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【TaskChute Cloud 2】非IT民でも便利に運用中(私の使い方)|まずは無料から試してみては?

2024年8月に一般リリースされたTaskChute Cloud 2(タスクシュートクラウド2、略してTCC2)。

数あるタスクシュート公式ツールの中でも非常に多機能で高性能な優れものだ。あなたはもう使っているだろうか?

タスクシュートに慣れ親しんだ人でも、
「まだ使えてないんですよね」
「うーん、ちょっと手が出せていなくて……」
「落ち着いたら移行したいんだけど」

という方がいるかもしれない。

私はIT業界で働いた経験もなければ、PCについて全然詳しくもない。それでも自分なりにTCC2を使っていて、毎日すごく助かっている。

最近話したタスクシューターの方々に
「人の使い方をもっと見てみたい」
と言われたこともあり、今日は私個人の使い方を紹介してみる!(2024年9月現在)

少しでも誰かの参考になれば幸いだ。


今、目の前の画面

記事を書き始めた現時点で、目の前に広がっているTCC2の画面はこんな感じ。

今からやるタスクを作り、開始時刻にスタートボタンを押し、終了時刻に停止ボタンを押す。基本はそれだけでOK!

ただ、この画面だけを見せられても分かりづらいと思うので、各機能の私風の使い方について1つずつご紹介してみよう。


モードは9種類

各タスクは「モード」の種別によって色分けされている。(違う項目と連動させることも可能だが、私はモードだ)

モードとは「タスク実行中の自分の動作」のようなもので、現状9種類を設定している。

  • collaboration(交流)オレンジ色

  • relax(休息)黄緑

  • normal(普通)青

  • active(動く)水色

  • focus(集中)紫

  • interrupt(割り込み)黄色

  • derail(脱線)灰色

  • super focus(超集中)赤

  • promise(人との約束)緑

上記はタスクシュート認定トレーナー・タナシンさんのセミナーで見せてもらった実例を参考にした。

英語にした理由は、少しでも語学の勉強をしたいから。

タスク自体やプロジェクトの英語運用は自分的に困難だったから、せめてモードだけでも……と。

私は趣味で色彩検定やカラーコーディネーター2級も取ったくらい、色というものが好き。何においても「色のバランス」を取りたくなる。

たとえば、この画面。

同じ色がずっと続いているせいか、なんとなく居心地が悪い。

ついこうやって並べ替えたくなる。

結果として focus(集中)タスクばかりで疲れるケースを防げるし、nomal(普通)タスクだけで飽きてしまうことも減った。

結構簡単かつ便利なので、
「タスクの色には原則モードを反映させ、偏り過ぎないように並べ替える」
はオススメ。


セクションは8つ

「セクション」というのは時間の区切り

セクション設定があることで、1日という長い時間の中でタスクをほどよく割り当てやすくなる。

デフォルトでは4つのセクションに分かれているようだ。

0時/8時/12時/16時の区切り

最初はこのまま使っていた。

でも先程のタナシンさんのセミナーを聞いてすぐ試したくなり、「tanashin style」なるセクション設定(平日は日中を1時間ごとに区切るというもの)を作成。

タナシンさんも「是非参考にしてください」と仰っていたので、ありがたく真似させてもらった。

その後やっと「my style」を作って適用するようになったけれど、自分のセクション運用を考える上で人のアイデアを借りるのは非常に有用で。

my style

よかったら、私のセクション分け(3時間おき)も参考にしてみてほしい。

TCC2がすごいのは、セクションの複数作成が可能なこと。

「この曜日だけtanashin style、それ以外はmy styleにしよう」
ということも簡単にできるのだ。

複数の設定が重なってしまう日があった場合、優先度をあらかじめ決めておくことでマイルール通りに運用できる。(数字の大きいほうが優先される)

シフト勤務・不規則なスケジュール・日によって行動パターンが違う人には、特に使いやすいと思う。

タスク画面では、セクションは上の帯のような場所の右側に表示される。

1番左上がセクション外、そこから右へ&下へ行くと遅い時間の表示になる。(アイコンを設定しない場合はA,B,C,……などの表示に)

数字はセクションごとの空き時間で、赤い字は超過の意味。セクションの残り時間内にタスクの見積時間がおさまっていないと、赤くなる。

つまり今の私の場合、15時から18時の「午後」セクションにおいて25分超過している、という意味だ。

その箇所(帯の右側)をクリックすると、詳細が表示される。

細かく出てきてわかりやすい! タスクをずらす際の参考になると思う。

会社勤務の人なら、出社時刻・定時の時刻をセクションに反映すると良い切り替えになるかもしれない。


ビューは7画面

「ビュー」というのは、TCC2で新しく出てきた概念。

「どのようにタスクを見るか?」
ということで、同じデータであってもフィルタリングしたり順番を変えたり形式を変えたりして見ることが可能だ。

右端のビューオプション(PCのモニターみたいなアイコン)から設定できる。

ビューオプションの一覧
  • 秒を表示するのかしないのか

  • タスク開始時の時刻を「直前のタスクの終了時間」にするのか「現在時刻」にするのか

  • マルチタスクモードにするのかシングルタスクモードにするのか

……など、人によって好みが大きく分かれる部分だ。

今のところ、私が使用しているビューは7つ

ビューの一覧


よく使うのは「1.PC」
1日のうち7割くらいは、このビューでタスクを見ている。

比較的多くの項目を表示するようにしてあって、この情報量が便利。

開始・終了ボタンを小さくしたくないので、タスクの情報を1列ではなく2列で表示させている。(1列にするとボタンが小さくなる)

