フリーランスって意外とメリット少なくね?って話
こんにちは!スガワラです。大阪市内で主にホームページ制作をしているフリーランスです。
さて、今回は少し真面目な話で「フリーランスって一般的に言われているほどメリットなくね?」って話です。このことは以前からボンヤリと感じていたのですが、以下のnoteを見て確信に変わりました。
私は執筆時点でフリーランス歴9ヶ月ですがこの間に「フリーランス最高〜〜!!!」となった瞬間は片手で数えられるぐらいしかありません。売り上げの瞬間風速がケタ変わりしたときも何も感じませんでした。(これはこれで異常かも)
そんなわけでこの記事では
一般的に言われるフリーランスのメリットとその現実(筆者所感)
筆者が感じているフリーランスのメリット
の2つをお話したいと思います。
一般的に言われるフリーランスのメリットとその現実
よくフリーランスのメリットとして言われるのは以下のようなことです。
言葉だけみると魅力的ですしなんかカッコイイ。部分的にみればまぁそうと感じるところもあります。ですが、私の考えとしては合っているのは最後の「やったらやった分の報酬が得られる」という点だけ。
しかも、その報酬が会社員より高いとは限らないよ?って話です。「会社に依存しない働き方」「好きなとき好きな場所で働ける」については説明不足でよい解釈だけされているな〜と感じます。
ではよい解釈とはどういうことか。続けて私なりの考えをお話したいと思います。
会社に依存はしなくなるが別のものに依存する
フリーランスとして独立すると確かに会社の縛りからは解放されます。“会社に依存しない”のは間違いないのですが、基本的に依存先が変わるだけと私は考えています。
企業と業務提携して働く場合は委託元に依存します。その企業が倒産すれば当然、その業務提携はパーです。依存先が勤め先の会社から委託元の会社に変わっただけ。1件1件仕事をこなしていくクライアントワークにおいてもクライアントに依存するという点はやはり同じです。
こうやって突き詰めていくと、生きている限り何かに依存することからは逃れられないと気付くわけですね。「依存するのってそもそもわるいことなの?」というお話です。
真に議論すべきは「会社員は収入が会社1本に依存するよね。これってどうなの?」とかそういう話だと思います。フリーランスなら収入の柱を複数持つことも可能。これならフリーランス のメリットとしては納得できます。
ただ、副業OKの会社であればフリーランスだけのメリットとは言えないです。
(よくもわるくも)好きなときに働ける
「フリーランス = 好きな場所で働ける」については概ねあっていると感じます。私も週1回ぐらいは自宅以外で仕事をしますし、2ヶ月前まではコワーキングスペースに通っていました。
ですが、好きなときに働けるについては「果たして本当にメリットなのか?」と思います。
例えば、スケジュール的に余裕があって週3日しか働けない働き方。確かに“好きなときに働く”です。ですが、仕事がパンパンに詰まっていて土日も返上して働く形であっても"好きなとき"に変わりはありませんよね。
つまり、よくもわるくもいつでも仕事ができてしまうということです。
ちなみに、フリーランスに魅力を感じている方は前者の余裕をもった働き方をイメージしている人が多いと思います。ですが、私の知っているフリーランスには週3日・4日も休んでいる方は残念ながら1人もいません。
みな起きている時間中はずっと仕事をしているような人ばかりですし、深夜1時や2時でも普通にメールの返信が来る人もいます。
「好きなときに働ける」というのはマジで言葉足らずだと思っていて、正しくは「自分の裁量とプライベートの事情である程度休むこともできるけど仕事が多かったり売り上げきついとなんだかんだでいつも働く」のがフリーランスの現実だと思います。
結局、仕事に余裕があるときに有給をとる会社員と本質的にはなにも変わりません。
筆者が感じるフリーランスのメリットは2つだけ
ここまで我ながらかなり辛口です。フリーランスに憧れている方の夢を潰してしまっていたらすみません。
そんな中でも私がフリーランスをやってきて「これは会社員にはぜったいになくてフリーランスだけのメリットだ!」と感じることが2つだけあります。
無駄なことにエネルギーを使わなくてよい
無駄なことの一例としては、満員電車や上司の機嫌どり、誰のためかわからない仕事(誰も読まない議事録の作成、社訓を読み上げる等)のことです。
他にも無駄なことはいっぱいあると思います。「こんなことをして誰のためになるの?会社の売り上げがあがるの?」みたいなことが。
とくに会社の電話当番が私は一番きらいだったのですが、フリーランスになってからはそういった無駄な業務が排除され、自分の本当にやるべき仕事に集中できる環境となりました。
フリーランスになってからは、何を議論しているかわからない形だけの会議もありません。いきなりお客さんから電話がかかってきたり、急ぎ対応の仕事がきたりもしますが、会社員時代ほどではありません。
自分の1日を自分のために使える。これは本当にフリーランスのメリットです。
昼寝がベッドで出来る
単に昼寝ができることではなく、ベッドで寝れるという点がポイントです。昼寝自体は会社でもできますからね。(会社で昼寝できん!という方もいるかもしれませんが)
ちなみに小話をすると、私は入社1年目から会社で椅子を並べて昼寝するようなとんでもない社員でした。(もちろんそんな新人は自分だけ笑)睡眠に対して私がいかに重要視しているかお分かりいただけるかと思います。
↓椅子を並べて昼寝をするイメージ
会社では眠気と格闘しながらなんとか耐えて仕事をする働き方が多いと思います。これについては以前から「20〜30分仮眠してから仕事したほうが効率よくね?」と感じていたので、フリーランスになってからその働き方ができるようになったのは大きなメリットですね。
しかも、昼寝はいつも使っているベッドで横になって出来るわけですから、昼寝の効率はMAXです。20分も横になればメガシャキです。(たまに寝すぎるのがやや問題)
まとめ:フリーランスってそんなに良いものじゃないかもよ
実際にフリーランスになってみると、上記の言葉がいかに説明不足かを実感します。間違っているというより、良い部分だけをピックアップしていないか?ってことです。
加えて、会社勤めであってもリモートワークのさらなる浸透、正社員を減らして業務委託・業務提携をする会社の増加などによって、依存しない〜好きな場所で〜については益々フリーランスだけのメリットとは言えなくなるでしょう。
こうしてみると意外とフリーランスならではのメリットって少なくね?というお話でした。中には「フリーランス最高!みんなも早くなればいいよ^^」と発信している人もいますが、真に受けると普通に死ねるので注意してくださいね。
このnoteを書いた人
菅原優斗(すがわらゆうと)
主に大阪市内でホームページ制作活動をしているフリーランス。屋号はPENGUIN WORKS(ペンギンワークス)。趣味はキャンプ、ゴルフ、スノーボードなどなど。愛称は「ペンギンさん」
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