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山の日、川へ

「山の日」は私が「富士山へ登った日」記念日でもある友人に誘われ登った。山小屋を予約し、バスのルートやチケットの買い方を調べてくれて、完全に「のっかる」形で連れってもらった。

定番で初心者が多く選ぶ吉田ルート
1日目、夜の星空に驚いた。北海道でも綺麗な星空はたくさん観てきたつもりだったが、所狭しと輝く星、その数と綺麗さは人生1番だった。

無事に山小屋に着き
翌日朝早く、歩き出す。8号目付近でご来光
これも本当に見事で、下に見える雲海や湖と共に初めて見る美しいご来光に息をのんだ
近くの山小屋の人に
「こんなに見事なご来光は年に何度と見られない」と聞いて、友人と顔を見合わせ言葉にならない思いを噛み締めた。感動や幸せを全身で感じて
友人もそのはず、と思っていたのだが

様子がおかしい。

徐々に無口になっていく
休憩したがる
「あのさセイ、凄い元気だね…」

え、

まさか、?!
「頭が痛いし気持ち悪い…」と呟く。
しまった、感極まっていたのではなく、ご来光あたりから具合が悪かったのか!
ごめん。自分の能天気さを恨めしい
「荷物持って」いいよ、いいよ、能天気野郎が持って差し上げますとも。
前に友人のバッグ、後ろに自分のリュックを背負う
「もう下りる?」と聞くも私が能天気に進んでいるから登頂を断念させるのを可哀想に思ってくれたよう
しかし8.5合目を過ぎたあたりで更にキツそうな様子
休むスペースを貸してくれた山小屋のおじさんが「高山病は下りないと治らない、下りれば治る。」と

「下りよう!また来ればいいんだから」
ちゃんと装備して下調べして休息をとってもなる時はなるものだ。あまりの具合の悪さに風邪を疑っていたらしいが、具合の悪くなり方が急激だった。
下りもリュックを2個抱えて慎重に降りる
「楽しい歌歌って」と言うから歌う
能天気さが役に立つならお安い御用さ。
そして当時、連日の深夜バイトで不規則な生活、どこでも寝られる選手権に入賞できる技を持つ私は
「休みたい」という友人の横で
「ちょうど良かった、ちょっと寝るわ」と、斜面に背中を付けて仮眠をとる(10分前後)登りと違い下は道幅が広い所もあって助かった。

無事に下りるとあっさり友人の不調は改善
良かった、良かった。
それだけに「無理にでも登れば良かった」と言っていたけれど、不調での登山敢行、ダメ絶対!

日帰り入浴して美味しい物食べて帰って来た。

そして数年経ち私は1人でリベンジする。
仕事終わりにバスへ乗り
五号目に少し滞在しストレッチした後黙々と登る
ペースはゆっくりだが、私の場合休むと歩き出しがキツイ。4時間半かな?渋滞は少し待ちつつ休む事なく登るあっさり登頂した。
だけど、雨雲で星もご来光も見えず
レインウェアは着ていたが、汗と雨で山頂で凍える
ガスバーナーも持っていなかったから、ドライタイプのカレーを水で戻した味気ない物を食べる。寒すぎてお鉢巡りもせず、また黙々と下りて来た。

翌年、山の日が制定された。
私が2度目に富士山に登った8月11日、奇遇にも。
でもこの時より一度目に友人と登った富士山の方が圧倒的に楽しかったな、思い出の量もかなりの差だ(人とペースを合わせるのは難しいし能天気注意だが)
ちなみにこの友人とは自転車で海を目指したこともある

今でも私の能天気が過ぎたこと、突然寝てたのは笑い話だし、リュックを2個持って下りたことは謝られるがとてつもなく楽しい経験だった。無理を通さず無事だったことも大きい。
過程で満喫した登山と、ただ登頂を目指した登山
(お鉢巡りしてないから完全に登頂とは言えないのかな)それぞれの良さがあったけれど

山の日にはあの2回の富士登山を思い出す

なら山へ行けば良いのに
今年は川へ。

広すぎて川が分からない

諸事情あって、今年は川でサイクリング。
2時間でとてつもなく汗をかいた
でもほとんど信号がなく、身軽に気持ちよく走れるこの環境は最高だった!

自転車の距離伸ばしたり、給水方法とラジオを安定して聴けるよう(運動向けのオープンイヤーイヤホン)改善していきたいな

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