り返しになるが地方公務員とか転勤の(ほぼ)ない公務員じゃないとそもそもマイホームを何処に建てるか、建てたあと単身赴任なのかエリア勤務にするのかとか、色々悩む。
→さて、そんな人気なのに婚活市場までやってくる公務員。
どうなんだろうか?
①公務員という優良物件にも関わらず独身の理由
→職場でもご縁がなく、良い人を紹介してくれる友人が居ないのか。もしくは良い人は既にみんな結婚してしまったか。
結婚自体にこれまで興味がなかったのか、それとも…
②それに加えて都心の場合、公務員より稼げて、福利厚生も充実している大企業等を選ばず公務員を選んだ理由
→およそ次の4パターンに分類できると思う
1.純粋にやりたい仕事や経験を活かせる仕事が公務員だった
→結構居る。地方行政論とか政治学のガチ勢とか、技術職でもジャンルがニッチすぎて公共事業くらいしか活かせる場所がない人とか。
2.職歴ロンダリング
→公務員は(いわゆる官僚以外は)意外と学歴不問なので、民間で経験積んだ専門卒とか高卒の優秀な人が滑り込んでくるパターン結構ある。後旧Ⅲ種(高卒枠)…会ったことはないけど居るらしい。
3.親が公務員
→これが一番多いと思う。二世も多い職場。触れると嫌な顔をされるのでやめよう。子供が辞めたケースもあり。親はどんな顔してたんだろう。
4.勉強以外取柄がなく、いわゆる民間には向いていない、かつ研究者や士業にも有りつけなかった人たち
→わたし。あなた。インターネット。
③何よりあなたは公務員の仕事も楽ではないことを理解できるか?(アフター5充実しててマイペースに働けていいですねとか言われると結構傷つくのでやめてくれぇ?例えば何が大変かは今見ている機械を使って公務員のブログとかTwitterでも覗いてみてほしい。)
最後に思うのが、情報商材屋みたいな物言いだけど、安定って公務員に福利厚生とか身分保障による受動的なものよりも、能動的に動き続けて安定と幸福を勝ち取り続ける方が大変だけど、より次元の高い安定を手に入れることができる気がする。
私が地元を出て、自分より遥かにレベルの高い学校に通うことになった時に実感した。この人たちは能動的に努力し続けることを当然のことと思っているし、その結果として人生を充実させようとしている。私はそこまではできないから公僕に甘んじた。それでもそれなりに頑張らないとクビにはならないけど僻地には飛ばされるしブラックリストには登録される。そんな時期も乗り越えたり乗り越えきれんかったりしつつ、今はなんとか生きている。
このnoteを皆さまが素敵な人生を送れますように。その時に、隣に居た方が良いなと思える誰かが見つかればなお幸甚だ。
最後に最近読んで面白かった本の紹介だけ。日本の将来についての予測図。コロナ禍前の本なので、少し予測変わっているかもしれないけど。
今後の日本が現実的に手詰まりであることを理解らせてくる「鬱新書」 人口は当然減る。田舎の自治体は消滅し銀行も介護施設も保たなくなる。一方都会には人が流入するものの独り者の高齢者で溢れる。電車やバスの乗り降りにもたつき、レジや窓口で訳のわからん手間をかけさせるトラブルメーカー老人は今も見かけるところだが、未来はスタッフも老人になる。寝たきり老人の「ベッドタウン」だ。
以下、お金を投げて頂くと私のスペックが出て、私の喉が潤う。
とりあえず、転勤族であることだけは伝えておきたい。
当方スペック
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