ハイキング+コーヒー 8
この前のハイキンング後、それは穏やかに過ごせた。
だからまた山へ、もはや中毒だ。
再び山梨へ、『黒岳』(黒岳ってたくさんあるようだ)参考はやはりこれ
しかし、「三ツ峠登山口駐車場」なるものは無い…
近くのお店で聞いてみたが、無いそう。「端に停めてくれて良いよ」と言って頂き、下調べがなっていないことを申し訳なく思いつつ有り難くお借りする。
(バス停はあり河口湖駅から出ているよう、時間や詳細は要確認)
御坂峠を通り黒岳まで、このコース通りに歩いた。
所々倒木や道に迷って2度引き返す…
目指す黒岳は標高1793mとあるが、
長く愛用する“PRO TREK”は方位も測れて心強い味方
これに導かれ正しい道へ。
しかし
地図や山でも機能する地図アプリも活用すべきか…。
峠から黒岳を目指す、このルートで急なのは山頂直前くらいだった、残り標高200mくらいをグイ、と登る
それまで誰とも会わなかったが山頂目前に前方を1人歩く人が見えた、全然追いつかない、健脚だ。私は休み休み
展望台は少し下ったところ。
いろんなコースがあるようで山頂には何組かいらした
しばらく茹でたが自然に囲まれて眼前には富士山、待ち時間さえも至福のひとときだった。
コーヒーはもちろん、レトルトカレーも絶品だ
やはり山には“美味しい成分が漂う説”が濃厚となる。
ただただ、美味しいを満喫する
しかし蟻の通り道だったのか、何匹も体を登ってきた
コーヒーの飲み終わりに、ふとカップを見ると1匹が溺れている。指で救い出した時は動き回っていたが、悪いことをしてしまった。
食べ終わり急な道を下っていく
山からの景色を眺めていると、
自分が小っぽけだと実感できる。
普段も大きいとは思っていないが、
日々の生活は一人称の物語のように見える
小説や映画のように華やかな展開はない。
それどころか主人公のように感じていたら
「あれ、ここどこだっけ?」と知らぬ間に流されていたり、取捨選択し場面ごとに対応してきたはずが
ただ降って湧いてくることを『かわしていただけ』だと気づいたりする。
やりたい事と実際にできることの差が大きいと
小さき器に詰め込まれて身動きが取れない感じがする、
逆だろうか、大き過ぎる器に微塵のような小さなで彷徨うが手応えはない、その窮屈さ、心許なさが鬱憤となり自分に向かう。
だが山からの景色で自分の本来の小ささ、を思い知る。
ここにいる蟻や木の葉一枚と変わらない、広い世界の
“イチ生き物”に過ぎない。
小さいけれど一生懸命に
小さい、だから精一杯でいたい
気付いたら流されて完璧や思い通りにはいかないのが社会生活の摂理だろう。華やかな世界でなくても良い
自分の小っぽけさを思い出すことでなんだか本来の縮尺を取り戻せる感じがする。
一歩ずつ慎重に踏みしめたいところだが
何度も尻もち。実際には滑り落ちているに近い 笑
この急勾配だが何組か登って来る方とすれ違う、
なんと健脚な方々
休憩込みでちょうど4時間くらいの行程だった
歩数はそれほどではない、やはり滑り落ちていたのか
下山後は停めさせて頂いた店でコーヒーを。
可愛いお菓子も付けてもらい少し割り増しで請求してもらう。さらに駐車場代として余分に申し出るも断られる
また来たい、次は電車とバスで。
ひとっ風呂は河口湖畔のこちらで日帰り入浴
その名の通り、
大浴場と露天風呂では目の前に大きな富士山を拝める
しかも貸し切り状態だった
とてつもない贅沢感。
前回も気付くと何度も「幸せー」と呟いていたが
喜びや幸せで思わずため息がこぼれる
この時のため息に何か素敵な名称はないものか
帰りのSAでは信玄餅ソフトを
ももジャムは、桃が好きな夫に媚びている。
ひとり好き勝手過ごすが、それぞれの時間も必要だ。
そして夫も私の笑顔が増え日々穏やかならば何よりだろう(それを言うのはこの場合、夫だ!)
まとわり付く蚊が減少して、汗が引いた後は寒さを感じるほどだった。どんぐりや栗が転がって落ち葉もたくさん、麓はまだまだ暑いが、一足早い秋を感じられた。