スマホでは「2.SP」のビューを使用中。

外で使用する時にはあまり細かく操作できないから、最低限の項目しか見えるようにしていない。
(開始ボタン、タスク名、実績時間、開始時刻、終了時刻)

「3.Focus」は今日の重要タスク3つを表示するビュー。

"super focus" というモードのタスクのみを見られるようにしている。

私は1日3つの重要タスクをほぼ毎日設定していて、
「これだけは絶対やる。できる限り先送りしないぞ!」
と決めているのだ。

この日は、
「テーブルリセット」
「敷布団上げる」
「羽毛布団クリーニングの支払い」
を重要タスクに設定。

『先送りせずにすぐやる人に変わる 100日チャレンジ』(通称100チャレ)参加時は、このタスクを極力先送りしないように心がけている。

「4.Future」は過去ログを除いたビュー。

この後の予定をすぐ知りたい時や、多くのタスクを終えた午後に役立つ。

正直あまり使っていないけど、いちいちフィルターをかけるのが面倒なので一応作成してある。

「5.Now」は現在セクションのみのビュー。

他の認定トレーナー・タスクシューターの方に
「現在セクションのみを見るのはオススメですよ!」
と言われたので、作成してみた。

イマココを意識したい時に便利らしい。

確かに、他のセクションに目が行くと脱線しがち。まだあまり見てないけど今後意識してみよう。

「6.Calender」は週間カレンダービュー。

こんな風に、1週間分のタスクを俯瞰して見ることができる。黒っぽいタスクは終わったもの。

カレンダー形式はTCC2で初めて出てきたものなので、とても新鮮だ。

スロット時間(表示する時間間隔)を11種類から選べるのもすごい!

1分単位にしてみると、どのタスクも絶対潰れない。めちゃ長くなるけど超面白い!

「7.Schedule」は人との約束を見るためのビュー。

会議や医者の予約などの絶対に忘れたくないタスクを「Promise」というモードにし、ここに表示させている。

モードを使わず「リマインダーを設定しているタスクのみ」などと設定できるかもしれないが、私は現状これが1番楽で。

最近は会議やお出かけやZoomが少ないため、週に数個しかないことも多い。

工夫次第では、カレンダーアプリの代わりとしても使えるかもしれない。


スマホでの使用方法

まだスマホアプリはないけれど、ブラウザ(safari)で問題なく使えている

ビューの部分で紹介した「2.SP」のスマホ用ビューだと、こんな感じに見える。

項目を2段で表示(ビューオプションで設定)しているから、開始・終了のボタンが大きくて指でタップしやすい。

普段私はタスク開始時の時刻を「直前のタスクの終了時間」にして隙間なくログを取るのが好きなのだが、スマホの時は記録が途切れても適当でもいいと思っているので、タスク開始時の時刻を「現在時刻」にしている。

私のスマホ(iPhone SE)のホーム画面は今、こんな感じ。

右利きの人が1番タップしやすいとされる右下のゴールデンゾーンに、TCC2のアイコン(ブックマーク)を配置している。

その下を1マス空けているのは、昔からのこだわり。なんとなく隙間がないと圧迫感があって……これが抜け感ってやつか?(多分違う)


ルーチン

既にTCC2を数ヶ月運用しているため、私の「ルーチン」(繰り返すタスク)はいい感じに育ってきている。

デイリールーチン(毎日の繰り返しタスク)だけでなく週1や月1のルーチンもあるから日にもよるが、大体1日に50個くらい

でも、朝の段階で
「今日はこれ無理だろうなー」
「そもそも必要ない」
と思ったらすぐ消してしまうし、毎日このルーチン通りにやらなければいけない訳じゃない

私のルーチン一覧は以下の通り。(全部ではないけど)

朝の時間帯
こんな周期設定も可能

全体的な傾向としては朝晩にルーチンが多く、仕事よりも家事のルーチンが多かった。

違和感を覚えたら気軽に減らすのでまた変化していくと思うけれど、今の私のルーチンはこんな感じだ。


よく使うショートカットキー

TCC2にはキーボードによるショートカット設定がある。1(TaskChute Cloud)の時とはキーの割り当てが少し違うので注意。

と言っても「shift+?」を押せばこのように表示されるので、最初から覚える必要はない。


私も全然覚えてないけれど、この7つが非常に便利!

