チャネルトークのチャットボットを半日でカスタム開発し、売上を1.5倍にした話
こんにちは!
キャンプメディアhinataを運営しているvivit株式会社でPMをしている菅谷です!
現在は、hinataレンタルというキャンプ用品のレンタルサービスのPMをしています。
hinataレンタルとは?
「最高のキャンプ体験をレンタル」をコンセプトとした、キャンプ用品のレンタルサイトです。
他社レンタルとの一番の違いは、キャンプ場でレンタルしたキャンプ用品の受け取り、返却ができることです。
通常のレンタルサービスは家にキャンプ用品が届いて、それをキャンプ場に自分で運ぶ必要がありますが、hinataレンタルはその煩わしさがありません。
キャンプに行くときは車に載せる荷物は少なければ少ないほどいいです。
車の後ろが見えないほどパンパンに荷物を積んだり、レンタカーの場合は料金の高い大型車をレンタルしないといけないということを避けられます。
もし気になった方はぜひレンタルを検討してみてください!
hinataレンタルのメイン商材はキャンプセット
キャンプに行くには、テントや、ランタン、寝袋にチェアやテーブルと最低限必要な持ち物がいくつかあります。
ただhinataレンタルのメインのターゲットはキャンプの初心者であり、通常キャンプ用品を何も持っていないというユーザーが多いです。
そこでhinataレンタルでは必要なキャンプ用品がまるっと借りられるキャンプセットを提供しています。
ユーザーはセット商品を自由にカスタマイズしたい!?
ただキャンプ初心者と言ってもいろいろなレベルの方がいて、全くキャンプに行ったことのない人から、キャンパーの友人とたまにキャンプに行くという人まで様々です。
そしてキャンパーの友人とたまにキャンプに行く人たちは、自分用に寝袋やランタンを持っていることも多く、
そのような人たちからセットから例えば寝袋1つを削除したいとか、ランタンを無くして欲しいというような要望がポツポツと来ていました。
ユーザーがセットをカスタマイズできる機能を作る!?
上記のようなユーザーのニーズに対応するために、ユーザーがwebサイト上で自由にセット内容をカスタマイズできる機能の開発を検討しました。
ただフロントエンドもバックエンドも大きく改修が必要で、開発に1-2ヶ月はかかりそうとのことでした。
ベンチャーでリソースが限られている中、ニーズがどれくらいあるのか・売上がどれくらい上がるのかわからない機能に、開発リソースを1-2ヶ月かけることは難しい状況でした。
セットのカスタマイズをチャットボットで依頼できる機能を作ってみた
セット商品カスタマイズのニーズを検証するために、半日の開発で下記のように「セット商品の変更を相談する💬」というボタンを商品ページに設置しました。
上記ボタンをクリックすると、下記画像のようにチャネルトークが立ち上がり、ユーザーはチャット上で例えば「寝袋1点不要」のようにセット商品のカスタマイズを依頼できます。
またこのメッセージはユーザーがお問い合わせをしたセット商品に合わせて自動で文言が変更され、ユーザーにとっては何をすればいいかがわかりやすくなっています。
結果、セット商品のカスタマイズはめちゃくちゃニーズがあった
上記機能を実装した直後から、ユーザーからセット商品カスタマイズのお問い合わせがひっきりなしにきました。
これにより、この機能がなければ注文しなかったであろうユーザーがたくさん注文してくれました。
実際、セット商品のカスタマイズのお問い合わせをしたユーザーのCV率は7割を超え、売上は1.5倍に増加しました。
以下は、実際にあったお問い合わせのやりとりになります。
ニーズが大いにあることは確認できたので、現在はユーザーがwebサイト上で自由にセット商品をカスタマイズできる機能を鋭意開発中です!
チャネルトークはコミュニティがすごい!
今回我々は数あるチャットボットサービスの中からチャネルトークを選びました。その一つの大きな理由は、チャネルトークのコミュニティの強さです。
チャネルトークは申し込むと(なんと無料期間でも)チャネルトークユーザー専用のslackに入ることができます。
そのslack上ではチャネルトークの中の人や、他のチャネルトークユーザーに質問することができます。
上記のセット商品削除のアイデアもslack上で、チャネルトークの柿崎さんとの壁打ちで出てきたものです。
実際、任意のボタンクリックでチャネルトークを起動する方法を教えてもらったり
チャネルトークを起動するボタンのクリック率が高まるようなボタン名称を提案してもらったりしました。
サマリ
ニーズがあるのかわからない大きな機能を開発する時に、まずはチャットボットを使って簡易的な機能を作ってニーズを検証してみることは、限られたリソースを有効活用する上ではとても効果的かと思います。
またチャットボットを通じてユーザーとのやりとりをしていく中で、よりユーザーのニーズがわかるようになり、開発する機能のブラッシュアップにもつながるかと思います。
最後に
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