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狩猟日記:2024年10月20日

りんご畑の見回りから1日スタート。昨夜の雨でりんご畑に向かう道路が川になっている。

りんご畑に向かう作業道

昨日かかっていたタヌキを駆除し次の現場へ。

ウリボウ

今春に生まれた猪は25kg程度。あっという間に大きくなる。以前うかつに近づき長靴が噛まれ穴があいた。怪我しないように慎重に縛る。

両足と口を縛る

昨夜の上田は暴風雨だったため落葉直前の葉っぱが森に落ちている。なかなか幻想的な景色。

黄緑の絨毯

次の罠の現場は、昨日夕暮れで暗くなってから見回ったので、物音がしたけれど捕獲を諦めた場所。今日近づいてみると熊が2頭罠にかかっている。そしてもう1頭子供が母親の側にウロウロしている。慌てて逃げて猟友会長に電話。2人のおじいちゃんがすぐに駆けつけてくれる。

缶コーヒータイム

猟友会のおじいちゃんたちは関係各所にすぐに電話してくれた。ピッキオ(ツキノワグマの保護管理をする団体)に連絡がつくまでの1時間、おじいちゃんたちと熊の側で缶コーヒーを飲みながらローカルトーク。11:30いったん解散し、13:15にピッキオと現地で合流することになる。

急いで処理場に行きウリボウを血抜きし解体。完璧に血抜きできた。せっかく頂く命はなるべく美味しく食べたいので血抜きにはこだわる。写真を撮る時間もなく、ウリボウの解体を終え、熊の現場に向かう。

カオス

ピッキオが罠にかかっていない子熊を麻酔銃で眠らせる。続いて母親。最後に罠にかかった子熊を眠らせる。その間1時間。慎重に関係者が怪我をしないように、保護するスタッフも怪我しないように行われる。

眠っている双子の子熊

この後、ピッキオが3頭を森に放獣する。僕もお手伝いはここまで。また急いで処理場に向かい、今日のレストランへの納品を準備する。

調布のバリーズさんへ納品

心臓に悪い長い1日が終わる。無給で熊の放獣に付き合って頂いた猟友会のおじいちゃん2名に心から感謝を申し上げたい。

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