旅先グダニスクの滞在先で心温まった出会い
こんにちは。現在ノルウェー🇳🇴のベルゲンという街にいます。
ポーランド🇵🇱のグダニスクで2泊過ごして、今日の朝ベルゲンに着きました。
その2泊のグダニスク滞在でとても心温まることがあったので、思い出を残しておくためにも書いて残しておこうかと思います。
旅先での人との出会いって素敵だな、そしてやっぱり言語や地域の文化を学んでいて良かったな。と思える出来事でした。
今回グダニスクでは、Airbnbで予約した女性のフラットの1部屋に泊まりました。(キッチン、バスルームなどは他の住人と共用です。)ホストの女性の他に、隣には40代くらいの夫婦が住んでいました。
夜、台所にコップを取りに行こうとしたら夫婦の奥さんのほうの方がいらっしゃって、何やらポーランド語で「水道使う?ケトル使う?」のような事を聞いてきました。
ポーランド語はチェコ語にも似ているので、私は精一杯自分の知っているチェコ語とポーランド語のミックスされた言語で大丈夫だよ、ありがとうと返しました。
するとその奥さんが料理しているお鍋から私の大好きな香りがしてきたのです...!
こ、これは...
ボルシチ!!!!
私は拙いチェコ語とロシア語混じりの言語で「ボルシチ作っているの?」と聞きました。(ロシア語を専攻しているのでロシア語の方がわかるのです笑)
すると「そうよ!」と微笑んでくれて、
私はもっとお話したい!と思ったので聞いてみました。
私「英語話しますか?どの言語を話しますか?」
奥様「私実はウクライナ人なの。だからウクライナ語とポーランド語。」
私「そうなんですね、私はチェコ語とロシア語だけ少し話せるんです。」
奥様「(私たちには共通言語がないのに)お互い理解できていてすごいわね!笑」
そうなのです。共通言語はひとつもないのに、お互いの知っているスラヴ語圏の言語をフル活用して話せば、意外と理解し合えてしまいました笑
もし私がロシア語しか知らなければ、意思疎通はもう少し難しくなっていたのではないかなと思います。
ロシア語だけではなくチェコ語も勉強する選択をした自分グッジョブ!!!と思いました。
そうしておしゃべりしていたら、温かい飲み物が欲しかった私にティーバッグを持ってきてくれました。
そして次の日の夜。部屋でゴロゴロしていたら、ノックの音が。はーい、と出てみると
奥さんがボルシチを持って立っていて、「ぜひ食べて!!」と。
大好きなボルシチを食べられること、本番ウクライナの人の手作りボルシチを食べられること、そして留学して以来人の手料理を食べる機会がなかった私は本当に本当に嬉しかったのです。
そしてこのボルシチが、、、、
本当に美味しすぎたのです。
サワークリームのまろやかさと、ビーツも具だくさんに入っていて、、、涙が出そうでした。
嬉しかった私は、ウクライナ語で手紙を書くことにしました。
手紙自体の写真を撮り忘れてしまったのですが、ロシア語の授業で習った筆記体でウクライナ語で書いてみました。(ウクライナ語の授業も1学期だけ取っていたのでそこでも学びました)
それを渡すと、奥さんはウクライナ語が書けるの?!?!!と驚き、「あなたに出会えて良かった。とても幸せよ、ありがとう。」とハグをしてくれました。
そして部屋からウクライナのチョコレートをわんさかと持ってきてくれました。
とても名残惜しいお別れになってしまいましたが、私の心はポカポカと温かくなり、改めて自分がスラヴ語圏の言語や文化を学び深く知っていることによってその地の人が喜んでくれることが嬉しいなと思いました。
また会えますように!