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女性同士のつながり

女性が集まる場がちょっと苦手だった。
中学、高校と女子校だった私は、女子がつるんでいる状況を見ると、どうせ誰かの悪口を言っているに違いないとか、勝手にネガティブな感情を抱いてしまう。今でも正直、職場でも自分の母親世代の同僚等が休憩室で固まって、お弁当を食べている姿をみると、何だかザワザワするのだった。もちろん私は彼女らの顔色を伺う等して、加わることなどなく、もっぱらランチタイムはひとりで外に出て過ごす。

この年齢になると、連絡を取り続けている友人も徐々に少なくなっていき、本当に気心の知れた友人と、それこそ1対1の付き合いや、多くても4人程度の昔からのお馴染みグループのみんなとの付き合いだけになった。
結婚している友人もいれば、実家暮らしの友人、推し活にエンジョイしている友人もいる。自分自身のこれからのことについて、話せている悩みもあれば、実は話せない、心の奥底にある悩みもあったりする。いくら気心の知れた友人であっても、きっと話しても、理解はしてもらえないことは分かっているからだ。

そんな気持ちの中、つい先日あるポッドキャスト番組のオフラインイベントに参加した。番組名は、よしのさんと、つっきーさんという、まさに同世代、30代の女性おふたりによる『となりの芝生はソーブルー』。女性の様々な選択について赤裸々に語ってくださることもあり、私が参加した回は全員女性の方だった。本来は苦手であるはずの、女性同士の空間。
しかし、何かが違った。その空間から、すごく元気をもらえたのだ。参加されていた女性の方々の属性はもちろん知らないし、それぞれが抱えている悩みや、状況は違うとは思うけれど、きっとこのイベントに参加しているってことは、何かしら感じていることに通じることがある。だからこそ、この番組を聞いていて、そしておふたりに会いに来ているんだなあと。おふたりの会話に、うなずきながら聞く私。他の参加されている女性も同じように聞き入っている。何だか自分にも仲間がいるような気がして、すごく嬉しかった。

誰かの愚痴だったり、うわさ話からうまれるつながりではなく、女性だからこそ分かり合えることをみんなで分け合って、一緒に頑張ろうと思えるつながりを感じられることが、はじめて味わう感覚で。おふたりが、参加者の我々のことを労ってくださったり、、(涙)境遇は違うけど頑張っていこうよ!というエールをもらえたイベントだった。

夫にも、親友にもなかなか話せないことがある。そんな心の奥底の気持ちがすこし晴れやかになるような、つながりがあるはず。今まで避けてきた、女性同士のつながりがすごく眩しく見えた。

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