【詩】吊るされる男の始末について
何ももう出てきはしないと赦しを乞うのなら
まずその男のポケットを探れ
そこに何も手掛かりが残っていなければ
次いでいつも頸から引き摺っている詩嚢の中を調べてみろ
そこにも何もないと赤い目をして訴えるのなら
その男を裸にひん剥いて、衣服と躯の、表と裏まで調べあげろ
それでも何も出て来ないというのなら
その男の痩せこけた躯に聞いてみること、これに限る
その男の細い片足を濡れた繩で括り上げ
あの根元に根深い穴を掘った
あの雨の降らない土地の枯木に吊るせ
その男を逆さに吊るせ
まず、