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TokenGPTを使って、イーサリアム経済圏を構築するためのアドバイスを貰った

2024年8月に、TokenGPTがリリースされました。

TokenGPTとは、ブロックチェーンの研究開発を支援するために設計された AI 搭載のチャットボットです。

ChatGPT API、検索拡張生成 (RAG)、関数呼び出し機能を活用して、トークン経済圏に関する包括的な洞察と分析を提供します。

  • データ収集と分析: ブロックチェーン関連のデータを効率的に収集し、分析します。

  • プロジェクト支援: 開発者がプロジェクトを進める際に役立つ情報や提案を提供します。

  • 自動化: 繰り返しのタスクを自動化し、作業の効率を高めます。

TokenGPTのmediumです。


この記事では、TokenGPTの環境構築から始めて、起動した後にいくつか質問してみました。

※起動するには、ChatGPTのAPI Keyが必要になり最低5ドルの課金が必要です。


GitHubはこちらです。


セットアップ

Gitのリポジトリをクローンして、フォルダーを移動します。

git clone https://github.com/idrees535/tokenGPT.git
cd tokenGPT


TokenGPTは、Python 3.9以上が必要になります。

tokenGPT % python -V
Python 3.12.6


依存関係を管理するための仮想環境を作成します。

Pythonで仮想環境を作成するためにはvenvが必要です。
https://docs.python.org/ja/3/library/venv.html

tokenGPT % python -m venv tgpt_venv


仮想環境をアクティブ化します。
macOSの場合

tokenGPT %  source tgpt_venv/bin/activate


pipで必要な依存関係をインストールします。

tokenGPT %  pip install -r requirements.txt


TokenGPTを動かすには、以下の設定が必要です。

  • OpenAI API キー

  • ファイルを保存するためのベースパス

  • Dune API キー

プロジェクトのルート ディレクトリに .env ファイルを作成します。
次の環境変数を .env ファイルに追加します。

OPENAI_API_KEY=your_openai_api_key_here
BASE_PATH=your_base_path_here
DUNE_API_KEY=your_dune_api_key_here

まずOpenAIのAPIキーが必要になります。
こちらの記事を参考に取得します。
※ChatGPTとは別にAPI用のクレジットを購入する必要があります。


画像生成のコマンドを実行して、起動しているか確認します。

curl https://api.openai.com/v1/images/generations \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "Authorization: Bearer API key" \
  -d '{
    "model": "dall-e-3",
    "prompt": "a white siamese cat",
    "n": 1,
    "size": "1024x1024"
  }'


画像生成のリンクが発行されたので、Open AIの起動は成功です。


BASE_PATHは、ルードディレクトリからoutputsフォルダーを作成します。

BASE_PATH="/outputs/"


DUNE_API_KEYは、下記からアカウントを作成します。

https://dune.com/home

APIに移動して、API Keyを作成します。
作成したAPIキーをDUNE_API_KEYに設定します。

これで環境変数の設定が完了しました。

OPENAI_API_KEY="sk-****************"
BASE_PATH="/outputs/"
DUNE_API_KEY="********************"


スクリプトを実行して、TokenGPT アプリケーションを起動します。

python chatbot.py

起動が成功するとターミナルにURLが表示されます。
リンクにアクセスします。
http://127.0.0.1:7860

TokenGPTが起動できました。

試しにいくつか質問してみます。

日本語の質問も大丈夫でした。

Q: ETHを使ったアプリの経済圏を考えてください

Ethereum(ETH)を使ったアプリケーションの経済圏を設計する際には、トークン発行、インセンティブ設計、トークンスケジュール、流動性供給、手数料構造などを考慮する必要があります。以下は、一般的な要素と設計方法です。

1. トークン発行と分配トークンタイプ: ERC-20(通常のトークン)、ERC-721(NFT)、ERC-1155(ハイブリッドトークン)など
トークン供給: 総供給量の設計
初期供給量
発行メカニズム(例えば、マイニング、ミント、バーン)

2. インセンティブ設計ユーザーリワード: アクティブユーザーに対する報酬
トークンエアドロップ
利用者による手数料ディスカウント
ステーキング: トークン保有者に対する報酬
利回り(APY)
ガバナンス投票権

3. 流動性供給Uniswap プール: 利用者がトークンを取引できるようにするための流動性供給
トークン/ETHペアの流動性プールを提供
流動性プロバイダーへの報酬(LPトークンス、手数料分配)

4. 手数料構造取引手数料: プラットフォームの使用に伴う手数料
手数料の一定割合をバーンまたは再分配
プラットフォーム手数料: サービス提供の手数料
取引ごとに徴収
トークン保有者に利益還元

5. トークンスケジュールベスティング: 初期投資家やチームに対するトークンの段階的ロック解除
トークンリリーススケジュール: 市場供給に影響を与えないように調整

6. ガバナンスDAO(分散型自律組織): トークン保有者による意思決定
トークン投票によるアップグレード提案の決定
経営方針や流動性ポリシーの決定

ケーススタディ:DeFi アプリケーション

以下の具体例でさらに深堀りしてみましょう。

ネットワーク: "DeFi スタートアップ"トークン: DEFT
ユーティリティ: 流動性供給、借貸プラットフォーム、ガバナンス
トークン発行と分配:
初期供給量: 1億DEFT
分配: 30%(投資家)、20%(チーム、ロック期間1年)、50%(エコシステム、ユーザーリワード)
ステーキングとリワード:
ステーキング利回り: 10%のAPY
ユーザーリワード: ウィークリーエアドロップ、利用者の取引手数料ディスカウント
流動性供給:
ユーザーがUniswapプールにDEFT/ETHペアを提供
プール報酬: プールに対する取引手数料の分配
手数料構造:
取引手数料: 0.3%
プラットフォーム手数料: 0.1%(再分配される)
ガバナンス:
DAO構造: DEFT保有者が投票し、提案を決定
提案例: トークンバーン、利回り変更、パートナーシップ

経済モデルのシミュレーション

具体的な数値や初期パラメータが決まっている場合、さらに詳細なシミュレーションを行い、経済モデルの安定性や持続可能性を評価することが重要です。

もし具体的なデータや更なる詳細が必要であれば、教えてください。 ご提供いただいた情報に基づいて、より具体的な経済圏モデルを設計することができます。

ざっくりとした質問でしたが、良さそうな回答をもらえました。
具体的な質問にすると、より詳しく分析してくれそうです。


今後の機能強化として、以下が予定されています。

  • 複数のプロトコルにわたるガバナンス活動を追跡し、投票パターンを分析する

  • スマートコントラクト監査ツール/フレームワーク(例:Slither)をTokenGPTに統合する

  • スマートコントラクトの形式検証を実行するツールを統合する

  • より多くのデータツールとの統合

  • 強化されたモデリングおよびシミュレーション機能

  • 知識ベースの継続的な改善

  • スマートコントラクト開発およびデプロイメントツール(例:Truffle/Hardhat)を統合する

今後の精度改善と拡張機能の追加で、web3プロジェクトを進めるうえで必要なサービスになりそうです。

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