画期的発明! 培養フォアグラ
(写真は本物)
フォアグラは動物福祉・動物の権利の観点から「強制給餌(ガヴァージュ)」と呼ばれる残酷な生産方法が問題視されてきた。
人工的に脂肪肝を作り出すために、餌を入れる管を喉に無理やり押し込まれたガチョウ・アヒルたちは嘴が折れ、見るも無残な状態になる。
これを受けてニューヨーク州では2022年からレストランや小売店でのフォアグラの販売が禁止になった。
しかし、世界三大珍味と言われたこの味を求める人々は未だ数多く存在し、工夫を凝らしてあの手この手で代替品を作り出そうとしてきた。
鶏のレバーを使用した日本ハムの「グラフォア」なんかが以前話題になっていたが、今回紹介する「培養フォアグラ」は近年話題になっている細胞農業(培養肉)の技術を応用した画期的な試みである。
アヒルの肝臓の細胞を培養して作るので、もう殺す必要すらない。味としてはまだ完全に本物のフォアグラと同じというわけにはいかないようだが、これも時間の問題であろう。今後に期待したい。