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ビワハン


関西へのひとり旅最終日、念願の“ビワイチ”


…も、半周でリタイヤ。つまりは“ビワハン”なにそれ

ただただ自転車でひたすら走りたい、その一心。

これまで2度企画したのだが、仕事や母の体調で延期
ついに念願叶った。
奈良から早朝に移動。今季初の一桁台の気温を目にする
「5度」?!
寒いのが苦手だから恐れ慄く…しかし早朝とビワイチへの高揚感で案外と平気。
5時半頃に大津港脇から出発した

出発して間も無く
琵琶湖は想像以上に大きい!!


奈良で見たエドワードゴーリーの作品、
彼の言葉を思い出す

ー『具体例のある教訓』についての頁ー
「意味があるようでない」
(中略)
「昔から、意味のないものを書くという考えに魅かれてきた」というゴーリーは、本書をお気に入りの自作に挙げます。しかし「意味を持たない作品は他のほとんどより難しい」とも述べており…

エドワードゴーリー/図録より抜粋


自転車で走ることに意味はない
ただ走りたいだけ。
琵琶湖をぐるりと一周してみたいだけ
それに時間を費やし全身を動かす

1時間でようやく


さらに1時間後はここ

猛者達に悠々と追い越される
通りすがり山みたいに「こんにちはー」と挨拶
和むし嬉しかった


道の駅「湖北みずどりステーション」で
早めの昼食(11時前)
この時すでに、ヒザが鈍く痛む
道の駅は琵琶湖を時計に例えると短針が1時くらいの位置


運動不足がもちろん最大の反省だが
距離を稼ごうと欲張ってギアを重くした事が敗因か…


琵琶湖北端、走れば辿り着くものだ
ご覧のような平坦、コースもしっかり目印。
走りやすい!!



最高のサイクリング日和
ゆったりビワイチコース
たまに琵琶湖から外れのどかな里の景色も



騙しだまし漕ぎ続けるも、膝が悲鳴を揚げた。しばし休む
気づいたらうたた寝していた


ゆっくり漕いでいるので全く疲労感はない
それなのに膝が激痛(オイ、運動不足!)

悩みに悩んで

「まきの」駅から(時計短針11時の位置)
「大津京」(6時に近い位置)まで輪行

結局120キロでリタイヤ。
悔し過ぎる…

車内で紳士に話しかけられる(自転車仲間)
関西のオッチャンやなぁ
しばし会話を楽しむ、というか
「輪行はしっかり自転車を覆ってへんと最近は乗車を止められるんやで〜」と教えて頂く、すみません。
サドルを隠しつつ喋る、
「ほな、私はこれからなんや。東京から来てね」と途中下車!!関東からだったよう、奇遇。笑
良いチャリ旅をー

ひとり旅の一期一会は何だか楽しい。

大津京から気合いで3キロ漕いで大津へ

昔ながらの銭湯で癒され


旅の〆に近江牛ステーキ!!最高!!
ひとりカウンターで、遅い予約時間のため貸し切り状態



エドワードゴーリーの「優雅に叱責する自転車」
ではチャリ旅を終えて帰ると石碑が立っていた。

私の自転車は無事に原型を維持し、もちろん石碑なんて立てられずに自分の認識通り3日の経過だった
現実に帰る

ただ1人で好き勝手に、楽しいこと、美味しい物を目一杯味わう、無意味に自転車で走り続け、浴びるほどコーヒーを飲んで…

幸せだ!!
また行こう、次はどこへ行こうかな


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