Life Story 6:次のステップへ。2つの理由
それから4年ほど事業を続けた。そして、事業から脱退し、再び先輩Iさんと別れた。
なぜ事業を辞めたのか、理由は大きく2つだった。
1つ目の理由「このままではいつまでも自立できない」
先輩は強烈なリーダーシップで引っ張っていくリーダーだった。ときに、周りのダメな人間を激しく攻撃することもあった。彼の前では、幼少期(自分を守るために、いじられキャラを演じる)の自分が出てきてしまう。
このままでは、ただ彼の言うことについていくだけで、自分は自立できないな、と感じていた。
そしてこんなにもいろいろなことをやってきたのに、「自分の軸」を持っていない自分自身に無力感を感じ、自己嫌悪を感じていた。こんな自分を何とか変えたい!そう思っていた。
2つ目の決定的な理由「本当にやりたいことが見つかった」
私は幼い時から、険悪でケンカばかりしている両親を見て育った。
ケンカの理由はいろいろあっただろう。だが、根底にあったのは経済的な問題だと感じた。
私が小学生の時に離婚し、その数年後、父が自殺したことを知らされた。それが私のお金や生き方に対する原体験を作ることになった。
そんな原体験が、お金や人生に対する価値観を形成し、自分を突き動かしてきた。成功して豊かになることこそが、最大の関心ごとだったから、それを教えてくれる人、学べる環境を求め続けて行動してきた。
ジョギングをしていたある日、あることがふと思い浮かんだ。
その直感は、力強い声で自分に伝えてきた。
その直感を受けたとき、雷に打たれたような衝撃的な感覚だった。
それを考えると、ワクワクした!
ようやく、自分のやりたい事が見つかった!
その直感を受けた日の夜、事業から脱退することを伝えた。
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