今週の短歌_230109_230115
ずっと短歌が好きだった
それと2023年のスタートというのがなんとなく理由としてしっくりきたので
一日一首以上は詠んでみよう、という気持ちになっている。
無論飽き性なのでいつまで続くかはわからないが、続くまで続くと思う。
01/09 Mon.
まよなかの消し忘れのあかりがおまえの目にみえるごめんな
字を余らせたり足りないのは美しくないというのはわかっていてもやってしまう。
新年明けてすぐに初詣に行った。今年のおみくじも大吉だった。
おみくじではかなり頻繁に大吉を引いているのだけれど、その年の運勢全て使ったような気持ちになるので少しヒリヒリ感が伴う。
そうして4日が仕事始め。
その翌日には会社に遅刻して始末書を書かなくてはいけなかった。
これが大吉スタイルである。自己管理不足に神様は救いの手を差し伸べてはくれない。
01/10 Tue. 『匂い』
パン食べるときのふわふわそして匂い
ねむたいときのふわふわと匂い
若い才能を認められないまま老いる雪の匂い
火曜日は同居人も私も仕事が休みである。
そしてなんとなく毎週昼ごはんは近所のべらぼうに美味いパン屋でめいめいのパンを選んで食う、というやつをやっている。
パンを選ぶのは好きだ。もしかしたら他の何かを選ぶのの5倍くらいは好きかもしれない。
ここ最近はチーズのベーグルがあると思わず買ってしまう。
火曜以外にもチャンスを見てパンを選びに行くので店員さんに地味に覚えられている。
昨年の暮れに、かっこいいお姉さんに原付バイクを褒められた。
そうでしょうとも。わたしが選ぶものは全ていい。パンが証明している。
01/11 Wed.
思い出は確かにあった泡沫 渡り廊下の追いかけっこ
韓国ドラマ『女神降臨』を見ている。
めちゃくちゃ綺麗な女の人がいるシチュエーションに「女神降臨」などという熟語が出てくる感性、私は正直結構好きなので韓国の字幕を見ると笑ってしまうところがある。
美味しすぎる表情に「真実の眉間」という字幕がついていたことがあった。
それ以外の眉間は虚偽とする姿勢がよかった。チョア。
01/12 Thu. 『痛み』
木柱の傷をなでます あの頃の私は小さくて満ちていた
証明
涙の数は数えられないしたがって強くもなれない
木柱の傷、というのは身長を測るたびに父がつけていた傷をイメージしていたりする。
今でもあの頃と同じようにもっと身長が高くなりたい。
教え子がお年玉で9cmの厚底ローファーを買った、と教えてくれたので
「高いところはいいよね、高いだけでテンションが上がるから」
と言った。
厚底買おうかな。178くらいの世界で生きたい。
01/13 Fri. 『冷え』
もう今は毒か薬かわからない女に育てられた娘
隙間風 窓際の語らい
底冷えの心地よさを知る 冬のぬくみに
まだここでこうしていたいと言ってみる。
5秒が過ぎる。
春の夕暮れ
葉っぱの死踏み締め歩く冬の路
足の下パリパリパリパリパリ
白線の上だけセーフであとは死ぬ
待ってまだ始まってないから
あたたかい冬は嫌いだったりする。
死を覚悟するくらい寒いと盛り上がっている感じがしてよい。
その点で今週末は手ぬるい冬だった。
クリスマスごろの厳しい寒さの中、原付で通勤していると急にふわっと眠くなる瞬間があった。凍死、なるほどなぁの心地がした。かかってこいよ。
01/14 Sat. 『袋』
行かずとも溜まるディズニーの袋の数だけ君が幸せであれ
被告人
罪名 袋の締め忘れ
乾燥したパンを食べる刑
湿気たスナック菓子:食べられる
乾燥したパン:程度によるが食べられる
冷えたマクドのポテト:食べられない、憎んでさえいる
01/15 Sun.
現実と社会と世界 憎しみのリップ殺意のネイルポリッシュ
なんか労働にムカついたので、デパコスでメイクしたら世界を蹂躙した気持ちになるやつしたくなって通販でリップを買ったりなどした。
ぼちぼち誕生日だしいいよね。
28年も社会を恨みながら社会に生かされている、デパコスを買うのも立派な消費活動
うるせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
今週は終わり。