重金属まみれのダークチョコレート 食品業界の闇でもない話（動画あり）
最近、「ドバイチョコレート」という中に草（実際にはピスタチオ）が詰まっているような面白い見た目のチョコレートが流行っているらしい。ビリビリ動画という中国の動画サイトでも色々なメーカーのものを食べ比べてみた動画なんかが上がっている。
しかしこのドバイチョコレートに使われるダークチョコレートに重金属汚染の問題があることはご存知だろうか。
２０２２年、アメリカの消費者機関コンシューマー・レポート（Consumer Reports 英語では複数形）はスイスのチョコレートメーカー「リンツ＆シュプルングリー」が製造販売するExcellence Dark Chocolate Cocoa 70%について、カドミウムが推奨値の１１６％、鉛が４８％含まれると発表した。
カドミウムを取りすぎるとカドミウム中毒になり、腎障害など人体に悪影響を及ぼすことが分かっている。
私も食品中の重金属については全く知識がなかったので今回色々と調べてみたが、そもそもチョコレートというのは様々な重金属（ニッケル・コバルト・クロム・マンガン・亜鉛・銅など）を含んでいるものらしく、金属アレルギーのある方は取りすぎには注意しないといけないようだ。
他にも香辛料は先ほどの６項目全て、豆類やナッツはクロム以外全て、紅茶も亜鉛以外全てという具合で、私たちが日常的に摂取する食べ物の中にも重金属が含まれているものは意外と多い。
実際のところ、地球上で生活する限り人間を含めありとあらゆる動植物には微量の重金属が含まれており、現実的にこれらを全て避けて生活するのは不可能だろう。ずっと同じものを食べ続けないようにして、臓器に蓄積される量をできる範囲で抑えることが重金属中毒のリスクを減らす方法といったところか。
（それぞれの重金属に対抗する必須ミネラル、例えばメチル水銀にはセレンや亜鉛を摂取するといいという話もあるようだが、セレンを取りすぎても結局セレン中毒になるのであまりオススメはしない）
今まで食の安全の問題について調べてきたが、重金属の話が免疫や腎臓、アレルギーなど様々な健康被害に関係しているというのはあまり聞かないし、考えもしなかった。
食品業界やメディアがこの話題についてあまり触れないのは、結局全ての食べ物に含まれているために防ぎようがなく、ムダに消費者の不安を煽っても意味がないと判断しているのかもしれない……と、思うなどした。
（以下動画）