見出し画像

現場への解像度が低い上司にイライラしてませんか?してたら、試合終了です。

こんにちは!

煽りみたいなタイトル!笑
でも割と本当にそう思ってます。今日は「それでも何とかする力」の重要性についてです!



先に結論

「現場を分かってないくせに無茶な事言いやがってと思っているうちは、一生ステップアップできない」


それでは、本文いってみましょう!

上司は解像度が低くて当たり前

「上は何も分かっちゃいない」
この手の不満、めちゃくちゃよく聞きますが、構造的に当たり前なんです。

マジで「なーんにも分かってない」はさすがに問題ですが、現場に近いメンバーほど、解像度が高いです。そうでなければ、あなたは普段何をしてるんですか?という話です。

基本的に組織はピラミッド型です。上にいくほど、全体最適を考え、方向性や戦略を決める事が役割になります。

ちなみに、「上の人ほど偉い」という考えは、個人的には好きではないです。上にいくほど、偉い・優れている・正しい・能力が高い…みたいな優劣思考は本質ではなく、単に役割の違いだと思っています。

現場には現場の、マネージャーにはマネージャーの役割があります。

ミッション、プレッシャーの種類、見ている景色、判断基準、全てが違うため、1つの事象に対する見解や正解も当然異なります。優劣はなく、単に役割と前提の違いがあるだけです。

ここで気をつけるべきは、「優劣」と「指示系統」は全く別の概念だということ。

ピラミッドの場合、基本的に意思決定や指示系統は、上から下に向かいます。その方が合理的であり、それが全体最適に繋がるよう設計されているのが、ピラミッド型の組織です。

決して、決裁権が大きいから「人として優れている」とか「現場の人間より偉い」という事はありません。ピラミッドの位置と人格とを、イコールにしてしまっている人が多いですよね…

話を分かりやすくするため、ピラミッド型をイメージして「上」「下」という表現をしますが、優劣や人格に言及する意図はありませんので、悪しからず。

話が逸れましたが

上にいくほど全体最適を考え、意思決定や方針を決める抽象度の高い役割が求められる。下にいくほど、より個別だったり具体的な役割になる事が多い。

つまり、いわゆる現場のメンバーの方が、常に具体的な一次情報に触れているため、本来は一番物事の解像度が高い位置にいるわけです。

加えて、ピラミッドの位置によって、前提や判断基準、つまり「正解」がそもそも異なります。

このようにピラミッド型という構造上の問題で、「上は何も分かっちゃいない」が生まれるわけです。


どう頑張っても理不尽は降ってくる

  • 上司とは前提、判断基準、正解が異なる

  • 現場に近いほど解像度が高い

という2つの理由から、「上司の指示や会話に対し“分かってない”と感じる」が起こるのは当たり前。

これが、僕の結論です。

問題は「分かってないと感じる」が解釈だという事です。

起きている事は、情報ないし認識の違い。(GAPというより、どちらも正解で交わり得ない。に近いニュアンス)

その事象に対し「全然分かってねぇふざけんな!」「理不尽な事を言いやがって!」と解釈するかどうかは、完全に本人次第です。

ではなぜ、こういった「不満」や「文句」という捉え方に繋がるか?


根本は「全部知ってほしい」という欲求だと思います。


「言及されていないけど、他にもこんなにやる事ある」
「正論だけど、今回はこういう事情があって」
「そんな簡単に出来るならもうやってる」

などなど、「全部把握してから言ってよ。」という気持ちから、いろいろな不満に繋がります。


ただこの欲求は、先ほど触れたように、構造的に満たされません。

ピラミッド型で役割が分かれている限り、あなたの事や背景まで、全て100%理解したうえで会話がなされる事は、絶対にありません。

上司がそこに時間を費やしているなら、その上司は失格です。部下と前提も情報の粒度も同じなら、役割を全うできていないからです。

ダラダラと長い事を書いてきましたが、要は

自分より解像度の低い上司の指示や会話に対し、「理不尽」と解釈する限り、その理不尽は一生降りかかります。


なんとかする

じゃあ上司とは一生分かり合えないのか?

そんな事はありません。
あくまで粒度・解像度のグラデーションがあるだけ。

ピラミッドで役割が分かれている間を、なるべくシームレスに繋ぎ合わせ、具体を抽象を行き来する。

この繋ぎ目が、コミュニケーションの仕方、マネジメントの力量、組織の文化、仕組みやルール。なんだと思います。

ここまでは「構造」の話。

実はここからが今日の本題ですが、今「上司が理不尽な事に不満を感じている」人達には、絶対に知ってほしい事実があります。

それは、ピラミッドの上の方にいるほとんどの人は、下から順番に上がってきている。という事です。

意思決定や指示系統は上から下ですが、キャリアは下から上。当たり前の事を言ってますが、超大事です。

もちろん、トッププレイヤーや専門性で能力を高め、むしろマネージャーよりも市場価値も年収も高い人が沢山います。

ただ、話を単純化するために、一旦平面のピラミッドで考えてみます。

「なんだよあいつ理不尽だなー!」と思ってるその人も、かつてその理不尽を浴びまくり、その状況を突破しているという事実を、しっかり受け止めましょう。(もちろん、そうでないケースはかなり多いですけど!)


先ほど、ピラミッドの繋ぎ目をいかに滑らかにするか?的な話をしましたが、ここは上下双方の協力が必要です。

現場から見ると多少無茶だったり、めちゃくちゃ丁寧に全員の納得感を得られていなかったり、マネージャーはその辺も理解して、「それでもどうにかする」を求めているし、彼らはそれを超えてきているケースが多いです。


ビジネスの世界では、「頭が良くて正論に忠実で、責任範囲を明確にできて自分の当初の責任はきっちり果たす人」みたいなタイプよりも「とにかくアクションできて、なんとかしてくれる人」の方が評価される事が多いです。

なぜなら、結局は結果が重要で、「それでもなんとかする人」が圧倒的に結果を出すからです。

自分の立場からは、理不尽に見えたり、自分がやるべきではない、と思う事を「いかにそれが理不尽で間違っているか」分かりやすく説明・反論できる能力があなたにあったとしても

その横で、とにかくアクションを起こしてなんとかしてしまう人がいれば、その人が結果を出し、あなたは横で言い訳を並べていただけ。になってしまいます。

これは、理不尽を我慢せよ、それが正義だみたいな話ではなく。どんな組織にも必ず「なんとかしてくれる奴」が現れるのです。

キャリアがピラミッドで母数が限られる以上、そういう人達の横で、あなたは社内外から評価を得ていく必要があります。

「いや理不尽だろ、おかしいだろ」というあなたの理解は、恐らく間違っていません。ただ、それをなんとかしてしまう馬力ある人がいる限り、あなたの正論が評価される事はありません。


最後に

ちょっと極端に書きましたが、当然NOという事や、おかしいと正す事はめちゃくちゃ重要です。上に迎合して正しさより評価を優先する組織は弱いです。

ただ、世の中のビジネスパーソンが感じる沢山の「理不尽や無茶ぶり」は、『なんとかして結果を出すべき』というケースも、実は多いと思っています。

プロスポーツ選手は、理不尽なファウルや審判の判定も込みで、結果を求められます。「三苫の1ミリ」がアウトと判定されていれば、それが結果です。それでもまた点を決めて、勝つのが彼らのミッションです。

あなたは、永遠に審判に文句を言う人になりますか?改めて点を決めて勝利に導く「なんとかしてくれる奴」になりますか?

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?