Podcast『3ways』がなぜ良いのか?|音声配信が苦手だった私もハマる理由
今ハマっているポッドキャスト番組がある。
それが『3ways』(スリーウェイズ)。
jMatsuzaki氏と佐々木正悟氏が今月開始したPodcastチャンネルで、
「2人の話を聴きながら、あなたなりの第三の道を見つけてください」
というコンセプトで運営されている。
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最初は
「知り合いのやっているチャンネルだから」
と聞いてみたわけだけど、今ではすっかり内容にもハマってしまった。
タスクシューターではなくても仕事をしていなくても、もはや老若男女問わず誰にでもオススメしたいほどの番組だ。
めちゃくちゃ良い本と同じくらい、素晴らしすぎる。
でも、いったい『3ways』の何が良いのか?
現時点の私の意見でしかないが、簡単に説明してみよう。
耳活が苦手な自分も夢中に
そもそも私は、誰かの音声配信番組を聴くのがかなり苦手だった。
配信してくれる方に失礼だからあまり大きな声で言いたくなかったけれど、活字のほうが圧倒的に得意で好きだ。
理由は多分、大きく2つあって。
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まず1つは「自分のペースで情報を入れられないから」。
どうしても配信する人のペースで耳に入ってきて、重要なところだけ聴く・他は飛ばすということもできない。(どこが重要かの判断も、人によって違うとは思うけれど)
活字なら、目次を見て気になるところを先に読んだり、全体をざっと読んで1ヶ所だけ再読したりも簡単だ。
でも、音声や動画だとその行為ができない。
普通に聞いてたら「長いなぁ」と感じる時も時々あるし、1.5倍速で聞き取れないところがあったら巻き戻すこともあるし、……
どうしても便利&効率的だとは思えなかった。
2つ目は「プロではないから」。
私は中学生の頃から、NHKの語学番組を毎日のように聴いていた。
『基礎英語1』から始まり、『基礎英語2』・『基礎英語3』・『ラジオ英会話』・『イタリア語講座』、……などなど。
社会人になってからは遠ざかっていたけれど、去年からまた聴き始めた。
最近は『ニュースで学ぶ「現代英語」』がめちゃ面白くて、時々『ラジオビジネス英語』などを聴くことも。
上記の番組はある意味プロ的な立ち位置であり、BGMの入れ方・空白の取り方・喋り方などが半端なく洗練されている。均一的でムラがない。
なので、Podcastに素人っぽさを感じてしまっていた。共感性羞恥が発動するのか、特に誰かが1人で喋るのを聴くのがどうしても心地よくなくて。
「自分の喋りの下手さを棚に上げて何を言うか!」
と思われるかもしれないが、正直『慣れの問題』は確実にある。
その証拠に、今は少しずつ慣れてきて……だんだんとPodcast番組を聞けるようになってきて、「耳活」というルーチンタスクを取り入れた。(主に知人友人のものだけど)
また、LISTENというAI文字起こしサービスも便利に利用している。配信側が登録してくれる必要はあるが、こちらだと活字でも確認することができるのだ。めっちゃありがたい!
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そんなこんなで、
「私がポッドキャストにハマっている」
ということは、自分的には非常に大きな変化なのである。
名コンビ・jMatsuzaki氏&佐々木正悟氏
『3ways』は、パーソナリティの2人の掛け合いが素晴らしい。
まず、jMatsuzaki(ジェイマツザキ)さん。
そもそも、生まれも育ちも普通の日本人(らしい)のに「jMatsuzaki」と名乗っている時点で只者ではない。
そして、話し方に相当なスター性を感じる。私は彼のプレゼンを初めて聞いた時、
「こんなにプレゼンが上手い人っているんだ⁈」
と衝撃を受けた。
日本人にはあまりいないタイプで、天性の「ステージに立つべき才能」を持っていると思う。トークの場を回すMC能力も半端ない。
いやー羨ましい限り!
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もう1人の佐々木正悟(ささき しょうご)さんは、仙人のよう。
「常に禅問答をしているのでは?」
と思わせる思考の深さを持っていて、ご著書も素晴らしい。
最近出た『「ToDoリスト」は捨てていい。時間も心も消耗しない仕事術』も目からウロコばかりの内容で、反響もすごい。
私の中で「今1番好きな作家さん」だ。
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この2人のキャラやトーンの違いが相乗効果を生み、『3ways』の質を高めていると感じる。
お2人がタッグを組んでいるコンテンツは他にも
『先送りせずにすぐやる人に変わる 100日チャレンジ』
『タスクシュート・ジャーニー』
などがあるが、いずれも毎回すごい人気である。
やっぱりこの2人のタッグは強い……!
