Life Story 8:理想の会社を見つけた!
先輩との事業から離れ、社会人になってから初めて、ゆっくりした時間を過ごした。
しばらくは抜け殻のようにぼーっとしていたが、やがて気を取り直してFPの資格取得の勉強を始めつつ、FPの仕事を探し始めた。
何気なくインターネットで調べていて、あるFP会社をみつけたとき、「ここだ!」と直感した。
「好き」で「得意」なことに集中できる会社
この会社が最適だと直感したのは、20代のとき試行錯誤していろいろな経験をしたことで、自分の「好き」「嫌い」「得意」「不得意」が分かっていたからだ。
FPの仕事をするためにはお金について日々学ぶ。興味がある分野の勉強は、止めろと言われてもしてしまうだろう。
私は、多くの営業をしてきたが、営業は苦手だし才能が無いと感じていた。そもそも人見知りだし、コミュ障だ。営業スクールで教えていたくせに、いくらスキルを身に着けても実際の現場では全くうまくいかない。
でも、本心から伝えているときだけは、相手に伝わった。
そうか、営業スキルなんていくら磨いてもダメなんだ。自分が心から思うことを、嘘偽りなく誠実に伝えるだけでいいんだ!
FPはお金やライフプランの相談に乗り、分かりやすく教える仕事だ。自分の好きな分野だし、本心から相手が良くなると思うことを伝えれば、きっとうまくいくと確信していた。
人脈を作るために、交流会などに参加しては1000人以上の人と名刺交換をして、全員にメールを定期的に送り続けたりもした。だけど反応がある人にも、人見知りで自分から距離を取ってしまう。。。「ネットワークを作る」という目的に没頭した4年間は形にならなかった。
このFP会社なら、マーケットを提供してくれるので、コンサルティングだけに集中できる。
つまり、「嫌い」で「不得意」なことは他の人に任せ、「好き」で「得意」なことだけに集中できる!
1つの仕事だけに集中すればいい!
しかも、この会社は固定給があるため、FPの仕事だけに集中できると思った。
20代の時はいつもダブルワークをしなければ生活していけなかった。
先輩と事業をやっていた時も、昼は派遣の仕事をして生活の糧を得ていた。その後に事業活動をするので、深夜2時、3時まで仕事をするのが当たり前だった。
成功しか見えない!
失敗と挫折ばかりの20代で、成功体験なんてほとんど何もない。
それなのに始める前からこんなに成功を確信している自分に笑いがこみあげてくるほどだった。
「どこからその自信が出てくるんだ?」と自分で自分にツッコミを入れたいところだったが、不思議と成功する未来しか見えなかった。こんな感覚は初めてだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?