バレンタイン
私はどうやらガサツらしい。
他人事のように言っているが、自分の基準が標準だから指摘されて気付くことってある。
例えば、家庭科の授業でミシンを使った時、下手は承知も何とかできている気がした。
難しい箇所は事前に細かく指導をしてくれて、さて難所に取り掛かろう！とした瞬間
「スガホシさんのは先生がやってあげる。」と代わってくれた。高校に外部講師として来てくれていたおばあちゃんのような温かくて優しい先生。好きだったし嬉しかったけど、後になって
（あれ？私のミシン使い心許なかったの？）
と気付いた。
大学生の頃、バレンタインにお菓子を手作りした。一人暮らしのアパートにはオーブンが無かったので、実家へ
私としてはそれはそれは慎重に作っていたのだが
様子を見た母に
「あんた、ガサツやなぁ！」と驚かれた
もちろん私はそれに驚いた。
でも今でも自分の撮る写真とか、センスを脇に避けたとしてもガサツだ、と思う。
小さい頃から出先のトイレで寝癖に気付くことが多いのも変わらない…
だから私はスイーツ自体ももちろん素敵だが、作り手にスイーツ以上に甘美な憧れや好感を持ってしまう（怖い）
そんな我が家のバレンタインは、手作りスイーツははなから諦め１００%の他力に僅かな企画で盛り上げる。
・海の幸
当日より前、夫婦で休みを合わせてバレンタインデートと称して海辺へドライブ。夫に倣いサプライズ
「どこに行くんだろう、楽しみ」とニコニコしている夫
海が綺麗に見えるお店で海の幸が味わえる定食…
も夜に到着し眼前に広がるは漆黒
ええ、海と思われる方を見て食べたさ
隣の夫は好物のアジフライを「美味しいね〜」と満足気
・近場だけどホテルステイ
その近くにあるバイキングが好評なホテルへ。
夫の好きな大浴場付きホテルを選ぶも、私の方がちゃっかりサウナまで満喫。
貰い物の可愛いスイーツ
寄り道して美味しいコーヒー豆を調達したのだが
部屋にもあった、しかもデカフェ。夜だからこっちを。
天井にプロジェクターを映そうとするも、Wi-Fi設定が上手くいかない。諦めてテレビを見る、大画面だったのが救い。
翌朝のバイキング写真撮ってないや、海鮮丼が作れた
が夫より私の方が大食い。私がまだ頬張る最中「デザートのヨーグルトを取ってくる」と言うので私の分も頼んだ。遠慮がちに盛られたヨーグルトに、見つからなかったのだろう、どでかいカレースプーンが刺さっていた。
夫もガサツさ、たいがいね。
無理に探さなくても食べれりゃ良いよー
と言わんばかりのその感じ、私は好き。
・ラジオで聞いたから行ってみた
小田原に泊まっていた。
一夜城を目指してハイキングしようと思っていたのだが、この何日か前に、「松田町でロウバイが見頃」と聞いて思い立った。
斜面にたくさん植えられ咲き誇っていた
入園料は大人５００円
お店が出たり、グランド一面駐車場として開放され（なんと駐車場は無料！出店の割引券とか付けてお金取ったら良いのに）人で賑わっていた。
斜面を登りながら見るので少しハイキング気分も味わえて嬉しい。
近くに鍋割山登山口もあり、ハイキング帰りに立ち寄り楽しんでいる、と思われる方も結構いらした。
青空に映える
夫も「綺麗だね」と終始笑顔
たまにはサプライズのお返しも悪くない。
・当日は我が家のご馳走の定番
良い素材をそのまま、コレ間違いなし
誕生日のデジャヴ…と思ったのは私だけではない。
店で「あれ？もうそんな時期？旦那さん誕生日だっけ？」すみません、特別な日しか良い肉買えず（笑）
バレンタインだと説明する。他にも「おじいちゃんはチョコより肉の方が喜ぶ」とステーキを買って行った人がいるらしい（おじいちゃん 笑）
遅くなったので、インスタントの味噌汁
・既製品チョコ
チョコもあげたが既製品。
産地別のカカオを使っているらしい
夫もお酒が飲めないし、フルーツやスパイシーだったり意表をつく、趣向を凝らした
要は変わり種を好まない王道派、毎年チョコ選びに難儀する。シンプルかつ王道だけど少し特別感のある良いチョコをご存知の方教えて頂きたい
私は食べれない、けど食べたい）ドケチが心で葛藤した挙句に半分に割ってもらったら隣で苦笑していた
イベントに乗じて大袈裟に日常を楽しむ
プレゼント、として非日常を甘く味わえば惜しくない。
ちなみにチョコが包まれていた緩衝材
何かに似てる…
そうか移動中とかに使う枕だ！
首に巻いて試してみたら「何してるの？」と白い目で見られた
ハンズに売ってるような枕、あるよね？こういうの？
…共感は得られず。世知辛い夫