
お彼岸とは?
■ はじめに

お彼岸とは、春分と秋分の時期に行われる日本の伝統的な仏教行事の1つです。 この時期には、お墓参りをする風習が広く根付いており、先祖を敬い供養する期間とされています。 本記事を通じて、お彼岸の意味や由来、具体的な過ごし方を知る一助なれば幸いです。
■ お彼岸の意味

お彼岸は、仏教の教えに基づいており、私たちが生きているこの世を「此岸(しがん)」、そして亡くなった後に行くとされる極楽浄土や悟りの世界を「彼岸(ひがん)」と呼んでいます。
この此岸(しがん)と彼岸(ひがん)が最も近づくと考えられている期間が、春分と秋分の日を中心とした前後3日間(合計7日間)とされているため、先祖とのつながりを強く感じるこの時期に供養の行事が行われるようになりました。
< 2024年秋、お彼岸日程 >
9月19日(木)... 秋彼岸入り(初日)
9月22日(日・祝)... 中日(秋分の日)
9月25日(水)... 秋彼岸明け(最終日)
< 2025年春、お彼岸日程 >
3月17日(月)... 春彼岸入り(初日)
3月20日(木・祝)... 中日(春分の日)
3月23日(日)... 秋彼岸明け(最終日)
■ お彼岸の由来

お彼岸の行事は、仏教の教えと日本の自然崇拝が結びついて生まれました。 春分や秋分は、季節の変わり目であり、昔から自然に感謝する日とされていたことから、仏教が広まると共に自然だけでなく先祖を敬う習慣が生まれ、この時期にお墓参りや供養が行われるようなりました。
< お彼岸期間中に行うこ >
❶:お墓参り
諸説ありますが、一説には「お浄土(あの世)との距離が最も近くなり、ご先祖様への想いが通じやすくなる時期である」という考えから、お彼岸時期のお墓参りが定着したといわれています。
❷:お仏壇のお掃除とお供え
お墓だけでなく、ご自宅のお仏壇にも忘れずお参りとお供えをしましょう。 お彼岸のお供えとして定番なのは、季節の花、ぼた餅・おはぎ、彼岸団子、季節の果物、故人様が好きだった食べ物、精進料理となっております。
❸:寺院での法要(彼岸会)
一部の家庭では、お寺で特別な法要に参加します。この法要では、仏教の教えに基づいて先祖供養が行われるものです。
■ お彼岸の心構え

お彼岸は、先祖供養だけでなく、自分自身を見つめ直す良い機会でもあります。仏教の教えには「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という6つの大切な教えがあり、お彼岸の期間中はこれらを意識して生活することが推奨されています。
具体的には、他人に親切にする「布施(ふせ)」、ルールを守る「持戒(じかい)」、困難を乗り越える「忍辱(にんにく)」、努力を続ける「精進(しょうじん)」、心を落ち着ける「禅定(ぜんじょう)」、そして知恵を深める「智慧(ちえ)」です。
これらの教えを実践し、先祖供養だけでなく日常生活でも心の平和を大切に過ごすことが、お彼岸の意義をより深めることに繋がるとされています。
■ おわり

お彼岸は、日本に古くから伝わる伝統的な行事であり、先祖を敬う大切な期間です。本記事を通じて、お彼岸の意味や由来、期間中の過ごし方の理解を深め、故人への敬意を表すの一助になれば幸いです。
すがはら葬祭
HP:https://memorial-sugahara.com/
TEL:0120-61-0983
(※)本記事は筆者個人の見解となりますことご了承下さいませ