Life Story 7:ここまでが私の20代
20代は自分自身を模索し続けた時期だった。
手探りであっちに行ったり、こっちに行ったり、いろいろなことを試し、何度も悩んだ。挫折感に打ちのめされながら、暗闇の中、光を求めて全力で走り続けていたと思う。
ときおり正体の分からない不安を感じ、その不安を感じないようにするために走り続けた。
その不安の正体は今なら理解できる。
立ち止まったら死んでしまうような恐怖感を感じていた。
突き動かされるように、ガムシャラに進んでいった。
刺激的で楽しかったけど、辛くもあった。
何をやってもうまくいかず、才能の無さに絶望した。
でもこの時期があったからこそ、何が好きで何が嫌いか、何が得意で何が不得意かが分かった。
だから30代になって、自分の軸ができた。
当時はやることなすこと全部失敗して、遠回りばかりしていると思っていたけど、振り返ってみると、無駄な体験なんて一つもなかった。
行動と失敗から自分自身を知れたことが、後の自信に繋がる最大の財産になっていた。
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