海外で私が受けた差別②フランスで盗難被害

昨日から引き続き、私が海外旅行で差別を受けた話。

昨日の記事↓

今日はフランス。高校一年生の時に家族でフランスに旅行に行った。飲食店にてポケットの中からiPhoneを盗まれた。

高すぎず安すぎでもない、普通の飲食店で店内の席に座って食事をしていた。パリの比較的大きな通りにあるお店で、店内にいる人の民度もノーマルだったと思う。

その店で昼食を終えて、iPhoneで撮影した綺麗なパリの景色を見せ合いながら家族で談笑していた。次の観光地に移ろうとそのiPhoneをポケットに入れて立ち上がり、3メートルほど歩き、ポケットに手を入れるとiPhoneはもうなかった。一瞬の出来事だったので当初はiPhoneがなくなったことを信じられず、鞄の中を探したが、なかった。

3メートルの移動中に人の気配を感じることもなかった。正直、私たちが食事している時から狙っていたとしか思えないし、初犯とも思えない動きだったと思う。

パリではよく日本人が狙われる。友達からよく体験談を聞いていた。例えば、地下鉄の中でカバンの中からお金を取られた、世界的に有名なブランド店でも気づかぬうちにクレジットカード決済の際に商品の金額より多い金額で決済されていた、ホテルの清掃員にスーツケースを開けられ金品を盗まれたなどなど。

私たち家族も十分に気をつけていたはずだった。内ポケットがある上着を着てその中に貴重品を入れる。ショルダーバックを胸の前で持ち、カバンが外から見えないように上着の前チャックを閉める。最善の策を施してパリに行ったはずだったのに一瞬の隙をつかれた。

パリは日本人が憧れる旅行先の一つだと思う。でも私はもう行く気になれない。現地人はリュックを背負ってたり、盗難や詐欺を気にせずに暮らしている。でもアジア人ってだけで狙われる。何でこんなに肩身が狭い思いをしながらこの綺麗な景色を見ないといけないんだろうと思うと涙が出た。正直、なくなったiPhoneにも腹が立つけど、これは旅行保険を使って新しいものを買えばいい。私がアジア人であることが原因で盗難に遭ったという事実に今まで感じたことのない屈辱感に襲われた。

ボーダレス化が進む近年、人種に関わらずどこでも思うように暮らせる世界になってほしい。

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