  • 「s」選択中タスクスタート・ストップ

  • 「n」今のタスクを選択(現在実行中もしくは次に実行予定) 

  • 「i」新タスク追加(選択中タスクの下に)

  • 「c」タスクをコピー(複製)

  • 「d」タスクをデリート(削除)

  • 「alt+h」前日のタスクへ

  • 「alt+l」翌日のタスクへ

現状はこれだけでも十分。

タスクシュート認定トレーナー・おぎさんが以前書いてくれたショートカットおすすめ記事も要チェックだ。


ノートはプロジェクト管理に使用

TCC2はノートする場所としても便利に利用できる。

タスク・ルーチン・プロジェクト・モードなどにノートが割り当てられており、サイドピークで編集できるのだ。
(私は現状、プロジェクトのノートだけ使用中)

サイドピークで利用

これがめちゃくちゃ便利で!!!

Podcast『3ways』でも話されていたが、
「TCCで開始ボタンを押してどこかのページに移って、終了時にまたTCCに戻ってきて終了ボタンを押す」
ではなく
「TCC2で開始ボタンを押してそのままサイドピークのノートに書き、終了時に終了ボタンを押す」
で済むこともあるから、動作がすごく楽なのだ。

去年の初秋から今年の初夏まではNotionにメモや記録を書いていたため、今Notionから移行しているところ。

すべてのプロジェクトにノートを付けてはいないけれど、進捗管理したい時や週報を書く時などに便利。

仕事の週報管理
家計把握のためのプロジェクト


ちなみに私の場合、無くなったら超困るメモはバックアップを取っておくようにしている。


タスクシュートサイクルの回し方

最後に、私の「タスクシュートサイクル」の回し方を簡単に説明する。

「タスクシュートサイクル」はこの図で説明できる。

タスクシュート協会「マスター講座」より

●今日1日の予定タスクをプランする
(先送りゼロを目指す)
●タスクが実行ログとなる
(レビューする)
●ログからルーチンを作る
(シミュレーションする)

……を毎日繰り返して、サイクルを回していくのがタスクシュートの手法。

私は現在、こんな風にサイクルを回している。

  • 朝、なるべく早くタスクシュートを見る
    (タスクシュート手帳とTCC2)

  • 10時前後に午前中のプランをTCC2で作成
    (1日3つの重要タスクを決める、不要ルーチンを消す)

  • 午後になったら午後のプランをTCC2で作成

  • 超過に気づいたら並び替え

  • 夜のプランをタスクシュート手帳に書く

  • 先送り0を達成する(できない日もある)

  • ~睡眠~

  • 前日のプランを見る

  • ルーチンにすべきものがあれば、する

ここまで来たら、また上に戻って繰り返し。

ちなみにタスクシュート手帳(TC手帳)は、α版を使用中。

1日1ページを使用

朝と晩のPCを立ち上げていない時のスマホ使用を減らすため、手帳にしている。

時々レビューがプランより後になったりロクに見返してなかったり、ルーチン化を忘れたりもする。それはもう、割と頻繁にある。

でも、いちいち
「あぁーできなかった」
「なんで続けられないんだろう?」
「もう、タスクシュートを正しく使えてない!!」
とは特に考えない。

なぜかと言うと、
「タスクシュートはフィッティングが肝」
と思っているからだ。

タスクシュートは「こうすべき」「ああしなさい」みたいな指示が非常に少なく、どのように使うこともできる自由度の高いメソッドだ。

タスクシュート協会の理念とは全然違うけれど、「私だけのスパルタな教師」として利用することだって実は可能。

だからこそ、
「”どう使いこなすか?”よりも ”どう私の生活や実情に合わせるか?” のほうが大事なのでは……?」
と、最近感じている。

そのためには、理想と現実を比較して悩むのではなく、現実をただ淡々と見続けることが効果的だと思う。

細かいことは気にせず、大枠を見る。6割7割できていたら「できてるじゃん!」と思えばいい。続けているうちにわかってくる事実も多いから。

タスクシュートサイクルは、決して「1回転まわせば終わり」ではない。

小さくても抜けが多くても、毎日毎日絶え間なく回していくことで
「あ、なんかちょうどいいなぁ」
「こういう風に毎日過ごせたらいいのかも」

と思えるようになるはずだ。

それが、あなたなりの「豊かな時間」なのかもしれない。

TCC2の使用方法をもっと詳しく知りたい場合、ハンズオン形式のセミナーがオススメ。先日はタスクシュート認定トレーナーのハレックさんにより、下記イベントが開催された。

別日程でも開催を計画しているそうなので、知りたい方は彼のアカウントをフォローしてみてほしい。

また、Twitter(現X)でTaskChute Cloud 2公式アカウントや開発者・jMatsuzaki氏のアカウントでも情報発信がなされている。


以上、
「ITのことをイマイチわかっていなくてもTCC2は便利だよー!」
というお話。

何かの参考にどうぞ!

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