これからもどんどんコラボを続けてほしいものだ。
経験や知識が豊富な2人の考察が深い
jMatuzakiさんは20代で脱サラしてブロガー(フリーランス)になり、音楽も諦めることなく実践し、さらには会社を立ち上げて経営者になり、ドイツへの海外移住まで果たした方。
彼のブログはライフハック界隈でめちゃくちゃ有名である。
人生バラ色の成功者に見えたが、コロナ禍の頃に挫折。生き方を180度変え、人を雇うのを最低限にして再出発された。
今ではタスクシュート協会の理事として「タスクシュートが難しいものではなく、いかにやさしいメソッドなのか」を多くの方に伝道してくれている。
優秀なプログラマーでもあり、最近では「TaskChute Cloud2」という超便利なツールをリリースしてくれた。
その際に書いたnote記事がバズっていたのも印象的。
スキの数がすごい!
さらにVoicyパーソナリティもやっていて、『10分で集中力アップ ラジオ』という人気番組を運営されている。
実は私も2回ほど出させてもらった。
出演するたびに
「本当に人の話を引き出すのが上手だなぁ、jさんって」
と感心させられるばかり……
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佐々木正悟さんは心理学を専攻してアメリカ留学も経験され、ビジネス書の作家となり、既に何十冊も出版されている。
一風変わった考え方・捉え方をされるせいか、周囲には興味を持つ人が絶えない。
今ではタスクシュート理事としても活動されていて、イベントなども随時開催してくれる。
私も『タスクシュート手帳術の会』には運営側として参加させてもらっているが、毎回満足度が非常に高いシリーズだと思う。
上記の通り、お2人のご経験・専門分野にはけっこう違いがある。
それぞれの視点からの感想・考察が、『3ways』をさらに面白くしてくれているのだと思う。
現時点でのお気に入り回をご紹介!
『3ways』の中で、私が好きな回(今のところ)を3つ、紹介してみよう。
1番の神回はこれ!
『「逆算思考」と「順算思考」Part2』ということで、
順算思考がなぜ良いんだろう?
てか、順算思考ってどういう感覚なの?
それがどうして「うまく行く」に繋がるのか?
……などを解説してくれている。深い話だ。
現代では「自分で考えて決めて行動する」ことの重要さを繰り返し説かれるせいか、
「私は『自分で決めて行動できる人』であるはず。いや、できなかったとしても、そうありたいんだ」
と決めつけてしまう人が多いのではないだろうか?
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2つ目は、自責についての話。
人気のご著書『先送り0』の中で書かれた内容を補足するような形で、タスクの先送りの精神的要因について語ってくれている。
聴けば聴くほど
「いや、ホントそうなんよ……」
と思える。
むしろ自責行動を意識すらしておらず、無意識にやってる人も相当多いんじゃないかな?
例えば、他人に嫉妬する時も自分を責めているかもしれない。
「なぜこの人にできることが私にできないんだろう? 同じ人間のはずなのに、本当にダメだなぁ……」
という具合に。
私は特に自責しがちな傾向があるから、聞けてすごく良かった。
*
また、海外経験を生かした英語の話題も素晴らしかった。
「日本人は英語の文法や単語などを結構知っているのに、なぜ喋れないのか?」
という問いへの回答に超納得。
「いやぁ……マジでこれに尽きるだろうな」
「本質だわ、おそらく」
と思わされた。
英語をもっと上手くなりたい!という方は、ぜひ聞いてみてほしい。
ライフハックに興味がない人にこそ……
私は正直、ライフハックに興味がない。
IT・ガジェット・メカなど、新しいツールにも特に惹かれない。
これは現時点での全体的な傾向からすると、タスクシューターやタスクシュート協会の中ではけっこう異質だと思う。
でも、そんな私にとっても『3ways』は普通に面白い。
タスクシュートに興味が持てない人
主婦
PC仕事をしない人
若者
学生
非IT系の職種の方
にもオススメしていきたい番組だ。
異なる分野から学べることも多いし、多くの人の聴取に堪える骨太の内容だから。
ぜひ1度はどうぞ!
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