【お金×こころ】育児セミリタイアという選択について
私は、2018年に3人目の子供が生まれてから、4年近く育児セミリタイアをしています。4月から幼稚園に入るので、徐々に仕事モードへ入り始めているところです。
セミリタイアとはそもそも何?
明確な定義はありませんが、一定の仕事 (収入源)を残しつつ、自分の自由な時間を増やすことを指します。
育児セミリタイアを定義するとこんな感じでしょうか。
最近は早期リタイアのことを、FIRE (Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)という言葉で呼ぶことが増えました。
そのため、育児セミリタイアは「育児期間限定のサイドFIRE」と言い換えることもできるかと思います。
私の場合は、仕事を2~3割くらいまで減らしました。
子供との日課は、公園で遊ぶこと。トイプードルの散歩を、家族全員で行くことも多いです。
プレ幼稚園も一緒によく行きました。周りの保護者はみんなママさんばかりだけど、楽しかったですね。
自分のための時間も十分とりました。これまでの人生の棚卸をしたり、これから何をしたいか考えたり。ライフストーリーを書いたのも、その一つです。
自分と向き合う時間は、何よりも贅沢な時間だなーと思います。
育児セミリタイアの良い点
●子供とのかけがえのない時間を過ごせる
まず、何よりこれですね。生まれてから数年間の一番かわいい時期を、ずーっと一緒に過ごせるのは、最高の幸せです。
育児セミリタイアしようかどうか考えたとき、自分自身にこんな質問をしてみました。
少なくとも、1億円以上は払うだろうと思いました。いや、手元にお金があれば5億円でも、10億円でも喜んで払うでしょう。
つまり、この育児セミリタイアの数年間は、自分にとっては数億円以上の価値がある期間ということです。
この質問のおかげで迷いなく、育児セミリタイアを選択することになりました。ぜひ自分自身に問いかけてみてください。
●子供の成長に関われる
「三つ子の魂百まで」という言葉があります。これは「3歳頃までに人格や性格は形成され、100歳までそれは変わらない」という意味のことわざです。実際は3歳までかどうかは分かりませんが、幼い頃に性質の大部分が形成されるのは、おそらく確かでしょう。
親に愛されていると感じられるのは、子供が生きていく上での大きな自信や拠り所になります。
この時期に親がいつも一緒にいてくれるというのは、子供にとっても大切な体験になるんじゃないでしょうか。
●自分の時間が作れる
これは、セミリタイア全般に言えることです。
忙しく働き続けていると、気づけば自分自身の心をないがしろにしたまま進んでいることがあります。
立ち止まって、自分のこころと向き合う時間は、とても大切だと思います。
どれだけ頑張っていても、もし間違った方向に進んでいたら幸せにはたどり着けません。こころの羅針盤を確認して調整する時間は、定期的に取ると良いですね。
育児セミリタイアを実施するポイント
●経済的な状況を確認する
子供が生まれる頃というのは、20代後半~40代前半くらいまでの方が多いと思います。それまでに「経済的自由を手に入れていて、仕事をしなくても大丈夫」という方は少数派でしょう。
多くの方は、資産形成期ですから、決して余裕は多くないと思います。
たとえば3年間育児セミリタイアするとします。もし収入が年間200万円減るとしたら、合計600万円が必要です。その余裕が取れるかを確認しましょう。
毎年200万円貯蓄できていた人は、資産減らすことなく過ごせますが、全く貯蓄余力のなかった方なら、まるまる600万円減ることになります。
また、支出を減らせるか、運用資金がある方は利回りを得ることで、資産の減少を抑えられるかもしれません。
●人生の優先順位値を決める
人生の中で何を大切にしたいか。何が自分にとっての幸せなのか。
それをはっきりさせましょう。
そんな質問について考えてみてはどうでしょうか。
お金はある程度貯まるかもしれないし、会社での役職は上がっているかもしれません。一方、家族との関係はどうでしょう?あなたや家族は幸せな顔をしているでしょうか?
誰にとっても正しい答えはありませんし、育児セミリタイアを、誰にでもお勧めしているわけではありません。でももし自分自身にとって幸せな選択だと思うなら、それが最高じゃないでしょうか。
●働き方を見直す
育児セミリタイアを実践しやすいのは、自営業、フリーランス、成果給型の人でしょう。固定給の会社員の場合、働き方の自由が利きにくいという事情はあると思います。
会社と調整ができる方は、交渉してみましょう。できない方は、思いきって、この機会に仕事や働き方を見直す選択も検討してみてはどうでしょうか。
他の参考ページのリンク
⚫子供時代の親子の関わりが、心にもたらす影響例として➡ 第三章:ダークサイド編(30代後半)
⚫菅沼が育児セミリタイアをしたころ➡ Life Story 18:育児セミリタイアへ
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