水曜 折り返さず直進
大学生のころ、とにかくアルバイト三昧だった
平日は9時〜17時を大学で過ごし
その後19時もしくは22時から朝5時までバイト
土日は9時から17時まで深夜とは別のバイト、終われば平日と同じ夜間のバイト
これをほぼ絶え間なく繰り返していた。
とにかく眠かった。
月曜になると今とは逆でホッとした、バイト時間が短くて済むから。
当時『どこでも寝られる選手権』があれば
かなり上位に食い込めたと思う。
移動の電車(もちろん座れなくても)
バイト先の更衣室の床
帰っても横になると2.3時間では起きられないので
座椅子に座ったまま
駅ロータリーの縁石
カラオケ
スポーツ観戦中
散髪中
果ては定食屋で提供されるまでの間
自転車でウトウトして危うく電柱にぶつかりかけたことも
それでも遊んでくれた友人
休憩時間にコーヒーを出して労ってくれた教授
“苦学生”呼ばわりして寝坊を多めにみてくれたり、たくさんご馳走してくれて遊んでくれた先輩たち
多分寝過ぎて迷惑をかけた見知らぬ人たち
ーーー本当に申し訳ありませんでした、そして何よりありがとうございましたーーー
今は夕食を作ったり(作らず買う日もあるけれど)
何より布団で眠れている。
未だにアルバイトを忘れたり遅刻する夢を見るけれど
今があるのは周りの人達のおかげ
毎日横になる時、幸せを噛み締め感謝している。