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【詩】うすらい

「久しぶりだね」と
いつの間にか歳をとった君の目元が
薄く氷を張った透明な湖のように繊細だった

ぼくらが出会うには早すぎて
また巡り合うには遅すぎたのかもしれないね

薄く残る恋の残り香が
鼻先につんと引っかかる

おまじないのような「またね」を交わして
ぼくらはまた別々の道をゆく

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